乳児のアトピーは、

肌の発達が未熟ゆえに生じている、と

ドクターゆきはみてます。

 

そのため、

ステロイド外用薬と保湿剤を使用せずにいる

アトピー赤ちゃんの多くが、

小学校入学の頃には、湿疹が消失しています。

 

未熟、ということは、

これから発達する、

ということです。

 

それゆえに、

乳児のアトピー治療は、

肌を発達させるために、

何をしたらよいか?

何をしてはいけないのか?

というところに、注目し、実践することです。

ステロイド外用薬や保湿剤を塗るなどの肌の発達を阻害することは、しないようにします。

 

そして、赤ちゃんの言葉や行動や体の発達を待つことと同じく、

肌の発達には、「時間が必要」です。

 

発達が遅くても、

焦ってもしかたないので、

じっと見守り、発達を待ちます。

 

それに対して、

現在のアトピー標準治療では、

未熟な肌に、

ステロイド外用薬を塗り、

一時的に肌の状態を良くできますが、

湿疹は繰り返し生じますので、その度にステロイド外用薬を塗ります。

 

肌は、断続的に、

高濃度のステロイドホルモンにさらされ、

肌のステロイドホルモン生成能力を

破綻させていきます。

 

本来、肌は、

ステロイドホルモンを生成しており、

それは、肌において自立して生成され、

通常一定の濃度に保たれ、

湿疹に対しては能動的にステロイドホルモン生成量を増やします。

(このことを理解していない医師は、予想以上に多いです)

 

アトピー標準治療では、

通常ではあり得ない高濃度のステロイドホルモンが、外から与えられる、

しかも、

湿疹が良くなったら、投与されない状況になり、急激に濃度低下が起こります。

 

これにより、

肌のステロイドホルモン濃度は、

かなり乱高下の過酷な状態にさらされます。

 

そして、赤ちゃんの肌は、

「外部から、ステロイドホルモンが得られる」

という情報を

表皮幹細胞に記録します。

 

以降、

表皮幹細胞は、

「湿疹などの非常事態に、

ステロイドホルモンを生成しない」という

選択をするようになります。

外部からのステロイドホルモン投与を待つようになり、肌のステロイドホルモン生成能力を放棄します。

 

それが、「自己治癒力の破綻」ということです。

 

以上が、

ステロイド外用薬を塗る

アトピー標準治療では、

「アトピーは治らない」

という理由です。

 

そして、

ステロイド外用薬を塗るアトピー標準治療の結果が、現在の有り様です。

 

日々、大勢の

ステロイド外用薬を塗り続けても治らないアトピー性皮膚炎の患者さんを診ることになっています。

しかも、ステロイド外用薬は、プロアクティブ療法といって、定期的に塗り続けさせられ、止めることが許されません。

 

コントロール不能のアトピーの患者さん(他に、コントロール不能の喘息と鼻たけ、結節性痒疹)に投与される

デュピクセントという注射は、

日本国内で、

すでに五万人以上の方に投与されています。

ステロイド外用薬ではコントロール不能に追い込まれた患者さんが大勢いる、ということです。

 

そのような現状にも関わらず、

皮膚科学会は、

「アトピー性皮膚炎は、ステロイド外用薬でコントロールできてる」

と言い続けています。

 

 

標準治療で、

アトピーを治してる?

それとも、

アトピーを治らなくさせてる?

 

ステロイド外用薬でコントロールができない赤ちゃんには、

デュピクセントは

今や生後6ヶ月から投与できるようになりました。

 

何も塗らずに待てば、治る乳児アトピーにですよ!?

 

この現状にも関わらず、

皮膚科学会や小児科学会は、

「ステロイド外用薬でアトピーをコントロールできる」と言い続けています。

 

いつまで、言い続けるのか?

いつまで、患者さんを騙し続けるのか?

「ステロイド外用薬では、アトピーはコントロールできない」という事実が、露呈する日まで、言い続けるのでしょうか?

 

そうやって、

治らないアトピーを作ったのは、

さて、

誰のせいでしょうか?

 

 

本当に、

赤ちゃんのアトピーを治したいのであれば、

 

これから発達しようと意欲のある

赤ちゃんの肌にステロイド外用薬を塗ることの害について、

よくよく考えなければなりません。