親切をつないでいく Pay It Forward | ハム太郎のつぶやき

親切をつないでいく Pay It Forward

ここ2か月程の間に、仕事関係で知り合いになった方3人に子供が産まれた。

 

ネットでお祝いを購入して送ったのだが、その時に使った言葉がPay it forward。

ずーと前のことになるが、私が出産した時、世界中の知り合いからお祝いが届いた。その時は若くて経済的にも今よりきつくて、彼らから頂いたお祝いは本当に助かった。日本には内祝い(お祝いお返し)という素敵な文化があるにも関わらず、当時そのような余裕がなかったので、写真付きのお礼手紙を送った。その当時は、きちんと内祝いもしない非常識の人と思われたのだろうかと心配もしていた。

 

今回送った3名から写真つきのメールが送られてきて、あかちゃんの可愛い顔を見てなんと癒されたことだろう。私自身親になったことが、世界で一番嬉しかったことなので、彼らも同じように親になって、そして子育ての喜びを経験していくのかと創造するだけで、うれしくてしょうがなかった。写真を送ってもらっただけで、幸せを少しわけてもたっら気分になり、贈り物を送って本当によかったと思えた。私に昔贈り物を贈ってくれた方々は同じ気持ちだったのだろうか?

 

贈り物を送った方々からお礼はどうしようと言われたので、Pay It Forwardと回答した。将来貴方達が私の年代になって、経済的に少し余裕があったらその時に一生懸命になっている周りの若い人に今日もらった温かい心を繋いでいってほしいと言った。赤ちゃんの写真を送ってくれて、こんなにもうれしい気持ちにさせてくれた彼らに感謝。

 

このほかにもタンザニアで一生懸命に働いている若者を支援している。限られたリソース資源を最大に使って日々邁進している所を見るとつい応援したくなる。といっても私ができるのは、彼らの読みたい役に立つ本を送る程度。それでも1か月分の給料ほどの金額の本はなかなか自分では購入できないので、嬉しいそうだ。将来の夢に向かってコツコツと努力している彼ら。きっと次世代に続く何かを作っていくのであろう。

 

私のそのような活動をしっているとあるタンザニア人から、コロナで観光客がこなくて生活に困っているからお金を送ってほしいと連絡がきた。正直私は彼に少し騙されたと思っている。金額的には少しだが、彼のビジネスのやり方は思わしくないと思っていて、またタンザニアに行くことがあっても彼とは関わらないでおこうと思っていた人。観光客をだます人は世界中どこにでもいる。彼らは生活の為にと言っているが、それでもやはり気分が良いものではない。たしかどこかで聞いたことがあるが、とある有名な戦場カメラマンも若いころタンザニアで両替した時に間に新聞紙を挟まれて騙されたことがあったそうだ。コツコツと努力している人がいる中で、人を騙して生活している人もいる。残念なことだがそれが現実。

 

結局その人からの依頼には返事しなかった。決して悪い人ではないのであろうが、やはり助けてと言ってきた彼に答えることができなかった。こういう私は偽善者なのだろうか。人を騙してきた人たちにもおそらくそれらにの言い分があると思う。その言い分も聞こうとしないで、ただ依頼を無視した私は人間としてまだまだなんだろう。いつかはそういう人たちと向かい合って話し合える、そういう人間になりたいと思う。