とうとう人工生物が誕生! | レオナルド・ダ・ヴィンチのノート

レオナルド・ダ・ヴィンチのノート

万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの活躍を紹介していきます。

アメリカのクレイグ・ヴェンター研究所のヴェンター博士が、試験管の中でマイコプラズマの全ゲノムを化学合成することに成功した。この人工DNAを、別の細菌のDNAと入れ替えたところ、新陳代謝も分裂増殖もするマイコプラズマに変身したという。

マイコプラズマは肺炎を起こす細菌としてなじみがあるが、15年前にヴェンダー博士の研究グループがこの全DNA配列を解読し、ゲノムの全DNA配列が解読された世界初の生命体だ。人間に比べるとマイコプラズマのゲノムは3000分の1程の情報量ということだが、これで人工生命の技術は飛躍的な進歩を遂げたに違いない。

レオナルド・ダ・ヴィンチも生命の神秘について生涯をかけて研究をしてきたが、残念ながら500年前の技術ではミクロの世界を知ることは出来なかった。オランダの眼鏡屋ヤンセン親子によって顕微鏡が発明されたのは、レオナルドが亡くなってから70年後のことである。レオナルドがこの事実を知ったらさぞかし興奮しただろう。