皆様,こんばんは。
今回は計算のスピードを上げ,かつ計算ミスをなくす方法をお話ししたいと思います。
前提は,割合の計算がきちんとできること,速さと距離,時間の計算ができること,濃度計算(食塩水の問題とか)ができること。
ここが苦しくて小学校の頃算数が苦手だった人もいるでしょう。
早めに小学校の頃の問題集を取り出して練習しましょう。
市販の小学生用の問題集を買ってきて,解いてみてもいいと思います。
案外みんなできませんよ。
小学生用なんて今更やる必要なんかあらへんわ!!!
と豪語している人ほど深刻な状況かも・・・。
大事なことを言っていきます。
①数字に強くなりましょう。
だいたいどれくらいの数字になるのか,問題を解く経験の中で知っておきましょう。
金属結晶の密度ならだいたい1〜20(g/cm3),気体の分子量なら150くらいまで。
油脂の分子量はだいたい800〜900です。
これから外れた数字になったらどこかで計算ミスをしています。
よく見る物質の数値は知っておく,と言いますか,問題を解く経験の中で知っておいてください。
②概算をしましょう。
145 × 87 = 140 × 90 = 14 × 9 × 10 = 1260 くらい。
式に出てくる数字を丸めておいて,大体どのくらいの数値になるか見積もりましょう。
③10のべき乗は先に処理しておきましょう。
0.009 × 0.9 = 9 × 9 × 10(−4乗)
6×10(23乗) × 22400 = 6 × 10(23乗) × 2 × 10(4乗) = 12 × 10(27乗) くらい。
④その後で掛け算と足し算・引き算をします。
⑤文字式が複雑な形なら,できるだけ簡単な形に整理しておくこと。
これは物理の試験で意外と役に立ちます。みなさんは,試験演習で立式をした複雑な式に,そのまま数値を代入して計算で轟沈するケースがよくみられます。あまりにももったいないですよ。
⑥割り算は最後に一回だけ。
有効数字が設定されている問題で,生徒の皆さんがあまりにも計算の順序を意識できていないので,ここでアドバイスさせてください。
割り算を早い段階で済ませてしまうと,最後の桁の数字がずれてしまいます。
生徒が質問で持ってくることが多いです。
割り算の結果はどうしてもずれがあるものです。
それ以外の計算をあらかじめきちんとした上で最後の割り算をしましょう。
⑦有効数字より一桁余分に計算すれば十分です。
特に割り算は,割り切れない数値の場合,何桁も商を出す生徒がいます。誠にご苦労さんなことです。
途中の計算は有効数字より一桁(場合によっては二桁)計算すれば十分です。
⑧式全体を眺めて,どこか簡単に計算できそうなところがないか観察しましょう。
最初は慣れないかもしれませんが,この習慣をつけておくと計算が早く正確にできるようになると思います。
今回書いてきたことがみなさんのお役に立て場と思います。
お読みいただきありがとうございます。
ONゼミナール代表 長田 俊将
www.on-semi.jp