おはようございます🤗
昨日は浪人生にちょっと説教,そのあとはまともに勉強するようになったので安心して中学生の授業に集中できました。
深海魚だけれど,本人は金目鯛だと思っているようです。
リュウグウノツカイだと思うのですが・・・😂。
チョウチンアンコウでもいいなぁ。
冗談はここまでにしておきましょうか。
やはり中高一貫校の卒業生です。
分数の計算ができないとか,アルファベットの小文字が怪しいとか,そういうことはない訳です。
数学Ⅲの積分をしようか,などというと途端に固まってしまうのですが💦。
おいおい理系だろ??
この辺りが今日のお話の要点です。
この生徒は中学受験の時は曲がりなりに勉強したと思います。
中学校の頃まではそこそこできていたのです。
担当の先生から話を聞いていただけなのですが,全然問題ないよって。
高校あたりから雲行きが怪しくなってきました。
三角関数はからっきし。
まして対数関数なんて・・・,ベクトル,数列は真っ白。
英語はもともとできませんでした。
国語と社会はよくできるのに。
どうしてこうなったのか。
よくよく話を聞くと,その頃から学校の課題ができていなかったようです。
あまりにできなくて,現実逃避を始めたのもこの頃かなぁと勝手に想像しています。
夜中にスマホで携帯ゲームをしたり。
あまりにスマホを使いすぎて心配した親御様がスマホを取り上げたのですが。
お小遣いで格安SIMのスマホを手に入れて,塾の下にあるお店のWi-Fiの電波を拾ってゲームをしたり・・・。
私が見かけた時は「昔保存した動画を見返しているだけです」なんて言っていたのですが。
真相はゲームをしていたと・・・。
冗談ですが,「微分」してやろうかと思いました。
区分求積法でもいいかなぁ・・・積分すると復元はできませんが。
いや暴力はダメです。絶対に。
でもそれくらい頭にきたのは事実。
それはさておき。
勉強をする習慣がなくなったのが諸悪の根源かと思います。
もともとそんなことする習慣はないよ!という人は仕方がないと思います。
受験をすると決めた時点で勉強する習慣を作ってください。
そうとしか言えません。
私は英語の勉強は中学一年から始めましたが,時間を見つけて英語の教科書の本文を書いていました。
最初は単語を書いて,ローマ字読みで綴りを覚えて。
本来の発音を覚えて単語を発音しながらノートに何回も書いていました。
その次は本文を書きます。
日本語訳をしながら英語の文章を書いていきます。
これも何回も何回も諳んじることができるくらいまで。
教科書の本文をきっちり暗唱していました。
おかげで中学一年の頃は英語の成績は誰にも負けませんでした。
ところがですね。
中学二年生からサボり始めたのです。
英語の文章を書くことがなくなりました。
ノートに単語を書くのもぱったりなくなりました。
するとだんだん試験の点数が下がっていきます。
一年生の頃は90点台後半だった英語の点数が,80点台前半になり,最悪の時は70点台後半まで下がりました。
順位も450人中100番くらいになったこともあります。
こうなったのは勉強する習慣がなくなったからです。
ここまで下がると復活は難しいです。
私がいたのは公立中学校でしたのでそれほど困難はありませんでした。
上位は分厚い学年でしたが,それ以外はそれほどでもなく。
でも結構しんどい思いをしましたよ。
かなりけちょんけちょんに叱られて,塾に入るにも入りたいクラスに入れてもらえなくて。
・・・門前払いというやつです。
いくつか塾を転々をして,時には家庭教師の先生についていただいたり。
中学三年生になって勉強する習慣を本格的に取り戻したことで学年一桁になりました。
深海魚が海面近くまで上がってきた。
と言いますか,地上に上がって高い山の頂上近くまで行った。
とは言っても周りには「カンチェンジュンガ」「K2」,そして「エベレスト」がいたわけで,本当の頂には立てませんでした。
上位層の壁がそれだけ厚い学年だったのです。
オール5の子には勝てたのですけれどね。
成績って下がり始めるとやる気もなくなります。
自分を認められなくなって,どうせダメなんだって思い始めたりします。
こうなると目の前の勉強から目を逸らし始めます。
昔は娯楽が少なかったので良かったのですが,今はスマホやタブレットという文明の利器がありますから,油断をしているとデジタル機器の奴隷になってしまいます。
彼らが流す情報に流されるだけになってしまうことも。
あぁ恐ろしい!!
周りの大人のサポートが必要になります。
子ども一人では這い上がれません。
大人になったら引き上げてくれる人もいなくなってもっとピンチになるのですが。
何かできることを作って,できたら思い切り褒めてあげること。
そう簡単に褒めるのではなく,ちょっと困難な課題を設定して,それを乗り越えるためにサポートをすること。
乗り越えたらとにかく褒めてあげること。
こうすることで自分に自信が戻ってきます。
もう一度頑張ってみようかなという気持ちになるかもしれません。
そうなればしめたもので。
頑張ることが当たり前になるかもしれません。
習慣になるのですよ。
朝起きたらとりあえず計算の練習をしようとか。
英語のリスニングをしようとか。
こうなったら伸びるのは早いと思います。
もともと上位層の生徒なら,今のポジションを維持できると思います。
あわよくばもっと上に行けるかも。
塾ってそういうことをサポートするのも大事だと思っています。
当たり前に頑張れる子を育てること。
勉強の中身を教えるのは当たり前でね。
その先のことも面倒見ることも大事だと思うのです。
ただ,最初から勉強なんかしないっていう子はなんともできません。
悪しからず。
やらなきゃなぁ,勉強。
やってみようかなと思っている子の背中を押すことはできます。
奈落の底に突き落とすことはありませんからご安心を。
自分の約束の地に向かって羽ばたくきっかけを作ってあげることはできます。
勉強をする習慣を作ること。
具体的にいうと昨日お話しした「宿題をしようね」ということ。
宿題って先生の勝手で出しているものではないのですよ。
生徒が勉強する習慣を作れるように,あるいは勉強する習慣を維持できるように考えて出しているものだと私は考えています。
それで塾では宿題を出していませんし,宿題をする生徒のサポートもしています。
どこかでつまづいた,宿題をしようにも全然わからない。
放っておいたらどんどんわからないことが増えて,さらに成績が下がって。
気がついてみたら深海魚になっていた・・・。
進学校に通う生徒でこうなってしまうと浮上は困難です。
こうなる前に勉強する習慣を取り戻してほしい,あるいは習慣を作ってほしいと思います。
短い期間でものすごく根を詰めてやろうとするとしんどいと思います。
ちょっとずつやっていけばそれほどしんどくないのですが・・・。
塾が勉強をする習慣を作る場所になるように。
そうなれば塾は成長の場になります。
さて,そろそろ寝ますか。
長い文章をお読みいただきありがとうございました。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp