テレビで、又吉直樹の「ヘウレーカ!」を見てたら、

「角化細胞には五感がある」
という研究をしてる先生がいてました。(←又吉風・・・かな)


角化細胞は、
体の表面をおおっている
表皮細胞のことです。

角化細胞は、
レンガのように積み重なって、
表皮を構成し、
下方から、上方にどんどん分化し、
最終的に、
肌バリアの角層になり、
垢として剥がれていきます。


その先生の研究では、
培養した角化細胞に、

赤い光を当てると細胞増殖が活発になり、
青い光を当てると細胞増殖が低下する。

白檀の香りで、細胞増殖が活発になり、

蜂蜜などの糖分で細胞増殖が活発になる。

さらに、
耳では聞こえない超高周波の音を聞いている。

一つの角化細胞に、物理的刺激を加えると、周りの細胞にその情報を伝達する。




ようするに、
ひとつひとつの角化細胞が、
「見て」「聞いて」「感じて」「味わって」「香りを嗅いでいる」
ということが
研究で分かったそうです。




ふえー!
驚きです!

ようするに、
「角化細胞」は、
「人間」と一緒のようですね。



あー、
そーか、
ボディーソープは美味しくないよね。
角化細胞は、ボディーソープを味わっちゃってるよ。
ペッペッペッ!まずい〰️!
とか。


あと、
ストレスが続くと、
副腎疲労といって、
副腎からのコルチゾール(=ステロイド)の分泌が
低下しまうのですが、

アトピーの角化細胞もストレスがつのって、
コルチゾールを作らなくなってるのかも。


あと、
じめっとした湿度の高いところに、
ずっといると、
ストレス感じて、

高原のさらっとした空気が
気持ちよく感じるけど、


角化細胞も、
1日中蒸れ蒸れの保湿剤まみれにいるより、
さらっとしてた方が、
気持ちよいのかも。



そうすると、
ストレス対策って言うけど、
角化細胞を擬人化して、

「皮膚さん。角化細胞さん。
どうですか?気持ちよいですか?」

という風に、

角化細胞が気持ちよく、喜んでいられるような
環境を作ってあげて、
いたわってあげると
皮膚も元気になるかもですね。



診療中に、
「ナイロンタオルでごしごし洗っているので、
皮膚が泣いてますよ。」
とお伝えすることがあったのですが、
あながちウソではなかったようだ、

と、ひとりごちるドクターゆきでした。