生後6か月のお子さんと、2歳半のお子さん、
二人のお子さんをつれていらっしゃったお母さん。

二人のお子さんには、ずっとステロイド外用薬を塗っているそうです。
生後6か月のお子さんの湿疹は軽いのですが、
2歳半のお子さんは、体のあちこちに湿疹があり、全体にざらざらした肌で、ちょっとひどいな、と思いました。

アトピー性皮膚炎と言われ、ずっとステロイド外用薬を塗らなくてはいけないと、
小児科で指導されて、ずっと塗っているそうです。

お母さんには、
今の湿疹は、アトピーの症状ではなく、
ステロイド外用薬の後遺症ででている湿疹ですよとお話しました。

そして、
肌には、本来、湿疹を自分で治す力があること。
だから、慌てず、肌の発達を待っていくと、ゆっくりと湿疹が改善していくこと
をお伝えしました。

ステロイド外用薬を塗る前の湿疹は、
乳児や幼児の肌は、発達がまだ未熟なところがあるために湿疹がでることがあり、
それだったのではないかと思います。

それをアトピー性皮膚炎と診断し、
ステロイド外用薬というホルモン剤を外部から塗ることで、
肌本来の自己治癒力が破壊されます。

残念ながら、ステロイドの強さや本人の体質によっては、
たった3日だけ外用したとしても、表皮細胞に、ステロイド外用薬を塗られた記憶が残ります。

「外部からステロイド外用薬が塗られることで皮膚炎が抑えられる機序」を
肌が覚えてしまうのです。
ですから、
肌は自分で湿疹を治さなくなります。

さらに、保湿剤を塗ると、表皮細胞の細胞分裂が抑制され、肌の発達が遅れます。

今の皮膚科学会や小児科学会で行っている
「乳児の頃から、保湿剤やステロイド外用薬で湿疹をコントロールする」というやり方は、
全力で、「子供たちの肌の自己治癒力を破壊している」ことになっています。

おかしなことです。

ですから、なるべく早く、ステロイド外用薬を中止し、
「肌の発達に伴って、ゆっくり湿疹が治っていくのを見守る治療」に方向転換することをお勧めしました。

そうすると、お母さんは、来た時より明るい顔になって、
「わかります。私も、自分の顔に化粧水やクリームを塗らなくなってから、
毛穴が縮み、きれいな強い肌になったことを感じています。
なので、先生のおっしゃっていることは、納得できます!」と。

ステロイド依存の湿疹に対し、
ずっと「アトピー性皮膚炎だから、ステロイド外用薬を塗らなくてはならない」と
言われつづけて、

そうしなければならない、と思い込まされている親御さんは多いでしょう。
今の医療界は、そういう洗脳で、薬を使わせようとしています。

洗脳状態から解放された
素敵な笑顔を見て、
安堵いたしました。

 

お子さんとママは、脱ステロイド&脱保湿の実践のこれからが、戦いになります。
全力で応援していきます。