高野熊野地域通訳案内士のフォローアップ研修で、那智を訪れました。
今回の研修は、和歌山県の地域通訳案内士に合格した登録者が対象。
受講者がそれぞれ担当箇所を案内し、講師の先生があとから講評を下さるというスタイル。「実戦形式」のトレーニングです。
心配されていた雨は幸いなことに降らず、青空も見える比較的穏やかな天気。那智の山々の緑もいっそう鮮やかで、歩いていてとても気持ちの良い一日となりました。
■ 補陀落山寺
まずは補陀落山寺(ふだらくさんじ)へ。
「補陀落渡海」で知られる、とても深い歴史をもつ寺院。参加メンバーの案内を聞きながら、あらためて熊野信仰の奥深さを感じました。
本堂:
補陀落渡海船の模型:
■ 大門坂
続いて大門坂へ。
雨の心配もなく、石畳と苔の緑がはっきりと映えるコンディション。巨大な杉並木の中を気持ちよく歩くことができました。
お客様役として来られていたタイから和歌山大学へ留学中の学生さんたちも、巨大な杉並木に感嘆の声。ガイド役も自然と力が入ります。
■ 熊野那智大社
大門坂の後に続く長い階段を登り切った先に現れる朱の社殿。
交代しながら説明を担当し、講師の先生は後ろで静かに観察。あとでフィードバックが入ると思うと、気持ちが引き締まります。
■ 青岸渡寺
すぐ隣に建つ青岸渡寺では、歴史や本堂の特徴、那智山信仰の成り立ちなどを説明。
更にご本尊の如意輪観音についてや那智大社からの分離、大門坂から移築された山門についてもご説明。
初めてご案内する場所で、始まる前は少し不安でしたが、案外上手くご説明できたように思います。
三重塔越しに見える那智の滝はいつ見ても幻想的。
■ 那智の滝
最後は日本三大名瀑のひとつ、那智の滝へ。
タイの学生さんたちも大興奮で、写真を撮りまくり。ガイドとしては、お客様のリアクションにこちらも元気をもらえます。
今回の研修では、案内する側として改めて伝え方の難しさ・楽しさを感じました。
講師の先生からの総評も非常に勉強になりました。次のガイド機会に活かしていこう!





