アヴァターであり、サッドグルであり、ダッタートレーヤの化身である、シュリー・ガナパティ・サッチダーナンダ・スワミジ(インド・マイスール)の人生記、ライフヒストリーがいよいよ発売になりました。

 

 

約6年の歳月をかけて、ようやく完成しました。

原文はテルグ語で、約1000頁であり、英語に翻訳されたものを日本語翻訳しました。

 

ダッタートレーヤの化身としてパラマ・グルである母ジャヤラクシュミー・マータ―(聖母)のもとに生まれることを予言され、産道を通らずに川床の聖母の膝の上にスワミジは誕生しました。

 

聖者の意識の変遷というものは、なかなか想像できないと思いますが、生きとし生けるものを助けるためだけに降臨し、ダルマの再建(多くのアヴァター方はその目的のために降臨されます、例:クリシュナ、ラーマ、仏陀など)というサンカルパ(意志)のもと、私たち人間のような姿を取り、時に食事されたり、おしゃべりされたり、まるで人間のようなのですが、実際は途轍もない偉業を常に行っておられます。

 

人間の意識の進化、イニシエーションの旅路を、自ら実演され、時に鞭うたれるような苦しみを味わって(みせたり)、甘いアムリタ、甘露のような喜びを味わって(みせたり)、この輪廻転生を生きる、舵を失った舟のような私たち人間の姿を映しだしています。

 

完成されたアヴァター方というのは、人間のマインドのようなものは持たないのだそうです。
私たちのようなカルマはありません。

 

しかし、本来は至福そのものなのですが、存在すること、言葉、行動、時に喜怒哀楽を表現されたりしますが、それらはすべて、世界の福利のためになされるものでしかありません。

 

先日インドから帰国したのですが、今回このライフヒストリーの中でも非常に重要な章に出てくるのですが、シュリーシェイラムというジョーティ―リンガとシャクティピータが同じ寺院にある聖地中の聖地で11日間のアティ・ルッドラ・ヤーギャが行われ、その全日に参加してきました。そのシュリーシェイラムでスワミジは24歳の時に、どこからともなく流れてきたショーナ・ヴァストラムという赤い一続きの布を受け取ります。その場所は通称パータ―ラ・ガンガー(地底のガンジス川)と呼ばれ、何とも美しいクリシュナ川が流れています。真の聖者とは、人類のために、高みからわざわざ降りてきて、波動の低い場所であっても、何の果報も求めずにただ奉仕する存在なのです。

 

(シュリーシェイラムという森林地帯は、ダッタートレーヤの以前の化身、シュリー・パーダヴァッラバとナラシンハ・サラスワティが最後にクリシュナ川で姿を消した場所、ダッタゆかりの地)

 

あるヨギの自叙伝を読んだことがある方も多いと思いますが、こちらのスワミジのライフヒストリーは、時と世界を超えて内側に旅し、加えて、インドの実際の伝統、文化、暮らし、哲学を知ることができる、唯一無二の書だと思います。特に私は、本当の意味での苦行、修行というものが何を意味し、人間が変容する瞬間がいかに感動に満ちているか、スワミジの実父やシッディを持つヨーギー方の章を読んで、胸が熱くなるものがありました。

 

この本は私たちがこの世界からはいなくなる未来の世代、未来の魂たちにも捧げるつもりで翻訳をしてきました。

よろしければお読みになってみてください。凄い本です。

 

 

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