お風呂やシャワーは、短時間でも保湿になってしまいます。
脱ステ脱保湿の実践では、なるべく、お風呂やシャワーを減らすことです。

でも、ジュクジュクした汁が乾かない、触ると痛がる、発熱などの時は、感染症のため、短時間のシャワーですすいで、病原菌の数を減らしてください。そして、病院で抗生剤や抗ウイルス剤などの内服薬をもらうとよいです。

また、カサブタやジュクジュクには黄色ブドウ球菌がいるので、細菌感染の予防のために、ジュクジュクした湿疹のお子さんは、最低でも週1回はシャワーを浴びた方がよいのではと思います。
逆に、ジュクジュクのない乾燥した湿疹のお子さんでは、1~2か月に1回のシャワーで肌が安定していた方もいらっしゃいました。
頻度は、各人それぞれが試して調子のよい頻度を見つけてみるとよいと思います。

しかし、肌バリアは、水で壊れます。さらに、水より温度の高いお湯の方が壊れます。そして、勢いの強い水流の圧力で壊れます。
ですから、浴びるときは、
短時間(30秒~1分)程度のシャワーがよいでしょう。
それも、水に近い温度にしてください。
そして、シャワーの水流の強さは弱い方がよいです。


以下は、もっちーまさと著「知ってそうで知らない 脱ステの知識!まとめ」を参照させていただきます。
(阪南中央病院皮膚科と佐藤小児科の治療方針を元に書いてくださってます。)
 

乳児・幼児の場合・・・
冬は週1回を基準で、湯船にサッと入れる。長湯をしない。
感染症の場合は数日間、毎日シャワーを短時間。
夏に汗が多い場合には、毎日か2日に1回程度を基準。ぬるま湯でシャワーをする。

小児~成人の場合・・・
冬は汗が出にくいため、3日か4日に1回程度を基準。
夏場の汗をかく時期には、毎日か2日に1回程度を基準にするといいです。

剥がれる段階にある皮膚は、自然にはがれ落ちるように極力刺激しないようにしてください。

感染症の場合は、成人も乳幼児も同様で、石鹸を使用せず、水に近いぬるま湯のシャワーで傷口をサッと洗い流すことで清潔を保つことができます。
(参照はここまで)



・・・・・肌寒くなってきて、肌が乾燥しやすくなっています。
乳幼児は、皮脂の分泌が少ないため、アトピーでなくても、シャワーの回数を週1~2回に減らした方がよいです。
それ以外の日は、陰部と臀部のみ、ぬるま水洗いか、水拭きにします。口周りや首などのよだれでべたべたのところは、水で絞ったタオルやコットンでやさしくふき取るのみでよいです。
その後は、なにも塗りません。乾燥するのであれば、入浴のしすぎなので、回数や時間を減らすようにしてください。