今は許し手放しているので全く元旦那家族を恨んでいない。今考えると私が成長する為に神様が与えてくれた試練だったのかもしれない。この話をシェアするべきだと思ったのは元旦那に対しての愚痴ではない。今は彼らの幸せを祈っている。息子も喜んでいると思う。

 

息子が二歳の誕生日を迎える2ヶ月程前、息子と二人で日本に数週間里帰りをした。

アメリカに帰って直ぐに、留守にしている間の旦那の噂を何人かから聞いた。ここは田舎、噂は直ぐに広まる。そして別居をする事になった。

 

あの時は本当の神様を知らなかった。知らずに今まで生きて来た価値観とか自分の小さな知恵だけでどうにか乗り越えようとした。でも一人では無理。当たり前。

 

私の家族はみんな日本。この離婚と親権は、独りぼっちの私vs元旦那とその家族だった。

 

日本で出会い国際結婚をした。日本の家族と別れて暮らすのは寂しかったけど、これから人生を共に築いて行く自分の新しい家族と幸せな人生を送って行くと思った。とても素晴らしい人生を送ると信じアメリカへ引っ越して来たのに。最初の頃は良かった。しかし彼の実家に引っ越してから、もう要らないからポイ捨てにされた。国際結婚でよくある話。

 

当然親権は家にほとんど居なかった父親ではなく、ずっと育ててきた母親の私にあると思っていた。

全く元旦那家族に会わせないなんて考えてもいなかった。友好関係が続けられたら良いなって思っていた。息子の為にも。

 

私の両親は離婚をしているが、親同士の悪口を一言も聞いたことがないし、ちゃんと親としての責任を取ってくれた。話し合いだけで決めたらしい。

 

だから離婚がこんなに泥沼化する事が信じられなかった。宗教とか神事はそんなに信じていなかったけど、日本の一般教育の道徳から考えたら、彼らがやっている事が信じられなかった。今までの人生でこんなにモラルが無い人達との接点が無かった。クリスチャンって言っている元旦那の家族があんなに意地悪をして来る事が信じられなかった。クリスチャンって何なの?クリスチャンの神様って大人の勝手で小さな息子を苦しめてるのに許しちゃうの?

 

元旦那だけだったらこんなに泥沼化にならなかったと思う。元旦那は一人っ子だ。私の息子は初孫だし彼らのどんなに悪い事をしてもかわいい一人息子の為に元旦那家族は応援団になって後押ししていた。

これでもか、これでもかって、子供を諦めないで日本にさっさと帰らない私に対して、どんどん嫌がらせがエスカレートした。その分、二歳の息子も苦しんでいた。一時的な苦しみでなく、大人になっても心理的に影響があったと思う。

 

別居をするほんの少し前まで、私の事をとっても良い人、良い妻、良い母親って、元旦那家族みんなが、周りに自慢していたのに、別居したら、ころって裏返し。

別居直後に、元旦那は親権は私に渡し、日本に帰ったら直ぐに仕事を探したり大変だろうから、息子を数週間したら日本に連れて行くって言ってくれた。優しく振る舞っていた。モラルのある元旦那の親族がそれは騙す計画だと、すぐに教えてくれた。私を騙して一人で日本に帰らせる計画だった。元旦那は計画がバレると直ぐに怒り嫌がらせをしてきた。裁判でも私を悪い母親に仕立てようと嘘だらけ。こんなに平気で嘘をつく人だとは思わなかった。信じれなかった。ショックだった。これが息子の父親と家族とは。

 

本当の愛って息子の本当の幸せを考えるよね。息子の母親をどうにか追い払って無理やり親権を取るなんて事しないよね?

大の大人が自分勝手な行動をする。なんて皮肉なんだろう。この世の誘惑の悪に取り憑かれている様。きっと普段から自身の問題があってそれがこれをきっかけで表面に出てきたんだろう。

彼らも本当の愛を知らなかったんだと思う。

 

仕事も出来なかった。元旦那サイドが私を国外追放させようと、直ぐにビザをキャンセルさせ、国外追放の手紙が移民管理局から別居して少ししてから送られてきた。

今までほとんど二人きりで生きて来た私の愛する息子から離れる事などありえない。する気もない。何故私が産んで今まで育ててきた自分の息子から離れるの?他の理由はどうでもいい。どうするか必死で考える。でもあまりにもリソースが少な過ぎる。私一人の力では敵わない。日本の家族も助けようと必死に日本から努力をしてくれたが、ここ田舎のアメリカでは外国人は弱かった。元旦那はこのエリアでは名の知れた弁護士をすぐに雇った。弁護士で決まってしまうこのシステムもおかしい。息子の人生を数分で決めてしまう。

 

何故か書きながら思い出した。裁判で仲介人が選ばれて話し合いをした。いくら意地悪をされたとしても息子の父親だし、私まで怒りで復讐するつもりはなかった。そんなダサいやつにはなりたくない。そしたら仲介人は私は彼に未練があると思って、未練を持っても無理なのよ。みたいな事を言ってきた。冷静に道徳の中で行動していただけなのに。信じられなかった。離婚は泥沼するのは当たり前と言うような考えを持っている様に思えた。クリスチャン文化でこの対応にはびっくりした。

 

でもね、常に神様は私のそばにいてくれた。ど田舎だったからなのか、噂は直ぐに広まり、私の所に沢山の知らない人達からの援助が来てくれた。元旦那の親族も助けてくれた。独りぼっちで怖かった、寂しかった、何をして良いか分からなかった。だから本当にありがたかった。

 

クリスチャンの家族が直ぐに手を差し伸べて部屋を貸してくれた。最終的には農家の老夫婦の敷地内にある貸し出している小さなお家をタダで貸してくれた。そこで数年住ませて頂いた。もちろんお手伝いもした。彼女達もとても苦労をしていて人情深い。そして息子の事も自分の孫の様に可愛がってくれた。

アメリカのファミリーと生活が出来て、アメリカ文化を知り、田舎のアクセントの英語も学べた。農家なので大きな庭も沢山のお野菜が植えられ収穫のお手伝いをさせていただき、新鮮なお野菜を食べられたし、長期保存用に沢山瓶詰めの作業もした。皆んなで楽しく会話をしながら作業をした。ほのぼのと一緒に過ごした時間は愛でいっぱいだった。

この経験は本当に私にとっては宝。お世話になった方は私の祖母の年齢だが、私の第二の母となった。

 

車が無いと生活が出来ないこの田舎。この家族から一時的に車を与えて頂いた。そして日本大使館を通して知り合った日本人の方に車をいただいた。年数にすれば20年近く経っているがほとんど乗っていなく、しっかりと手入れもしてあったので十分に乗れた。

 

彼女にお返しが出来るのがいつになるかわからないと伝えたら、要らないと言われた。彼女は人生満たされていて何も必要が無いから。お礼は直接してくれた相手にではなく、困っている人がいたらその人達を自分が出来る範囲で手伝ってあげてと言われた。親切はどんどん回す事。この考えが気に入った。

 

全く知らなかった人達からこんなに良くして頂くのが信じられなかった。だから私もそうしていきたいと思った。

 

神様はこうやって私を守り、素晴らしい人達に囲まれながら成長をさせてくれた。

 

 

“わたしはあなたがたを見捨てたり、孤児のように置き去りにしたりすることなどありません。必ずあなたがたのところに帰って来ます。”

‭‭ヨハネの福音書‬ ‭14:18‬ ‭JCB‬‬

“I will not leave you comfortless: I will come to you.”

‭‭John‬ ‭14:18‬ ‭KJV‬‬