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映画ライターもどきの本音ブログ

映画ライターをしている20代後半の男です。好き勝手感想を書くために始めました。


【公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
Child’s Play

【監督】
ラース・クレヴバーグ

【キャスト】
オーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、マーク・ハミル

【あらすじ】

最先端テクノロジー企業・カスラン社の期待の新商品、“バディ人形”。
引っ越しをして友達がいない少年アンディは、誕生日に音声認識やセンサー付きカメラ、高解像度画像認識などの機能が付いた高性能人形を母親からプレゼントされる。
自らを“チャッキー”と名乗る人形だが、実は欠陥品だと判明。的外れな受け答えに最初はあきれるアンディだが、「君が一番の親友だよ」と話すチャッキーに次第に夢中になる。
その後、“彼”が豹変することなど知らずに―。






90点


僕は今回のこのリブート、かなり買いです!


確かに別もんだけどさ。

今回のは初めてチャッキーに殺人鬼の魂が入り込んでいる設定がなくなり、オカルト要素なしのAIが暴走するSFホラーになっていた。 

まずそんなAIバディ人形が世間で大はやりしているというありえない映像が悪夢的で個人的には好き。あんなキモい人形絶対ヒットしないけどそれがいい。


それに暴走するきっかけになる冒頭の出来事が余りにくだらなくて笑ってしまう。


この雑さは、本作はB級映画ですよというエクスキュースも込めたギャグだと思うが、ある種、実際のAI社会もこんなしょうもないことから綻びが生じてしまうかもと思わされて少しゾッとする。個人的には嫌いじゃない導入だった。バイトテロは気をつけなきゃ。


バグが出ている状態で主人公のアンディ少年(1作目の主人公と同じ名前だがたまたまトイストーリーとも被っている)に貰われるチャッキーだが、あくまでもバディ人形としての本分は忘れておらずアンディと仲良くしようと必死になるのが少し切ない。


正直、さっきも書いたように、このバディ人形のデザインが全然可愛くない上にマーク・ハミルが演じているチャッキーの声も不気味なので、アンディに貰われた初日から怖いのだが、母子家庭で友達がいないアンディはチャッキーと親友になっていく。

ここで描かれるアンディとチャッキーの友情は偽りのない本物だ。それが暴走していくから切ないし怖い。


しかし人を傷つけないというAIの大原則がバグっているチャッキーは、アンディのためなら何でもしてあげようと張り切り過ぎて、大暴走。たくさんの人がとばっちりで死んだあげく、最終的には可愛さ余って憎さ百倍となり、かつての親友と戦わなければならなくなるアンディの気持ちを思うと悲しいし、チャッキーも不憫になってくる。


ただ、もっと「フランケンシュタインの怪物」的な悲劇性を高めることもできる内容にもかかわらず本作はあくまでB級ホラーコメディであることを貫いている点に好感が持てる。


劇中でアンディや新しくできた仲間たちがホラー映画を見て爆笑しているシーンがあるが、そこで見ているのは『悪魔のいけにえ2』。芸術とまで言われている1作目ではなく敢えてスプラッターコメディの側面が強い2に対する目配せをしているのがこの映画全体のテイストを象徴している。


とにかく人が死ぬ場面は悪趣味で笑ってしまうし、話運びも強引、見せ場は外連味満載。


ITやストレンジャーシングス感のあるジュブナイル冒険ホラーになっているのも良し。特にあの女の子最高!


チャッキーの能力がスカイネットと言うかいぬやしきというかアイアンマンというか(胸にリアクターついてるしね(笑))、機会を操りまくれるのも楽しい。


芝刈り機、丸のこ、全自動車、カミソリドローン、運搬用リフト、などなど一度動き出したら止まらない機械が人を殺すという場面が多々あるのもAIの暴走というテーマに即していて巧いと思う。芝刈り機の場面はブレインデッドオマージュかな。

あのオブジェも80年代悪趣味ホラー感満載。バスケットケースも連想した。


死ぬ奴らも刑事の親以外はみんな死んで当然な感じだから愉快だし、熊バディ人形も暴れ出す意終盤のエクストリーム感は素晴らしかった。熊なら怖くないかもとか思ってたけどやっぱ怖いわ(笑)。


IOTが進む現在作る意味のあるテーマでありながらも、バッドテイストも忘れていない見事なリブートだった。


ただあのオブジェを自宅のゴミ箱に捨てるなよとか、チャッキーは燃やしてから捨てろよとかいろいろ思ったけどそれもご愛敬かな。





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