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映画ライターもどきの本音ブログ

映画ライターをしている20代後半の男です。好き勝手感想を書くために始めました。

 

【公開】
2019年(日本映画)

【総監督】
山崎貴
【監督】
八木竜一 花房真
【キャスト】
佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一、井浦新(ARATA)、賀来千香子、吉田鋼太郎

【あらすじ】

少年リュカは父パパスと旅を続けていた。 その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――

それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。 果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?

公式サイト

 

 

 

52点

 

問題作ですね、見て参りました。

ドラクエにはあまり思い入れはないし5をやったこともないので正直言うと、プロット面は割と楽しんだ。
テンポもいいし、声優陣も巧い。
特に有村架純の声は素晴らしかった。吉田鋼太郎の挑発演技もいいね。FFに引き続きゲーム映画に登場してるけど何の因縁だろうか。坂口健太郎も(笑)。

あとケンドーコバヤシは巧いは巧いけど声聞くとどうしても笑ってしまうから何とかしてほしかったな。

ただCGアニメとしてのクオリティはトイストーリー4やシュガーラッシュを見た身としては差を感じてしまってキツイ。ゲームの世界だからというエクスキューズは成り立つけど、にしても人間の肌の質感とか物体のテクスチャのリアリティが全然負けている。まだ日本の作り手たちがCGアニメという物に慣れていないんだろうが。

気になったのは喋っている人の口の動きがアテレコされてる感が半端なく不自然だったこと。表情も乏しいから実在感がない。

所々のアクションももたもたして変な間ができていて残念だった。

2回あるドラクエのテーマがかかる場面のタイミングは割と気持ちよくてあがったけど、アドベンチャー系のCGアニメーションとしてはヒックとドラゴン3も年末に公開されるというのに物足りない。

広大な世界のはずなのに距離などのスケール感を感じないのも、「ゲームだから」で済ませるつもりなんだろうか。

まあそれはいい。

そして問題のラストの“衝撃の展開”ですよ。

ああいう攻めたことをやるの自体は賛成です。少なくともドラ泣きとかいって安パイを並べて下品に涙を絞ろうとしていたころよりは全然いい。

ただ『レゴムービー』的な「ドラクエとは何か」みたいなメタ的再解釈とは何かをやろうとしているのは分かったんだけど、その掘り下げ方がだいぶ浅い。

「ゲームは時間の無駄だ!」「いやもう一つの現実だ!」みたいな議論ってEスポーツも出来てるこの時代にわざわざやるようなことか?
今どき凄腕ハッカーがオンラインゲーム破壊して『現実に戻れ!』って何を言っているんだ。

世界中のゲーマーはみんなもうそこは結構前に突破してるんじゃないか。そしてそのメッセージを発するために「なぜあまたあるゲームの中からドラクエ5を選んだのか」という理由付けも出来てない。
今もっと没入して帰って来れなくなるようなRPGなんていっぱいあるだろう。

最初にドット絵の時代のゲームを映してそこからリアルなCGに変わっていったけど、そこの切り替え方も微妙だったし。

思い入れあるから!ってのは分かるけどそれなら鳥山明キャラデザを使えるように頑張ってほしかったな。

そして案の定いまさらドラクエ5扱ったからってあんまりヒットしてないし。『アルキメデスの大戦』で見直したばかりなのに山崎貴さん残念です。

それからレゴムービー的なことをやるなら現実に戻った時もCGアニメーションのままなのはダメでしょう。あそこは佐藤健本人が出てきてドラクエに没入してる様を見せてくれないと。結局関係ない世界の話に見えますよ。

こんなユアストーリーとか強気なタイトルもみんなの怒りを買ってしまっているんだろう(笑)。

ルパン三世のCGアニメも不安です。みなさん、アルキメデスの大戦の方を見に行きましょう。