Davichiのミニアルバム『50 X HALF』のレビュー記事をアップしたいと思います!
今回はプロモ曲も含め、全曲まとめて一つの記事とさせていただきます(^^)
では早速!
#1 가을의 밤 (Fall Night)
バラードシンガーであることの自信とプライドを形にしたようなオープニングナンバー。
でなければ、この曲を1曲目に持ってくることは考えられないでしょう。
普通のアーティストならラストに持ってきてもおかしくないような、スケールの大きな癒し系のバラードは、まさに今の季節にぴったり!と言うしかないような、Davichiらしい仕上がりになっています(^^)
そう、ダビチらしいのは、曲調やVocalだけではありません・・・
歌詞も、別れて去りゆく相手のことを思い続ける女性の思いを切なく吐露するもので、こちらもDavichiの十八番、と言って間違いないものになっています。
1年8カ月アルバムリリースを待っていたペンを優しく包み込み、その世界に引き込んでくれるお二人の優しいVocalと切ないながらも美しいメロディラインと歌詞・・・まさにこのアルバムを象徴するような素晴らしいオープニングとなっています。
#2 받는 사랑이 주는 사랑에게 (受ける愛が、あげる愛に / Love Is)
「国民投票」(笑)で惜しくも敗れながら、結果的にダブルタイトル曲2曲目に選ばれた「ヒーリングバラード」。
この曲のやさしさ・美しさを知るためには、ぜひぜひ歌詞の意味を理解いただくのが良いかと思います。癒してくれるのはお二人のVocalとメロディラインだけでなく、その詞までがリスナーの皆さんの心に響いてくるのではないでしょうか。
こんな優しい言葉、ヘリ姉やミンキーからかけられたら、私、間違いなく大泣きしちゃいます。
そうでなくても、このナンバーを聴くと毎回のように胸が熱くなります・・・
1曲目から続く、スケールが大きくかつ癒し系のスローバラード、この2曲で完全にダビチのお二人に「身を任せて」聴いていただくのが一番心地よいのではないでしょうか。
安らかな気持ちになりますが、ふと目頭も熱くなる、そんな最高級の「おもてなし」を提供してくれているような思いになります。
#3 내 옆에 그대인 걸 (私の隣のあなただから / Beside Me)
とにかく優しかったオープニング2曲から、少し響きの強いミディアムテンポのバラードに移ります。
はい、音楽番組のプロモーションで中心的に使われている「中毒バラード」ですね(^^)
投票時に一部分だけ聴いたときにはもっとテンポの速いナンバーかと思いましたが、実際は予想以上にバラードバラードした曲でした。そして、想像をはるかに超える感動を届けてくれました!
「中毒バラード」というだけあって、本当にこのサビの部分が皆さんの頭の中をぐるぐる回った日が何日かあったのではないでしょうか。あるいは、まだ回っていらっしゃる方も。
(一部の方は「へちま~、へちま~♪」と誤変換まで起こしているようですが(笑))
管理人の中で、過去のプロモナンバーは、なぜか・・・本当になぜだかわからないのですが、アルバムの中での相対的位置づけが低い傾向にありました。わかりやすく言うと、プロモナンバーよりも、同じアルバムに収録されているほかの曲の方が好き、という傾向だった訳です。
が、今回のこの『私の隣のあなただから』に限っては全くそんなことがありません。本当に大好きなナンバーをプロモで聴くことができて本当に幸せです(^^)
#4 PET
スケールの大きいバラードナンバーが続く中、唯一「異色」ともいえるのがこのナンバー。
軽快なタッチのさわやかなミディアムテンポの曲に仕上がっています(^^)
このタイトルを見ると、やっぱり最近ミンキーができ愛しているマルチーズ(?)のヒョジちゃんのことが頭に浮かぶのではないでしょうか。たまらなくキュートなヒョジちゃんを優しい母親の目で見守っているミンキー、そんな彼女を思い描きながらこのナンバーを聴くと、こちらまで幸せな気分になるので不思議です。
ただ、このナンバーの歌詞は、「今まではペットのようにあなたのことを待っていたけど、もうそんなことはしない・・・あなたから離れて、もっと自分を愛して生きてゆく」という、ある意味『Sorry, I'm Happy』に通づる様な、振り切れた気持ちを表すようなナンバーです。
その意味で、この軽快でさわやかなナンバーは前向きさを代弁してくれているようで、気分爽快になるのではないでしょうか(^^)
#5 그런 적 있나요 (Have You Ever Been Like That)
(インスト除く、実質的な)ラストナンバーは、軽快な『PET』から一転、このアルバムの「主流」である、スケールの大きい癒し系バラードに戻ります。
このナンバーも本当に美しい。
最初の優しいVocalに身を任せていると、だんだんと、まるで押し殺していた感情が少しずつあふれ出てきて、最後は洪水を起こしてしまうように、切なさが後半のピークに向けて強まってゆきます。
歌詞は、相手を思う気持ちの切なさを「あなたはこんなことになったことがありますか?」・・・つまり、「こんな切ない気持ちがわかりますか?」というような、以前のDavichiのナンバー・『Do Men Cry?』に通ずるような内容となっています。
このナンバーで最大級に評価したいのが、ミンキー・ヘリ姉お二人の、限りなく透明度の高いVocal。メロディラインの美しさももちろんとてもとても大きな要素なのですが、その美しい旋律に乗っているのがこのお二人の極上のVoiceであるからこそ、その感動が無限大に広がります。
ため息が出るような美しいナンバーですね・・・
このナンバーまで聴いた後は、しばらくその余韻に浸りたくなります。
・・・レビューとしては、こんな感じかと思います。
このアルバムの総合的な評価は・・・管理人としては、少なくとも今のところは
「歴代のミニアルバムの中ではナンバーワン」
です!
正直なところ、名曲の絶対量の関係で、あの不滅のフルアルバム『Mystic Ballad』を超えるところまでは至っていません・・・ その意味であのフルアルバムはいまだに「奇跡」だったと思いますが、今回の『50 X HALF』は、それ以外の、私にとってどれもとても大好きなDavichiのアルバム群よりも高く評価しています。
特に、アルバムのナンバー5曲の中で、管理人個人の評価の差がほとんどありません。
どれも最高レベルに大好きな曲ばかり・・・
正直なところ、こんなことは初めてです。
今回も素敵な感動を届けてくれたダビチのお二人と、素晴らしい楽曲を提供したり仕上げたりしてくださった皆様に、心から感謝したいと思います。
