今回は、頼もしい武士道研究家である石川真理子先生の登場です。
石川氏の一言一言がかなりの説得力を持って心に響いてきました。
そのなかで、僕自身が昔から気になっていたことがありました。
氏が仰るには「〇〇症候群」がいつしか「〇〇病」になっていたというものです。
昭和の頃も、確かに心の病はありましたが、
平成の時代が下るにつれて、
なんか新たな心の病というか病名がドンドン登場してきました。
もともと個性の一つにしか過ぎないものが、
医師の鶴の一声で立派な「病気」にされてしまうのです。
そしてお決まりの薬物療法の始まりです。
さて、話は半世紀前になりますが、
当時、西宮市甲子園で高名な漢方医が開業されていました。
件の漢方医が僕に語った内容は広範囲に及びましたが、中でも印象的だったのが、
現代医学はすぐ「病名」を付けたがるでした。
患者も医師から「病名」を告げられると、なぜかホッとしてしまうものです。
体調に異変が生じた拠って来る肝心要の原因を精査、追求して、
「根本」から正常な状態に戻すのが医療の本義でしょ!
このほかに、教育の問題で出来てきた「型破り」。
なるほどと思いましたね。
2歳までに、まず型を教え込む。
つまり「守」です。
そして長じて、自らの考えで型を破る。
いわゆる「破」です。
そして、やがて「離」となるのです。
その型が最初から無いと「型無し」になってしまうのです。
良い勉強になりました。