WWE BACKLASH 07 Review | コアドラのプロレス研究室

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今回は夏休み前に予告したDVDレビューを。
DVDの選定基準は適当なので、あしからず。
レビューの仕方は、普段と変わらないようにしたいですが、今との比較が中心になると思います。


マット&ジェフ ハーディズ (ch)vsランスケイド&ドレバーマードック 世界タッグ王座戦
早速今ではWWEに居ない4人の対決。まだこのころはタッグ王座は統一されてなかったから、タッグ自体のレベルもまだまだ高い。ややクラシカルな感じの展開で十分面白いけど、この二組はもっとランクの高いが試合が出来るはず。期待値からは少し落ちる内容も、現在のタッグ事情と比較すると内容は良い。


メリーナ(ch)vsミッキージェームズ 女子王座戦
この試合を見ると、メリーナのリリースはかなり痛いと思う。DIVA部門の全盛期から落ちてきている時期だが、やはり今と比べてしまうとね……。試合時間もそこそこ長めだし、内容も良い。


クリスベノワ(ch)vsMVP US王座戦
前回PPVにあたるWM23で技巧派の片鱗を見せたMVP。この試合でもそれは変わらず、ベノワ相手に高い技術を披露。しかしながら、フィニッシャーがプレイメーカー(オーバードライブ)なのが残念。執拗に首攻めをして、良い試合のリズムを作れたのまでは良かったが、それを超えるだけのインパクトにはつながらず。US王座戦としては十分の内容も、今、新日で使ってるサブミッションを使っていたら、もっと内容が良くなったと思う。


ボビーラシュリー(ch)vsウマガ&ビンス&シェイン 1 on 3ハンディキャップECW王座戦(フォール、タップ奪った人間が王者に)
当時そこまで気にならなかったけど、今見てみるとなかなかひどい。身体能力は素晴らしいけど、所詮は劣化ゴーバーでありレスナー
でしかない。シェインとウマガががんばって試合を作るも、粗さはほとんど隠れず、あまりよろしい試合とはいえないものに。
とはいえ、マクマホン家が権力乱用しまくってるのに立ち向かう図だから、それなりに盛り上がりはするのだが。もうこの頃はすでにECWのExtremeはEducationでもまったく違和感ないものになってしまった。



アンダーテイカー(ch)vsバティスタ 世界ヘビー級王座戦 ラストマンスタンディング
スタミナに難のあるバティスタにとって、この手の試合形式は非常に相性が良い。大技を出した後、10カウントを待ってる間に呼吸を整えることが出来、かつその間の待ち時間は一切不自然ではない。
それを意識してか、スローペースに始まる。もともとビックマン同士の対決だから、技の重みはすごい。かなり早い段階で大技を連発、バティは流血、最後はステージ上から機材へ突っ込んでダブルKO。内容は少し弱いが迫力満点の試合。


ジョンシナ(ch)vsショーンマイケルズvsエッジvsランディーオートン フェイタル4ウェイWWE王座戦
参考までに、シナとマイケルズはPPV前のRAWで1時間の死闘を繰り広げた後。(この試合はHBKの個人DVDに収録されています)

大人数の試合になればなるほど、安易に必殺技を多用する展開になりがちだが、この試合はそんなことはない。シナ&マイケルズ、オートン&エッジの元はタッグ同士の関係を引っ張りだしつつ、2対2の争いから徐々に四つ巴へとスイッチしていく。これまた多人数戦独特の流れるような展開、一時的結託、まさかの連携技。必殺技合戦に移行してからが特に秀逸。流れるように必殺技が決まり、最後はマイケルズのチンミュージックに沈んだシナが、倒れこんだところにいたオートンをフォールして終了。
4Way戦の中でも、群抜いてレベルが高く、他の追随を許さないものとなった。


こうして見返してみると居なくなってしまったスターのほうが多い。入れ代わりが激しいのを象徴するのと同時に、WWEは長期間活躍するのは至難の業だということを証明している。