ありのままの let it go | ハム太郎のつぶやき

ありのままの let it go

年の離れた弟から2歳になる姪の子が歌って踊っている動画を送ってもらった。毎年ドレスを贈っているが、いつも大き目のサイズを買っているので、去年渡した青い色のドレスがちょうどぴったりになったようだ。

 

 
彼女はFrozen 1が好きならしく、保育園から帰ってくると毎日この青いドレスに着替えて歌っているとのこと。日本に住んでいるので、日本語で歌っている。そこで改めて日本語版を聞いて見ることにした。
 
非常に良く作られていて、エルサのその場面での感情が伝わってくる。直訳されずに、日本文化に受け入れやすい言葉で、しかし本題から外れていない。このような創作を出来るにはかなりの日本語力が必要に思う。
 
以前に夏目漱石が I love you を月が綺麗ですねと訳しては言ったと言う逸話を聞いた事がある。これを聞いた時、この一言で、日本人の奥ゆかさが伝わってきた。日本文化にはこのように間接的に表現出来る力がある。
 
地球から肉眼で見る事が出来るたった1つの月。その美しい月を一緒に見る事を共有する事から確認できる愛、あえて直接的な言葉ではないのに心が通じていると読み取れる一文。何とも情緒深い、これだけで、100年の愛が凝縮されているように想像出来る。
 
常日頃、私がと言う主語から始まる文化で生活していると、改めてこの間接的な表現をしている日本文化に奥ゆかしさを感じる。日本語を学ぶと言うことは、このような美しい奥ゆかしさの日本文化をも学ぶと言う事なのであろう。