台湾は5月中旬に日本の緊急事態宣言に相当する警戒宣言が全土に発せられ、7月も終わり頃になって、ようやくこの警戒宣言が多少緩められました。
全土が緊急事態宣言でしたので、音楽教室はどこも全て閉鎖で、自宅にドラムセットでもない限り、生ドラムの練習は不可能となっていました。
さて、音楽教室はこれに伴い再開が許可されたわけですが、当然のことながら、受付スタッフはマスクにシールドという出で立ちで、我々はQRコードで入店登録、検温、そして手の消毒と、事実上警戒宣言中と何ら変わりない風景が広がっていました。
また、台北首都圏では相変わらず飲食店は店内利用が禁止されたままなので、レッスン後にちょっと立ち寄って食事というわけにもいかず、テイクアウトするしか仕方がありません。
こうした物々しい雰囲気の中で、始まったドラム・レッスンですが、ほぼ2か月半にわたるブランクの所為で、元々ただでさえ下手なのに加えて、すっかり勘が狂ってしまっており、まるで入門者に戻ってしまったかのようで、一定期間の「リハビリ」は必至です。
さらに、もし感染状況が再度悪化した場合は、また逆戻りで閉鎖となってしまうので、しばらくは不安定な状態が続きそうで、心から安心して取り組める状態ではありません。
因みに、ここ数日の台湾全土での感染者は10数名で推移しています。
私がここで、最後に言いたいのは、音楽を楽しむというのは、光に満ち満ちた明るく平和な社会で、皆が元気で憂いなく暮らせる社会が有って初めて可能となることです。
そんな社会を創るのは他でもない私たちひとりひとりの手に掛かっているのです。ただじっと待っていれば独りでに創られるものではありません!