晴れて大崎上島の住人となった僕らは、3ヶ月間は僕らの「家」となったトライアルハウスに戻り、引っ越し荷物の片付けを再開。

しかし、ここでまたしても問題が発生した。


どれだけ頑張ってテレビの配線をしても、テレビが映らないのである。


とりあえず、2人とも仕事が決まるまでは暇なものだから、テレビが映らないのは非常にまずい。


玄関のドアを開け、となりのトライアルハウスを見る。
ちゃんとアンテナが立っていて、配線が家の中に入り込んでいる。
 トライアルハウスは2棟あって、まったく同じ作りなので、何も問題はないはずである。

なのに、何をどう頑張ってもテレビが映らない。

アンテナとの配線が切れちゃってるのかなぁ〜?と思って、外に出て家の反対側に回って見ると…


ありゃ…アンテナがないじゃないか。(^_^;)

そりゃどう頑張っても映らないはずである。


でも不思議だ。

となりの棟はちゃんとアンテナがあるのに、なぜこの棟にはないの?

僕はすぐに役場の地域経営課に電話をかけた。

トライアルハウス担当のAさんに、先ほどのお礼を言うやいなや「あのね、アンテナがないんですけど」と聞いてみた。


すると、Aさんの回答は次の通り。


トライアルハウスは、島の暮らしを体験するための、短期間の利用を基本としているので、アンテナは設置していない。
となりの棟にアンテナがあるのは、利用者の方が自分でテレビを見るために業者に頼んで立てたもので、退去時にはアンテナを持って帰る約束になっている。

とのことである。



マジですか?(^_^;)


このままでは、3ヶ月間テレビ無し?


そう言う暮らしを望んでする人もいるけど、お子ちゃまの僕たちはさすがにテレビ無しはきついなぁ〜

と言う話になり、とりあえずアンテナを立てるにはどれくらいの費用がかかるのか、島の電気屋さんに聞きに行こう!と言うことになったのである。


竹原と島をフェリーで結ぶ「白水港」のそばに電気屋さんがあったことは、もう何度も同じ道を通っているので確認している。

トライアルハウスがある「大串」からはけっこう遠いが、他に電気屋さんを知らないので、とにかくそこへ向かって車を走らせた。


「ごめんくださ〜い」と入っていくと
「は〜い」とおばあちゃんの声。

出てきたおばあさんに、事情を説明すると「出かけてる息子がもうすぐ帰ってくるので、ちょっと待ってて」とのこと。

おそらく息子さんが後を継いでいるのだろう。
仕方がないので、息子さんの帰りを待つことにした。

すると、店の奥からおじいさんが出てきて「どうしたの?」と聞いてきた。

おそらく息子さんのお父さん、つまり
先代の社長さんと思われた。


先ほどと同じように説明をして「アンテナを立てるには工事代も含めてどれくらいするんでしょうかね?」と聞いてみた。

「う〜ん、4〜5万じゃないかね?」
と先代の社長(と思われる人)が答えた。

「そんなにかかるのか〜。」(>_<)

と、僕が頭を抱えていると「ちょっと待ってなよ」と言って店の奥に引っ込んで行った。

どうしたんだ?
何を待ってればいいんだ?


と、待つこと5分少々…


「これあげるから、つないでみなよ」

と、ホコリにまみれた古い室内アンテナを持って出てきたのであった。


マジっすか⁉️(^◇^;)


「いいんですか?」
「うん。もう使わないから」


わーい❗️
やった〜❗️(^o^)/


「つないでもダメだったら、また言っておいでね。」と、先代の社長(もう間違いない)は何事もなかったかのように店の奥に引っ込んで行く。

僕らも何度も頭を下げながら、室内アンテナを抱えて店を出た。


有り難い話である。


普通にアンテナ設置の仕事を受けていれば、4〜5万円の売り上げにはなったはずなのに…

困ってる人がいたら、商売そっちのけで手を差し伸べる…

それがこの島の人達の考え方なのか…


いや、おそらくそんな事さえも考えてなくて「損得抜き」の考え方が当たり前になってる人たちなのかなぁ〜とすら思えるのである。



頂いた古い室内アンテナを、有り難く抱えてトライアルハウスに戻り、せっせとつないでテレビのスイッチを入れる。

ノイズがひどいが、とりあえず映る。

室内アンテナを使ったことがある方ならわかると思うが、アンテナの向きを調整して、ダイヤルをカタカタ回す。

するとどこかで、キレイに映る場所があるのだ。


わーい❗️
映った〜❗️(^o^)/


まったく…

住民票の件といい
アンテナの件といい…


島に住んでまだ2日だというのに…

長いこと生きてる間に、ちょっと忘れかけてた

「人の温もり」みたいなものに触れることができて


「こりゃひょっとすると、この島でこの先いいことが待ってるのかな?」


と、勝手に思い込んでほくそ笑む
DAVID 君であったのだった。(笑)





ギターケース左下にあるのが頂いた室内アンテナ。めっちゃ助かりました!(^_^;)




さて、無事に(?)引っ越しを済ませることができた、DAVID君とさゆりさん。

これから先は、本格的に柑橘農家に携わって行くお話になります。(^_^;)

はたして、ファーム陽の当たる場所まで辿り着くことができるのか…?


こうご期待‼️


しなくていいからね!(^_^;)



今回も地道な写真一枚だったので
島のオマケ写真〜!(^o^)/