挑戦し続けること | ハム太郎のつぶやき

挑戦し続けること

今年初めに父と新年の挨拶をしている時、実は誕生日の次の日から走っていると、そして4月末の5KMレースに出場しようかと考え中といきなり言われた。。ちなみに父は72歳。今までマラソンなんてしたことがない。

 

父は登山家で未だに雪山にアイゼンをつけて登っている。と言っても年なので、そんな大それた所ではないが、アイゼンをつけて歩くことは通常の歩きとはまったく違う大変さがあることは知っている。毎朝1時間以上のウォーキングは雨の日も欠かさず続けている。その父がマラソンに挑戦すると言い出した。

 

2万円もするランニングシューズも見せてくれた。きちんと足をはかって、ゲーターも測ってもらって購入した1足だそうだ。

 

最初の頃は50m走ることが大変だったそうだ。そこの角までとか、そこのサインまでと10mごとに目標を決めて少しずつ距離を伸ばしていって、2か月でようやく1km歩きながら走ることができるようになったとのこと。

 

その4か月後に5kmのレースに挑戦したいけど、出来るかなと相談受けたので、トレーニングプランを作って送ってあげた。これで無理をせずに少しずつ距離を増やしていき、それと同時に必要なコア筋力をつけれるトレーニングも紹介した。登山で鍛えた筋肉とマラソンに必要な筋肉は違う所もあるので、そこを重点的に取り入れた。

 

レース当日は、走らずに早歩きだけでもいいから、とりあえずゴールすることを目標にという事でトレーニング開始した。結局コロナの影響でレースは中止。でもとりあえず5㎞の壁は超えることができた。御年72歳。

 

そういう私たちには新しい目標がある。父が75歳の時、一緒にホノルルマラソン出場しようという事。ホノルルマラソンは終了時間がない。とりあえず歩いていればゴールできるので、だれでも参加可能。実際のレースはそれぞれのペースで走ることになると思うが、父と私、そして子供たちとみんなで参加したいと思う。昔に娘が11歳の時、初のハーフマラソン参加し、付き添いとして一緒に参加したが、3-4km頃から彼女の遅いペースで走ることが苦痛で、じゃあ、ゴールで待っているからと言って、まだ小さい娘を置いて一人でスピードを上げて走ったことがある。何と言う母親なのか、娘をおいて、自分のPRを出してしまった。

 

マラソンは自分との闘いであって、当時11歳の娘も自分から出たいと言って出たレースなので、やはり自分の中で打ち勝って、自分で走りつつけるしかなかったのであるが、遅くても彼女は無事完走した。ゴール近くで待っていて彼女を見つけた後、最後の100mは彼女の横を走った。娘はずっと泣いていた。5か月かけてトレーニングしてきた結果、ようやく到着できるゴールを目前に涙があふれてきたそうだ。そういえば、私も初めてのハーフマラソンの時は泣いた。

 

ホノルルマラソンは半分が日本からの参加者である。エキスポも日本人向けの物が非常に多い。日本からツアーも出ているようで、ツアー参加者へのサポートはレース中やレース直後のサポートが専用に作られている。まあその分お金を払っているのであろうが、初心者にとって助かる仕組みだと思う。

 

個人で参加する方には、ゴール近くでホテルを予約することをお勧めする。当日朝、ゴール近くからスタート地点まで無料のバスが出ている。ゴール後にそのようなサポートがないので、朝早くなるが、そのバスでの移動をお勧めする。その分早く起きることになるので、トイレに行く時間を十分にとることができる。ランナーならレース当日のトイレ事情、この意味わかるであろう。ゴール後ホテルが近いと歩いて帰れる。それ以外はタクシーなど使う必要があるが、それ相当の準備が必要。

 

2022年ホノルルマラソン、今から楽しみである。レース後は家族水入らずの時間を南国のハワイで楽しみたいと思う。

 

70代になってから走り始めた父だが、私も実は40歳すぎてから初めてのレースに参加した。きっかけはたまたまそうなったからで、まさかここまでマラソンが好きになるとは思わなった。学生の頃は体育の時間が嫌いで仮病を使って休めないかと思ったほど。今はお金を払って走っているのだから、人生なにが起きるかわからない。

 

きっかけは、カンファレンスでファンドレイジングのために5㎞走る時間を設けるから参加してほしいとの依頼があって、ランニングシューズを持っていなかった私はもちろん断ったが、間違ってYESで返事してしまったから。しょうがないので、お店に行って靴を買いに行った。店でいつもどのぐらい走っていますかと聞かれて、走ったことないと答えたほどのド素人。

 

初めて500m走った時、死ぬかと思った。1週間筋肉痛で、こんなの5kmもどうしたものかと思った。2か月かけて、少しずつ距離を伸ばしていき、当日は何とか5km完走でき、その分寄付も集まった。だが、マラソンが私の初めてのレースではない。なんとスプリント・トライアスロンである。私が5㎞走れるようにトレーニングしていることを知っていた登山仲間がスプリント・トライアスロンに一緒に出ようと誘ってきたから。

 

いや、私泳げないし、自転車も持っていないし。。。

 

という事で、この年になって、水泳レッスンを受けて泳げるようになった。初日5mさえ泳げなかったが、何とか初日が終わるまでには20mほど泳げるようになった。

 

自転車はレンタルで何とかした。練習のため2回ほどレンタルして、また当日もレンタルバイクで参加。

 

結果、なぜか、40代女性グループの中トップ25%でゴール。 スイム0.75km・バイク20km・ラン5km ができるようになった40歳になったばかりの私。自信がついて、その後10㎞マラソン、ハーフマラソン、そしてフルマラソンと距離を伸ばしていった。それでも、いつまでたっても練習はきつい。途中で辞めたくなる時はほぼ毎回。そういう自分に勝って、トレーニングを続け、レース完走後、いつも思うのは、あー楽しかった。次どこ走ろう。

 

75歳で初フルマラソンに挑戦する父同様、私にも目標がある。50歳の誕生日にアイアンマンになること。 スイム3.8km・バイク180km・ラン42.195km 。目標時間はない。ただ、Disqualifyする前に完走するだけ。筋肉は年をとってもつけられると70代の父が言っているのだからそうなのであろう。

 

いくつになっても目標を持つことは重要である。もう何歳だからという概念は持たずにいろんなことに挑戦し続けたい。そして100歳の時の夢は、子供、孫、ひ孫と4人で何らかのレースに参加すること。いや、ちょっと違う。フルマラソンから5㎞までと距離は毎年違うが何等かのレースに親子で年に1回は参加している。それを私の100歳まで続けることが目標と言った方が正しいかな?

 

トレーニング中辞めたいと思う時はゴールする瞬間をイメージしている。それがその年のレースなのか、それとも100歳の時のレースなのかは色々だが、ゴールしている自分をイメージしているだけで、時間が過ぎていく。そして笑いながらその日のトレーニングを終えるのである。