言葉を知らない子どもが多いと感じています。

 

 いろいろな場所で話をすることもないですし,文章を自分で書くこともそれほどないわけで,文章を書こうと思った時にAIの力を借りてしまうこともできるご時世でもあります。

 

 便利ではあるのですが,

 

 「それってどうなの」

 

 とも思います。

 

 

 

 

 

 かつての人工知能のレベルを大幅に超えたAIですが,まだまだ人間の力には及びません。

 

 自然な日本語が書けるようになってきても,英作文の添削ができるようになってきても,まだまだ人間は負けていません。

 

 これはおじさんの遠吠えではなく,そうであって欲しいという願望を込めています。

 

 アオーン🐕

 

 

 

 

 

 プライドが・・・。

 

 でも犬って可愛いでしょ。

 

 猫には敵わないかもしれませんが。

 

 🐈🐶🐕😺

 

 何してんだろう???

 

 こんな文章,AIには書けまい😂。

 

 ないところから何かを作り出す能力はまだまだ人間に分があります。

 

 

 

 

 

 入試問題の解答も,論述式のものが多いです。

 

 単なる記述式と論述式,似て非なるもの。

 

 記号で答える問題で「ア」「オ」などと答える問題も記述式とされますが,論述式では自分で解答になる文章を書かなければなりません。

 

 問:地方都市の主要駅前にある商店街がシャッター通り化している理由を,「モータリゼーション」「高齢化」「出張客」「通学者」「ストロー現象」「ロードサイド型店舗」「駐車場」からいくつか言葉を使って,適当に説明しなさい。

 

 AIは,こんな問題に答えることはできるのでしょうか。

 

 別に全ての言葉を使わなくてもいいのです。

 

 ダミーの用語も入っていますし。

 

 問題作成者の意図を読み取らなければいい解答は作れませんぜ。

 

 

 

 

 

 問題を作った意図を想像すると,こうなるでしょう。

 

 地方都市では,県庁所在地は別として,車は一人一台の時代。

 

 高校を卒業したらすぐに自動車学校に行って免許を取って・・・というのが当たり前です。

 

 工業高校などでは卒業時に普通自動車運転免許を取って卒業していくのです。

 

 なぜかというと,就職先の企業が免許を取ってからきてくれと就職する子に求めるから。

 

 うちの弟も卒業する前に自動車学校に集中的に通い,私より先に運転免許を取りました。

 

 

 

 

 

 社会人は大抵車で移動します。

 

 鉄道は中学生,高校生と病院に通うお年寄り,物好きな鉄道ファン,ビジネス客くらいしか乗りません。

 

 そして彼らは駅前にあるアーケード街に入ることはあまりありません。

 

 なぜなら,それぞれのお店で売っているものが違うので買い物に不便であるからとか,値段が高いからとか,営業時間が短いからとかありますが,こういったお店には駐車場がないことが多いものです。

 

 自動車を使う人が多いことを見越して,幹線道路沿いに大きなショッピングモールがたくさんできています。

 

 広い駐車場がありますので,遠くから来たお客さんも車を止めるスペースはあります。

 

 中にはたくさんのお店やら映画館やらありますから,一日遊ぼうと思ったら遊べますし。

 

 ゲームセンターも充実しています・・・子どもたちには時間帯の制限がありますけれど。

 

 

 

 

 

 ストロー現象を説明してくれ,とAIに頼むと,すぐに回答がもらえます。

 

 しかし,この問題の答えには直接つながりません・・・。

 

 ヒントとして使うのでしょう。

 

 そういう判断がコンピューターにできるのでしょうか。

 

 高速鉄道網ができるとその地域が便利になると思う方が多いですが,そこから高速鉄道で向かう先に行くアクセスがよくなるだけ,ということが多く,地元自体は不便になることが多いものです。

 

 新幹線がどれだけ延伸しても,東京からのアクセスがよくなっただけで終わったではねぇ。

 

 飲み物を吸い上げるためのストローの如く,人もモノも企業も,東京などの大都市に吸い上げられてしまう現象のことを「ストロー現象」というそうです。

 

 

 

 

 

 AIに人の心を震わせる文章が書けるでしょうか。

 

 偶然の産物のような言葉の組み合わせができるでしょうか。

 

 要求するのが無理というものかと。

 

 

 

 

 

 長い文章をお目にかけてしまいましたが,入試問題の国語の問題ができないという子どもが多いです。

 

 文章が読めない,小説で人の心情を読み取る問題ができない,小論文が書けない・・・。

 

 そういった人に見られるのが「言葉を知らない」という問題。

 

 基本的な知識がないと言い換えることもできます。

 

 国語という基幹教科で身につけておくべき「語彙力」が適切についていない。

 

 「解答」と「回答」の違いはわかりますか。

 

 「制作」と「製作」の違いは?

 

 今日この頃の「頃」を「項」と書いてしまう人も多いですね。

 

 

 

 

 

 国語ができない子は大抵他の教科も伸び悩みます。

 

 化学など,国語ができない子には無理ゲーです。

 

 逆に国語ができる子ならば大抵得意科目にできます。

 

 ・・・そういえば弊塾に例外が一人いました・・・国語ができて理数系がからっきしな子。

 

 ・・・でも,大学院から理系に進むそうです。

 

 ちゃんとやればできるじゃないか,と思っているところです。

 

 

 

 

 

 言葉で勉強するわけですから,読めなければ勉強は進みません。

 

 意味がわからなければ全部丸暗記する羽目になり,そんな勉強つまらない,単なる苦行だとなってしまいかねません。

 

 国語の文法がきちんとわかっている・・・助詞の種類が識別できるとかはあまり必要ないと思いますが,接続詞は理解しておいた方がいいです。

 

 もちろん名詞と動詞も。

 

 これらの言葉を知るのに大事なことはやはり「読書」だと思います。

 

 本を読むこと。

 

 ネットでラノベを読むのもいいですが,ちょっと重厚な本を読むのもいいと思います。

 

 思わぬところで

 

 「人生を変える出会い」

 

 に恵まれる・・・かもしれません。

 

 

 

 

 

 とにかく,言葉を理解することなくして勉強は進まない,と書きたいと思い,今回の文章となりました。

 

 話があちらこちらに行ってしまうのは私の仕様・・・かもしれません。

 

 AIにこんな文章は書けまい(震え声)。

 

 というわけで,見苦しいかもしれませんが,本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp