MRSAが湿疹に付いていたアトピーの3か月の赤ちゃんは、
首・肘・膝・へそのジュクジュクとした湿疹が乾いて、湿疹が軽くなっています。
脂漏性湿疹による頭の分厚いカサブタも少なくなっています。

この2週間していただいたのは、
・3日に1度の1分の入浴。
・毎日朝と夜に、ジュクジュクしたところに強酸性水を噴霧し10秒ほどでふきとる。その後、フシジンレオ軟膏を少量塗布。
・ジュクジュクのないところは、何も塗らない。
・母乳より粉ミルクの割合を増やし、濃いめの粉ミルクを与える。
・頭のカサブタが強いので、入浴前30分前にオリーブオイルを塗布し、純石鹸で洗う。
・ママもタンパク質、ビタミンなどの栄養を考えてしっかり食べる。
・ママも入浴時にお湯だけ洗いにしてもらい、皮膚常在菌を増やし、赤ちゃんに与えてあげる。

今は、ジュクジュクはなくなっていますが、顔や体の乾燥が強くなっています。
これからは、
・週1回の1分の入浴。頭も石鹸は使用しない。
・首・肘・膝・へその赤い湿疹に、1日1回だけ強酸性水を噴霧し、10秒でふきとる。
・フシジンレオ軟膏は中止。
・濃いめの粉ミルク(母乳との混合)の継続。
・生後4か月から離乳食を開始するので、その心づもりで準備してもらう。生後3か月で、野菜の煮汁などをなめさせてもいい。

 

体重は平均より重いので、安心です。
アトピーですが軽症なので、しっかり栄養をとって、強い肌を作り、免疫力をつけてあげると、
黄色ブドウ球菌の定着割合を減らし、アトピーを良くすることができるでしょう。

黄色ブドウ球菌は、生後6か月~12か月に肌に検出されると、その後も検出されやすくなり、その後のアトピーの症状悪化に影響を与えるというデータがあります。
なんとか、免疫力で、黄色ブドウ球菌をやっつけて、肌への定着を避けたいところです。
ママ、がんばれ~。

このように、アトピー赤ちゃんは、
栄養(粉ミルク・早めの離乳食)・黄色ブドウ球菌感染対策(強酸性水・抗生剤・栄養による免疫力増強)・皮膚常在菌を増やす対策(入浴法・保湿しない・食事)などの方法で、ステロイド外用薬を使用せず、食物アレルギーを発症させないで、治療することができます。