私は先代塾長からいつも「子ども」だと言われ続けていました。

 

 だから,長田先生はね・・・先生から見たら子どもなんだよ。ガキンチョなんだよ(発言のリアルさを再現するための表現ですのでご了承ください)」

 

 先生が亡くなられてからもう6年です。

 

 なんとか塾を続けていますが,なかなかしんどいものがあります。

 

 誰もうちの塾のことを知らないということを何度も聞いたことがあります。

 

 こうやってブログやホームページ,後は「どこか」で好き放題に叫んでいますが,こういった「広報活動」があって,ようやく入塾してくれる生徒さんが出てきたくらいです。

 

 

 

 ついに先代とは「子ども扱い」されたままでお別れすることとなりました。

 

 

 

 

 生徒の手前,そんなことを言わないでくれと抗議をした私。

 

 20歳も違えば十分歳が違うじゃん,と「論破」されてしまった私。

 

 かと言って生徒に対して悪影響があるのは必至だと思い,先代に怒る私。

 

 そうするとその言葉尻をとって「先生は子どもだ」とさらに突っ込んでくるのですね。

 

 

 

 

 そうか,私は子どもだったんだ・・・。

 

 それを受け入れるところから今日のお話を始めたいと思います。

 

 30代半ばの頃の私は,それはそれは子どもでした。

 

 そういうことにしておきましょう。

 

 癪に触りますが・・・😂。

 

 

 

 

 じゃあ,予備校の仕事を始めた頃はなんだったのだろう。

 

 いろいろと不備が相次いで,それでも悪びれもしないで,(私から見て)「たらたら」仕事をしていた職員さんを怒鳴ったこともありました。

 

 生徒や他の先生方がいる予備校の受付でのお話です。

 

 今はこんなこと絶対にしません。

 

 これはハラスメントの一つになります。

 

 

 

 

 

 あの頃は若気の至りで怒鳴ってしまったと思っていましたが。

 

 あの頃の私は「赤ちゃん」ということでしょうか。

 

 もうちょっと言うならば,風の谷のナウシカに出てくる「巨神兵」の子どもと言いますか。

 

 ごめんなさい,巨神兵を世に送り出した製作者の皆様。

 

 無邪気にエネルギー光線を吐いて,破壊のかぎりを尽くしていたあの巨神兵と,所構わず噛み付いていた「猛犬」時代の私がどうしてか重なってしまって。

 

 

 

 

 

 あれから20年くらい仕事をしています。

 

 大手予備校だけではなく,いろいろな小さな予備校や中堅予備校でも指導経験を積みました。

 

 それなりに年の功を重ねてきたのではないかと勝手に思っています。

 

 自分のことはどうしても贔屓目に見てしまいますので,ちょっとお見苦しいところもあると思いますがご寛恕いただければと思います。

 

 ちょっとやそっとのことでは言葉を荒げることはありません。

 

 まだまだですが,少しは大人に近づいたのではないかと思っています。

 

 気がついてみると,私の歳もONゼミナールに出講するようになった当時の先代塾長の年齢を超えてしまいました。・・・お腹も肥えていますが・・・😂。

 

 

 

 

 大人の役割って何なのでしょうね。

 

 私の勝手な意見を申し上げます。

 

 人それぞれいろいろな答えがあることは承知しています。

 

 私は,子どものことを見守るのが大人の大事な仕事の一つだと思います。

 

 何かに挑戦しようとする子どもを黙って見守る。

 

 時には口を出してもいいと思いますが,とにかく子どもが何かをしようとしているのを見守る。

 

 うまく行ったら「よかったね」と褒め,そうでなければそっとしてあげたり,何かアドバイスをしたり。

 

 ミスをした時はその後始末をすることもあると思います。

 

 いわゆる「ケツを拭く」ということです。

 

 大人は子どもの「ケツもち」をするものなのではないかと思います。

 

 

 

 

 子ども達は大人がいるから安心していろいろなことにチャレンジします。

 

 本心から,そうであってほしいと思います。

 

 

 

 

 その一方,いまの子ども達はちょっとの失敗も恐れるようになったと思っています。

 

 「加点主義」ではなく,「減点主義」の世の中になってしまい,

 

 テストの点数が悪かったらどうしよう。

 

 部活の大会で大きな失敗をしたらどうしよう。

 

 体の調子を崩して長い間入院することになったらどうしよう。

 

 人間関係で失敗して学校に行きづらくなったらどうしよう。

 

 「いい大学」「いい高校」「いい会社」に行けなかったらどうしよう・・・。

 

 

 

 

 最近はあまりに辛いのか,いろいろと諦めてしまっているように見受けられる子どももいます。

 

 心がものすごく痛みます。

 

 何をするにも無気力,何がしたいのかわからないという,何で勉強をしているのかもわからない。

 

 そんな調子だから真面目に勉強をしていても何も頭に残らない。

 

 もちろん,周りの大人の責任は思いと思います。

 

 私も生徒を指導する立場として責任を免れることはできません。

 

 

 

 

 大人の役割って子どものことを信じて見守ること。

 

 その姿を見て心の底から応援すること。

 

 成功したら共に喜んでもいいでしょう。

 

 悲しんでいたら一緒に泣いてもいいし,陰でそっと葛藤と戦っている姿を見守ってそっとしてあげてもいいでしょう。

 

 

 

 

 私は塾をその思いで運営しています。

 

 大事な時期を過ごす場所です。

 

 生徒の人間性を形成する力をも持っている,諸刄の剣ともなりかねない場所。

 

 心してこの場で仕事をしていこうと思います。

 

 

 

 

 書いている途中でこの内容でいいのか迷ったので,一旦寝ることにしました。

 

 だから更新時刻が朝になっています。

 

 何か問題にぶつかったときの対照法にはいくつかありますが,私の場合・・・

 

・寝る

 

・何か食べる

 

・深呼吸する

 

 ようにしています。

 

 降って湧いてくるにその場で一喜一憂するのではなく,一呼吸だけでもいいから時間を置いてみることが大事だと思います。

 

 何が大事なのかを見抜くようにすること。

 

 どんな順番で問題に当たっていけばいいのか考えること。

 

 先手を打って行動できるように。

 

 大事なこと,できることは先延ばししないでなるべく今やること。

 

 そうでないことはあえて放っておくこと。

 

 そう思ってずっと仕事をしているつもりです。

 

 まぁ未熟なものなので,時には取り乱すこともあるのですが・・・。

 

 

 

 

 社会に生きる者の一人として「一隅を照らす」を人間でありたいと思っています。

 

 

 

 

 今日もお身体に気をつけてお過ごしください。

 

 いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp