「とびひ」は、

黄色ブドウ球菌や
A群β溶連菌が、

皮膚に感染して、

水疱や
皮膚が剥けたり、
ジュクジュクしたり、
かさぶたができます。

ジュクジュクは、
綿棒でこすったものを細菌培養の検査にだし、

毎日、お湯だけですすいで、
フシジンレオ軟膏などの抗生剤を外用し、
ガーゼで保護します。

ケフラールや
ケフレックスなどの抗生剤を内服。

痒みがあれば、痒み止めの内服。

ジュクジュクは、ガーゼがくっつくので、
取り替えるときは、
無理にはがさず、
ガーゼがくっついたまま、
シャワーで濡らすと、

くっついたガーゼが、
お湯でゆるんで、
痛くなく剥がすことができます。

そして、かさぶたを優しくすすいで、
水分をふいたあと、
抗生剤外用して、ガーゼ保護、
を毎日繰り返すと、

だいたい5〜7日で治ります。


頭の皮膚にも、感染していることがあるので、
髪に、
かさぶたがないか、
ジュクジュクしてないか、
を確認して、
そこにも、抗生剤をぬる必要があります。

人にも、うつるので、
兄弟や親子や友達に、
数日の差で、
「とびひ」の症状がでることが多いです。


5〜7日後に
細菌培養の結果がでます。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
だった場合は、
ケフレックスやケフラールは
効果がないので、


クラリスやホスミシンやミノマイシンなどの
効果がある抗生剤に
変える必要があります。


まれに、
とびひの感染症は治まったのに、
その後、
黄色ブドウ球菌の毒素に対する
アレルギー反応が起こり、


赤く、とても痒い発疹が
長く続くことがあります。



黄色ブドウ球菌は、
子供の鼻孔、
アトピーの肌に、
常に存在します。


鼻孔の粘膜の免疫力や
肌の免疫力が、低下すると、
わーっと、黄色ブドウ球菌が増えて、
症状を起こします。


ステロイドのリバウンドの時も、
ジュクジュクするので、

「とびひ」のジュクジュクか、
「リバウンドのジュクジュク」か、
悩むところです。

実は、
いずれのジュクジュクからも、
黄色ブドウ球菌は、
みつかります。


しかし、
抗生剤は飲む回数が増えるほど、
腸内細菌のバランスに乱れがでたり、
耐性菌といって、
抗生剤が効かない菌が
増えたりするので、

抗生剤の過剰投与は
避けたいところです。

抗生剤の内服で治療するか、
しないでよいか、

そこのところの
見極めが
難しいので、
気になったら、
脱ステロイド医師に相談するとよいです。


「とびひ」は、
黄色ブドウ球菌の感染によるもの。
感染に対し、
体が、黄色ブドウ球菌を排除しようとして、
痛みや熱や浸出液が多くして、
戦おうとします。


「リバウンドのジュクジュク」は、
黄色ブドウ球菌が、すごしやすい環境なので、ただ接着しているだけ。
ただし、
黄色ブドウ球菌の
たんぱく質融解毒素の影響で、
湿疹が治りにくくなっています。
いわゆる、共存してる状態ですが、
湿疹で悩む人間にとって不利な状況です。



「とびひ」のジュクジュクは、
数日で、
アチコチに急に広がります。
ジュクジュクを触ると痛がります。
1日中、ジュクジュクして、乾かない。
また、菌が、喉で増えれば、
発熱がでることもあります。

この場合は、
細菌感染と判断し、
細菌培養の検査にだして、
抗生剤治療をしてください。


「脱ステロイド中のジュクジュク」は、
ジュクジュクしていても、
数時間後には、
乾いてカサブタになっていたり、

ジュクジュクを痛がらずに、
掻いてる場合。
ジュクジュクの部位の広がりがなく、
ずっと同じところがジュクジュク、
の場合は、細菌感染ではありません。


脱ステロイドは、
脱保湿で治療した方が
はやく治るので、


抗生剤の外用薬は
保湿になってしまうので、使わず、
抗生剤の内服薬のみで、治療する方がよいようです。



そういった皮膚の状況をみて、
抗生剤の内服をどうするか、
考えますが、


脱ステロイド中に、
ドクターゆきが、
抗生剤だしても、

お母さんの判断で、
飲ませなかったケースが多々ありましたが、

細菌感染で問題になることは
ほとんどかったので、

そんなに、
心配する必要はないですし、

やっぱり
人間の自然治癒力は
細菌感染に対しても、
働くので、
大丈夫なんだなー、と思います。