今朝,あるところで
「火ってどんな元素?」
と聞かれました。
「???」
私の頭の中にはクエスチョンマークが飛び交っていました😂。
なかなか根本をつくいい質問なのですが,この人にどう答えようか・・・。
相手を見て,答え方・表現を考えなければならないことがあります。
別に話の中身が変わるわけではないのですけれど。
原子というものを考えたのは,はるか昔の偉人。
デモクリトスという人です。
真空という概念を考えてもいたようです。
そもそも真空ポンプがなかった時代に。
そして,物を作る原料として四つの「素」があるとしたのが,アリストテレスでした。
「火」「空気」「水」「土」
これら四つで万物ができている,としたのです。
その中の一つ「火」ですね。
誰かさんは私に
「火の元素記号って何だ?」
と問うてきました。
この質問の主は,何を隠そう,私の父です。
長く会社員をしており,家では寡黙な・・・というか母曰くほとんど口を開かない父。
仕事をリタイアしてからずっと悠々自適?な生活をしています。
その中で疑問を持つ余裕ができたのかもしれません。
我が親ながら真面目な会社員で,18歳から65歳まで同じ企業で働き,家族を支えてきてくれました。
働いている間はとても疑問を持つきっかけがなかったのでしょう。
毎日忙しく働いていると,何か新しいことを勉強しようかという気になりにくい・・・というのが私の経験談です。
また,父は本を読まない人でありました。
最近は新聞をしっかり読むようになり,寡黙だった父がちょっと話すようになりました。
寡黙だったのは単に言葉を知らなかっただけ・・・でもないと思います。
会社員として働いていると発言に気をつけないといけない局面はたくさんあります。
数万人の人が働いている会社では目立たない・・・と思われそうですが,一つの部署に長い間いるとそうもいかないみたいで。
同じようなメンバーがずっと一緒というと・・・やはり発言には気をつけなければとなります。
・・・にしても本を読まなくて,言葉を知らない知らないと母に言われ続けていた父。
活字を読むようになって変化が起こったのかな,と思います。
疑問を持つにはまずは言葉を手に入れること。
そんな言葉が浮かんできて,今回のお題にしました。
お読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp