皆様こんばんは。

 

 夏らしいのかどうなのかわからない一日でした。教室もそれほど暑くなく・・・。

 

 期末テストが近づいてきました。

 

 そろそろ生徒もお尻に火がついてきた(遅すぎる)ようです。が,日頃の問題演習が不十分なところが如実に出てきています。これはかなりしごかないと・・・。

 

 つい最近「できるまで帰しません(任意)」指導を始めました。

 

 と言いますか,半強制的に残したり,補習に呼び出しています。

 

 もちろん,各自の事情は十分考慮しますから,遠慮なく申し出てください。無理に引き止めることはしません。嫌がることを無理やりやってもらうのは気が引けます。

 

 何より,私も早く帰りたい・・・😂。

 

 生徒たちはよくわかってくれていると思います。何をって?

 

 問題が解けない状態で早く帰るのと,帰りが遅いけれど問題が解けるようになったのと,どちらが「罰ゲーム」なのか。

 

 それがわかるくらいには生徒たちは大人です。

 

 ちょっと前はこういうことをすると,「スパルタだ」と言わんばかりの拒否反応をする子がいましたが,今の生徒たちはそんなことはありません。

 

 勉強が好きな子ばかりではありません。しかし,やらなければならないことは理解してくれているのです。

 

 いまはしんどいこともあると思いますが,きっと結果は出ます。というか,出るまで頑張ってもらいます。

 

 諦めない気持ちがあれば,大抵のことはできるようになります。

 

 いい加減に考えないように。きちんと問題と向き合いましょう。何ができればいいのかわかれば,解答までのプロセスを一歩一歩進んでいけばいいだけです。

 

 今日は「ベーシックインカム」「社会保障」について考えてみようと思います。

 

 国民年金や国民健康保険でやっている私ですが,サラリーマンの方と比べて有利なのか不利なのか・・・。

 

「トーゴーサンピン」なる言葉がありますが,自営業は「親方日の丸」に収入を把握されにくいとされています。

 

 私はきちんと納めるべきものは納めています。そのために税理士の方にご協力を仰いでいます。

 

 たしかに,いろいろと「できてしまう」ので,旨みがある,という人の気持ちはわかります。と言いますか,それがないと経営者なんてやっていられないでしょう。

 

 従業員さんより長い時間働かないといけないです。そして自分の生活を保障してくれる存在はいないのですから。

 

 何かあったら,まさに「父さんが倒s・・・」になってしまいます。

 

 あえて伏せ字にしました。無粋ですみません。

 

・・・・・・

 

 生活保護をもらってパチンコばかりしている人がいる。

 

 病気のふりをして,あるいは病気なのを利用して働かないで生活している。

 

 一生懸命働いていても,生活保護をもらった方が実入りがいい。

 

 巷で聞かれる不満を一部拾ってみました。

 

 実際に生活保護を受けている方で,「ずるいこと」をしている人がどれだけいるかわかりません。私が知る範囲では,

 

 こころの病気で医師から「就業不可」と言われている。

 

 生まれつきの病気があり,本当に働けない。

 

 知的障がいがあり,いわゆる「健常者」並みの収入が得られない。

 

 など,生活保護をもらわないといけない人がたくさんいるのも事実。

 

 単に「ニートです。働いたら負けと思っています」とほざいている者は,例外中の例外でしょう。「50−80問題」なるものが取り沙汰されているのも事実で,目を逸らしているわけにはいかないでしょうが。

 

「子供部屋おじさん,おばさん問題」とか。

 

 私は両親と同居していますので,言い方によっては「子供部屋おじさん」ですね。

 

 周りから奇異の目で見られるかもしれません。

 

 塾の経営が一時期立ち行かなくなっていたことも事実です。今もピンチですが😂。

 

 真っ当に働いているより,社会保障をもらった方がよほどいいと思ったことは,一度や二度ではありません。

 

 高学歴のポスドクの方も,ワーキングプアになっているケースがままあります。

 

 大学で語学の非常勤講師をして,終身のアカデミックポストが空くのを待っている方も多いです。

 

 私の師匠も,40間近になってようやく定職につかれました。それまでは高校や予備校の非常勤講師をされていたそうです。

 

 家業のお手伝いをされていたそうで,その点恵まれていたのかもしれません。

 

 こういう方々は一旦健康を崩すと途端に収入の道が絶たれます。

 

 医療保険に多めに入っていればある程度カバーされますが・・・。

 

 こういうケースを救済する方法をなんとか確保しておかなければならないと思います。

 

 高額医療費の制度にも何度助けられたでしょう。

 

 生活保護,国民健康保険,高額医療費制度,国民年金。

 

 今一部の人が一生懸命導入をしようとしている「ベーシックインカム」は,社会保障をなくしてしまう代わりに,国民一人につき10万円ほどを支払うというものだそうです。

 

 家族が両親と子ども二人なら4人家族で何もしなくても40万円入ってくるという計算になります。一人7万円という案もあり,そちらになる可能性の方が高いようです。そうすると,4人家族の世帯で28万円の手取りになります。

 

 これは何も仕事をしなくても入ってくる収入になります。

 

