天候不順 | Drummer Atsushi

Drummer Atsushi

ドラムを叩くことを通じて、ワンネス(この宇宙世界に存在している全ては1つ)を目指します
―僕の叩くドラムは銀河の響き―

観光地として某所を紹介する際は、特段の事情が無い限り、晴天の日を選択して撮影するのが一般的です。

ここで特段の事情とは、例えば、雨の日の風情にとりわけ趣きがあるなどといった場合は、雨の日の画像が掲載されるということです。

僕は当初、台北を紹介した亜熱帯を髣髴とさせる晴天画像に騙されて来てしまいました(笑)(当時は、まだインターネットも整備されておらず、現地の情報入手手段がごく限られていた。)

しかし、実際には、陰鬱とした曇り空の日が多く、冬場は亜熱帯とは思えない肌寒い日が多いのには驚かされました。

さて、今年の台北は1月から5月現在まで、例年に比べても、雨天、曇天の日がかなり多く見受けられ、実際に台北の水がめでもある翡翠ダムの貯水量も平年値を大きく上回っており、気分だけの問題でないことを物語っています。

今年の春節は曜日の並びの関係上、9連休となりましたが、残念ながら全て雨天でした。

もちろん、台北という土地柄、南部の高雄などに比べて、年間日照時間は半分以下しかなく、東京や大阪に比べても6割程度という短さからも分かるように、特に、冬場は天気が悪いのが通例です。

しかも、例年、北東の季節風が吹き始める9月下旬から翌年の4月頃まで、およそ7ヶ月間は特に曇天などが多いのが特徴で、ときとして、3週間にわたり青空を見ないということもあります。

こうした台北特有の天候を考慮に入れても、今年は晴天日が連続して3日間以上続いた日が殆どなく、一旦天気が崩れると平気で1週間以上太陽を見ない日々が続きます。

また、気温も低め推移で、いつもは5月も今頃の時期になると、南から暖気が北上してきて、かなり汗ばむのですが、今年はまだ過ごしやすい日が続いています。

5月の台北の平均気温は25℃程度ですから、来週始めにかけて日中でも20℃を下回る予報が出ているのも気になります。

台北は毎年5月の声を聞くと、沖縄とほぼ時期を同じくして入梅となりますので、梅雨ももう間近の筈なのですが、まだ冬の季節風である北東の季節風が吹いています。

なんだか変な天候続きですが、今後の梅雨の動向を見守りたいと思います。