ゴールデンウィークの有酸素運動ということで、熊野古道の藤白坂を歩いてきました。

 

熊野古道といえば、中辺路ルートと呼ばれる紀伊田辺から先が有名ですが、そこに至る手前、和歌山県海南市の海南駅からスタートしました。大阪から紀伊田辺を結ぶ「紀伊路(きいじ)」の一部になります。

 

藤白神社・藤白王子跡:

この藤白王子は熊野九十九王子(実際には100箇所強)ある王子のうち、格式の高い5つの王子(五体王子)の一つです。往時のこの辺りは宿場町になっていて賑わっていたのだとか。

 

ちなみに五体王子とは、藤白王子・切目王子・稲葉根王子・滝尻王子・発心門王子の5社。

 

藤白神社から藤白坂が始まります。かなり急峻な坂道でした。

 

硯石(すずりいし):
説明の看板によると、「紀州徳川家初代藩主・徳川頼宣公の命により自然の大石に硯の形を彫らせた」と。

 

丁石地蔵(ちょうせきじぞう):

坂道には17体の丁石地蔵が設置されています。なので坂道で迷うことはありませんでした。このルートが衰退していくにしたがい丁石も大半が遺失してしまっていたのですが、昭和になって復元されました。

 

地蔵峰寺(じぞうぶじ)・塔下王子跡:

長い上り坂が終わってここでひと段落。

 

お寺のすぐ横にある「御所の芝」からの眺望:

写真左手の埋立地はポルトヨーロッパのある和歌山マリーナシティ。右手に見える砂州は片男波海岸。

 

ここから下ればJR冷水浦(しみずうら)駅に出られます。ちょっと下り掛けたのですが、もう少し体力が残っている感じでしたので、ここで下らずもう少し足を伸ばすことにしました。

 

看板の地図によると、近いところからJR冷水浦駅、JR加茂郷駅、JR下津駅、JR宮原駅の順に足を伸ばせそうです。今回はJR加茂郷駅を目指すことにしました(行き当たりばったり笑)。

 

なかなかの景色です。リラックスできます。

 
この標識は分かりづらかったなぁ。左に下るのが正解でした。

 

趣のある町並みです。

 

橘本(きつもと)神社・所坂王子跡:

この街道をさらにまっすぐ進めば次の王子に続くのですが、今回はここからJR加茂郷駅を目指します。

 

駅までの道は加茂川(京都のではない)に沿って車道を下るのみでした。

 

JR加茂郷駅:

到着!無人駅でした。


TRAILER GARDEN:

到着したら30分に1本しかない電車がちょうど出たところで、次の電車まで時間を潰さなければなりませんでした。幸い駅舎の横に小洒落たカフェがあったので、そこでようやく人心地つくことができました。

 

 

今回は以下の王子を辿ったことになります。

 

祓戸王子 ー 藤代(藤白)王子 ー 藤白塔下王子 ー 橘本王子 ー 所坂王子

 

Relive動画で足跡をどうぞ(1分):