 やった!働かなくても収入があるのなら,社畜にならなくてもいいじゃん!ブラック企業に命を投げ出して働かなくてもいいじゃん。つぶれそうな会社を死に物狂いで経営していなくてもいいじゃん。

 

 いろいろな考え方をする方がいると思います。どれが正しいのか,私がコメントをするのは避けたいと思います。いろいろな事情の方がいらっしゃるからです。

 

 たしかに,何もしなくても一定の収入が入ってくるのは素晴らしいことに見えます。

 

 お金がもっと欲しければ,さらに自分の能力を活かして仕事をすればいいのです。

 

 でもここで一つ問題が生じます。AIの発達と大いに関係があります。

 

 最近は無人レジ,無人コンビニ,無人運転の鉄道,銀行の無人店舗,インターネットで新幹線の切符を押さえることができるなど,人と会うことなくいろいろなサービスを受けることができるようになりました。

 

 昔なら新幹線の切符なんて乗る前の日に「きっぷうりば」に行って駅員さんと相談しながら買っていたものです。

 

「この便の普通車は満席ですね〜」

 

「次の便はどうですか」

 

「〇〇時までは満席ですね」

 

 などと言った会話が日常の光景でした。

 

 いまは東海道新幹線なら「エクスプレス予約」で乗りたい列車,座りたい座席の位置を選ぶことまでできてしまいます。

 

 これも誰と会うこともなく切符をもらって,新幹線に乗ることができます。

 

 なんだったら,車内改札も無くなりましたね(指定席のみ)。

 

 15年くらい前までは,グリーン車に乗ると年配の車掌チームのチーフの方が,一人一人の乗客の前で帽子を脱いで

 

「失礼します。ご面倒をかけますが,切符を拝見します」

 

 と回っていました。思わず恐縮してしまい,倒していたリクライニングを起こして,両手で切符を車掌さんに差し出したのを覚えています。

 

 普段も車掌さんが見やすいように,切符を差し出すのは当然ですが,この時は本当にびっくりしました。

 

 ちなみに車掌さんの仕事は無くならないと言われています。

 

 お客さん相手の仕事であること,列車内の安全管理に必要な人員であること,いざとなったら運転士免許を持っている車掌が列車を運転できること。

 

 実は運転士は近い将来いなくなるかもしれないと言われています。

 

 車の運転だって,自動運転が実現する日が近づいています。まだまだ課題はありますが,これから革新の速度がますます早くなり,今ある職業のかなりの部分がいらない仕事になるかもしれないのです。

 

 今は安泰と言われている仕事をしていても,ある日突然仕事がなくなる可能性があります。

 

 そういう時に困らなくて済むように,あらかじめ準備をしておかなければならないかもしれません。

 

 仕事が奪われると,その人が収入を得る手段は現行ではなくなります。失業保険くらいでしょう。資産がなくなると生活保護を受給できますが。

 

 ベーシックインカムを導入しようと盛んに言っている人の中には,

 

「いやいや働かなくて良くなったら,その時間に自分がしたいことをすればいいのだ」

 

 という方がいます。それができる人は,最初から生活保護なんて必要ないと思いますが。

 

 ベーシックインカムを手にして,果たしてどれだけの人が新しい道,人生を探るでしょう。

 

 むしろ働かなる人が増える気がします。

 

 日本人は真面目な人間が多いと言われていますが,それはゆとり教育の前くらいまでの話だと思います。今の世代に当てはまるとは思えません。

 

 働くなる人が世間に溢れて,カオスの世の中になる予感までします。

 

 もしそうなれば,近隣の国から侵略を受けるかもしれません。

 

 覇権主義を唱えている国が,世界に手を広げるための橋頭堡にしようと,日本を利用しようとしています。

 

 日本近海位あるレアメタルやマンガン団塊,メタンハイドレートも魅力のようです。

 

 国を守るためには,この国を無気力な国にしてはいけないと思います。

 

 ベーシックインカムについての意見を出さないと申し上げておいて,結局行ってしまいました。

 

 そう,私はベーシックインカム導入には「反対」です。

 

 AIがあらゆる仕事をするようになった時代では,世の中の多くの人は働かなくても良くなるかもしれません。

 

 文字通り遊んで暮らせる世の中になるかもしれません。

 

 でも,そうなったら人間は滅びるのではないでしょうか。

 

 少なくても日本は無事では済まないと思います。

 

 サイエンスの進歩も無くなります。

 

 社会科学の進歩も望むべくもなくなります。

 

 いつも新しいことを学んで新しい仕事を身につけて,世のため人のために生かそうという気概を持った人は,いつの世になっても必要とされると思います。

 

 一生懸命自分のライフワークをして,時には体調を崩すこともあるでしょう。そういうときにサポートしてくれる国民皆保険制度は貴重です。

 

 働けなくなった時に生活のセーフティーネットになる生活保護も重要です。

 

 年金を期待して額にあせして歯を食いしばって仕事を続けてこられたサラリーマンの方も多いと思います。

 

 努力した結果が生きる国であり続けるためには,今のシステムを続けるのがいいと思うのです。皆様はどう思われますか。

 

 長い文章になりましたが,お読みいただいてありがとうございました。

 

 今日の作成時間は30分程度でした。

 

 それでは!

 

ONゼミナール代表 長田 俊将

www.on-semi.jp