長崎のシンボルの一つである眼鏡橋。二連のアーチが水面に映って眼鏡のように見える美しい景観です。


国の重要文化財にも指定されております。

 

長崎の繁華街・浜町アーケード街のすぐ横にあって、観光名所というより生活通路といった感じで何気なく通っていたなぁ。今回帰省時に改めて写真を撮りました。いいものです。


江戸時代初期の1634年に架橋。1648年の洪水で修復して以来流失することがありませんでした。


長崎に住んでいた当時におそらく初めて強く眼鏡橋を意識したのが、ボクが高校生の時に起きた長崎大水害。その頑丈な眼鏡橋が損壊してしまいました。それほど大きな洪水でした。

 

ボクはその時野球部の2年生。その日は県大会のボールボーイの当番がウチの高校に当たっていました。バックネット裏からアンパイアにボールを渡す役です。

 

ジャンケンで負けたか何かでたまたまボクがその番になり、会場の長崎市営大橋球場(当時。現在の長崎ビッグNスタジアム)にいました。

 

試合中、小雨だったものが段々雨足が強くなり、審判団の方々がネット裏で「(まだ明るかったけれども)日没コールドゲームということにして中止にしようか」というような話をしていました。


今にして思うと呑気な話。ですがその時はまだいつものひどい雨くらいで、夜になって急激に雨が強くなった印象です。

 

中止が決定して、滝のように水が流れる坂道を上りながら家に帰った記憶があります。その後眼鏡橋も壊れるほどの水害だったと知ることになります。


なので眼鏡橋というと自分の中では水害のイメージと結びついているんだよなぁ。


壊れないものと当たり前のように思い込んでいたことが壊れたというのは、子供心に実は結構なショックだったのかもしれません。


今は周囲の道路の下に暗渠式のバイパス水路が設けられていて、水があふれないよう対策されています。安心してご来崎を笑。