そろそろ共通テストの成績処理が終わり,各予備校から合格可能性が書かれた個票が返ってくるところでしょうか。
そして二次試験や私大入試に向けた授業が行われていることでしょう。
直前講習で忙しい方も・・・お疲れさまです。
今はなるべく余計なことを考えずに,記述答案を作る練習をしましょう。
マーク式の解答欄であっても,共通テストと大きく性質が異なることが多いと思います。
数学Ⅲがあったり。
原子物理が好きな大学もあります。
有機化学の後ろの方が大好きな大学も。
京都大学の化学問題Ⅳに必ずあるやつです。
どこを受けるにせよ,これまでと違う試験を受けることになりますから,それに応じた「リハビリ」が必要だということです。
データに書かれた「A〜D(E)」の判定が気になるでしょう。
記号の種類によっては受験校を変更しないといけないです。
D,Eはかなり危ないです。
Cもギリギリ。
A,Bでも落ちる時は落ちます。
良い判定ほど当てになりません。
今年は平均点が上がりそうですから,強気な出願をする方が結構出てくるかな。
あるいは,今年で決めたいから「安全圏」を狙うか。
かなりの数の人が「自分はもっと上の大学に行くんだ」と,よくない判定の大学を受けようとしているのでは?
そんなあなたに,残酷な言葉をあえて言います。
わずかな例外があなたに当てはまるでしょうか。
ビハインドをひっくり返すことができると考えられる客観的なデータはありますか。
模擬試験のデータで良いでしょう。
大学別模試があるところなら,秋に行われた大学別模試の成績を見ればどれくらい可能性があるか分かります。
もちろん,人生がある程度かかった試験ですから,どの道を選ぶかを決めるのに難渋することもあるでしょう。
そういう時は,あなたのことを日頃から見知っているプロの方のアドバイスを仰ぎましょう。
高校生なら,学校の担任や進路指導の先生。
予備校に通っているなら,担当の職員の方,あるいは講師の先生。
ただ,皆さんはあなたのことを気遣って,そう厳しいことをおっしゃらないかも知れません。
そこで,私見を以下に述べます。
ご参考になれば幸いです。
・D,E判定で合格した例は,先天的に能力が高い子。愛知県で言いますと,東海高校の入試に受かるレベル。
・定員が少ないところは判定は当てになりません。ただ,受験生が少ないということも言えます。受かりそうなラインに乗っているのなら,あえて受ける方が良いと思います。
・獣医学部のように競争率が高く定員が少ないところを受ける場合も,判定は当てになりません。個別試験で「無双」できるレベルを目指しましょう。その覚悟がないなら定員が多いところを受けるが吉。私ならば,獣医学部を受験しようとする子には,医学部を勧めてみます。あるいは入学後の成績で進路を選べる東京大学とか。
・とは言え,模擬試験がないこの時期に一番実力がつきます。どうしてかお分かりですか。勉強は「蓄積・積み重ね」が大事ですが,ある一定量以上の勉強をしないと実力はつかないのです。その勉強量が溜まりやすいのが,入試以外の行事が少ないこの時期なのです。
・勉強したことがある程度積み重なったら,ある日突然「化学変化」します。周りの環境が「触媒」になることが多いです。触媒というのは,「きっかけ」と言い換えて良いです。
皆さんの夢が未来の思い出になることを心から願っています。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp