先日帰省した際に、「片足鳥居」で有名な長崎の山王神社(さんのうじんじゃ)を訪れました。
爆心地から800メートルの位置にある神社。原爆の爆風で社殿をはじめ周囲の施設はことごとく吹き飛ばされてしまった。この鳥居は片方の柱だけ強力な爆風に耐え、今も立ち続けています。
長崎育ちですので、幼い頃から平和教育として「片足鳥居」という単語は知っていたものの、実際に訪れたのは恥ずかしながら今回が初めてです。
終戦から今年で80年。小学校で戦争について学んでいたのは、よく考えるとまだ戦後30年程度だったんだよなぁ。
例えば今から30年前は1995年。阪神大震災があり、地下鉄サリン事件があり、野茂がドジャースで大活躍し、Windows 95が大々的に発売された年。身の回りの出来事としてアリアリと思い出されます。
大人にとっては生々しい実体験だったにも関わらず、子供のボクらには戦争というのは随分昔のことのように感じていました。
原爆投下の8/9は長崎の小学生の登校日になっており「学校に行くのカッタルイな」って思ってたくらい笑
鳥居の立つ階段の麓にある写真館に当時の写真が掲示されていました。
昭和19年:
この奥の境内に被爆クスノキが2本あります。樹齢約500年。
周りの樹木は倒壊し、このクスノキも熱線で木肌を焼かれ、一時は枯死寸前でしたが、その後次第に樹勢を盛りかえしたそう。
クスノキの根本に展示されている岩。
2006年にクスノキの空洞から取り出されたもの。原爆の強烈な爆風で、舞い上がった石が木の凹みに入りました。
この穴から取り出された:
木の空洞の中には、意図的にでしょうか、今でも小石が残されています。
本殿でお参りした後「大くす守」を購入。平和への希求と、復活・再生のシンボルとして。
福山雅治さんが、このクスノキを題材にして、「クスノキ」という歌を書いています。
本日8/9土、NHKの番組で、福山雅治さんがこの「クスノキ2025」を演奏するそうです。場所は長崎スタジアムシティのHAPPINESS ARENAから。