皆様,こんにちは。
昨日の報道で出ていた奈良市内の小学校で起きたいじめ事案について,心を痛めています。
いじめを受けて,どうしてもつらい。
「私が死ねばいい」
と書いた児童に対して,担任教諭が
「You can do it ! ファイト!!」
とコメントを入れていたとのことです。
何が起きているのかわからないです。
ただただ,胸が締め付けられる思いがしました。
子どもさんも言うに言われぬ苦しさを抱えて,ようやくの思いでこの文章に気持ちを吐露したのでしょう。
外野の私には想像するしかできません。
体のあちこちにアザをつくって。
心にも深い傷を負っていることでしょう。
子どもは世界の宝です。
希望を持って育っていってほしいと思っています。
その思いで仕事をしている人間として,今日の文章を投稿させていただきます。
まずは子どもを育て,支える大人が病んでいることが問題だと思います。
自分が病んでいたら,自分の家族を含む他者を励まして支えることなんてできません。
まずは自分が心の健康を保たないと。
私は手をいじる癖があります。
高校時代に自転車に乗っている時,アスファルトの道で激しく転んでしまい,左手のひらに負傷をしました。
それ以来,皮膚が捲れてしまうのです。
以来三十年ほど,どうしても手のひらが気になってしまいます。
これはなんとかして治したいと思っていますが,なかなか治りません。
一人でいる時にぼーっとしていると,ついつい手のひらをいじっていることがあります。
大体「何かをしたい」と思っている時に,実際にアクションできていない場合に起きる現象です。
こういう時はどうすればいいか??
今は白い綿の手袋をはめています。
または通気性の良い絆創膏を手のひら全面に貼っています。
それでも何かイライラと言いますか,心の中に蠢く感情があるとついつい手のひらが気になってしまいます。
しばらく白い手袋を使うことになりそうです・・・。
ただ,どうしてもゴワゴワしてしまうので,はめていると気持ちが悪い・・・。
いつの間にか外しているのです。
そうするとまた元の木阿弥。
心の調整をしよう。
そうは思っても,実際にどうすればいいのでしょうか。
仕事をしていると,思い通りにならないことはたくさんあります。
ちょっと心を休ませたいと思っても,すぐにどうにかできない場合がたくさんあります。
特にこれからは私たちの忙しい時期。
私の手のひらを保護しようと思ったらどうすればいいのでしょうか。
いっとき手のひらをいじらなくなった時期があります。
半年から一年くらいでしょうか。
・・・実はどうしてそうなったのか,全く記憶がありません。
ただ,これもまたなぜか知りませんが,またいじるようになってしまいました。
さぁ,どうする代表?
こんなので生徒を支えられるのかい??
そういうことを突かれることを覚悟の上で書いています。
自分の心の中をのぞいてみることが大事かなと思い始めています。
メタ認知ですね。
どうして手のひらをいじるのか。
イライラしていて,それを外部に向けることができないからなのかもしれません。
何かアピールしたいけれど,思い通りにできない。
そもそもアピールできるものが今そこにない。
今他にやるべき仕事がたくさんあるのに,思い通りに動けないからイライラしてしまう。
そういう色々な「原因」を取り払うことが大事なのかもしれません。
今の私は少なからず無理をしているのかも。
いや,結構ダラダラ生きているつもりではいるのですが。
自分に甘くしているつもりでもいるのですが(これはこれで,生徒に示しがつかないからよくないのですが)。
自分が手をいじり始めたら,なるべく早くその事実を認識するように心がけています。
つねに手袋,絆創膏と消毒液を用意しています。
手のひらに違和感があれば,すぐに手を洗う,絆創膏を新しいものに換える。
そして手袋をする。
それとともに・・・,深呼吸することにしています。
なぜにここで「深呼吸」??
それは,深呼吸が人間のあらゆる行動の中で数少ない制御できる行動だからです。
「落ち着いたら深呼吸」
我が塾に伝わる言葉であります。
昔の卒塾生が残していった言葉のようです。
深呼吸をして,気持ちを落ち着けます。
落ち着かないと思う時ほど,深呼吸をして,今の自分のことも含め全部意識から追い出してしまいます。
息をすることだけに意識を集中します。
吐いて,吸って,そして吐いて吸って・・・。
これを数分間続けます。
手のひらをいじる,あるいはもっと目立つ行為である「リストカット」・・・ここまで来ると自傷行為ですが。
衝動が抑えられなくなった時は,その時は仕方がないけれど,これはいかんと認識できた時に深呼吸をするのです。
その時は色々考えるのはやめ!呼吸をすることだけを意識すること。
それ以外は一切考えません。
仕事がいっぱいある,課題がたくさんある,そんなことどうでもよろしい。
今自分を守らないと。
この仕事を二十年以上続けてきて,ピンチに陥ったことは一度や二度ではありません。
体が動かなくなったこともあります。
放置しておいたらどうなっていたかわかりません。
ここまで読んでくださった方なら容易にお分かりになると思いますが,私も弱い人間です。
中には他の人に向けて心の中に溜まっているものを発散することもあります。
今回の奈良市の小学校の先生がされた行動もそういったものの一つなのではないでしょうか。
子どもだけではありません。
大人も病んでいます。
この先生は一日も早く医療ケアを受けた方がいいのではないかと思います。
もっとはっきり言うと,精神科を受診して,休養を取ること。
大人も自分を抑えられなくて色々なことをしでかしています。
破廉恥な行為に出てしまう人も古今東西にいます。
犯行をした人を庇う気はありませんが,その人も病んでいるのだと思います。
私の手のひらいじり,思わぬ方向にエネルギーがいかなくてまだ助かっているのかも。
とはいえ,自分を守れるのは最終的には自分だけです。
自分を守れるようにしていきたいと思います。
それが回り回って社会に貢献することにつながると思うからです。
自分が幸せでなければ周りの人の幸せを考えることなどできません。
ここまで書いた上で何ですが,子どもの「死にたい」というサインに対して,「きっとできる。ファイト」と書いた先生は,どう見ても普通ではありません。
一日も早く教壇を下りることを勧めたいです。
先生自身のためでもあり,大事な子どもたちのために。
心の中では「この先公,ふざけんな」という気持ちが一番に出てきましたが,病んだ人を生み出す社会環境を自分一人の力でどうにかできない以上,自分の身の丈に合った解決法を考えなければいけないと改めて思ったのです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp