2日目は、熊野川を舟で下って速玉大社を目指します。
「歩かずに舟で下るなんてインチキしてるな」って思ったそこの方、いえいえ違うんです笑。この舟で下るルートもれっきとした熊野古道の一部として登録されているのです。
乗船の際はこんなライフジャケットと編み笠を着用します笑。
全国旅行割の3,000円地域クーポン券がまるまる乗船代に使えましたので実質1,300円で乗船できました。
2011年に襲った台風で川が大氾濫し、ここまで水位が到達したそうな。最高水位到達点8.27メートルと書いてあります。大変な水害だったんだな。
こんな船です。
舟から望む景色を語り部の方が案内してくれて、風景だけでなく、歴史や物語を一緒に知ることができます。
この語り部の方が秀逸。流暢だし、分かりやすいし、簡潔だし、なるほどと思わせる内容が多かった。このガイダンスを聞くだけでも舟に乗る価値がありました。
名無しの滝:
この滝は上で話をした2011年の氾濫で、崖が崩れ、新たな滝が出現したそう。下にある橋はその後掛けられたもの。それまでは普通の道だったそうです。11年経ちますがまだ滝の名前は無いそうです。
びょうぶ岩:
屏風を折りたたんで、立て掛けているように見えたことから。
骨島:
白い岩が、悪さをして退治された鬼の骨のようだという言い伝えから骨島と名付けられました。
ここで5分休憩。自己責任で岩に上ってもいいとのことでしたので早速上りました笑。
釣鐘岩:
今にも落ちそうにぶら下がってる岩。この岩がほんとに落ちてしまう時は、この世が終わると言い伝えられているとか。
すぐ横にこの釣り鐘をついた丸い小さな跡が残っております笑。お隣りの釣り鐘をゴーンと打った跡だと言われています。実は自然に出来た丸い小さな窪みだそうです。
この丸い小さな窪みをイルカの目に見立てて、口を上に向けて水中から出てきたイルカにも見えます。なるほど。皆さんにも見えるでしょうか。
昼島:
この島の上で天照大神と熊野権現が昼食を食べた後、囲碁をした場所だと言われパワースポットなのだとか。ブラタモリでお馴染み「柱状節理」で出来た島です。溶岩が冷え固まる際に出来たヒビが縦横に規則正しく入り、島の上から見ると碁盤の目のように見えるそうです。
御船島:
速玉大社の一部として世界遺産に登録されています。10月に御船競争というお祭りがあります。下流から漕いできた船がこの島の周りを3回回って順位を競うそうです。
先の水害でこの島の樹木が根こそぎ流されたそうです。草の緑は戻ったのですが、大きな樹木が元の姿に戻るには100年近く必要だとか。
到着:
熊野川の河口、速玉大社のすぐ横に到着です。写真に見える橋の先はもうすぐ海。そういえば川下り中、川を横切る橋は一本も無かった!
天気も良かったし、川の流れを感じられたのも良かったし、満足度の高い船旅でした。おススメ!













