今日はエーカーダシーの中でもヴァイクンタ・エーカーダシーです。
1年に24回あるうち、この日に断食をする人は他の23回を断食したことに匹敵する成果があるそうです。
断食という意味は、単に胃腸を整えることや、健康のため、あるいは意味のない単に我慢する苦行のようなことではなくて、
普段ほとんどの時間を感覚器官に支配されてしまっている状態から、
感覚器官の指令を超えて、心を実在、神、真我、形なきサムシング・グレートに向け続けるためです。
お腹がすいて、舌が美味しいものを求めます。
お腹を満たしてほしいと、感覚器官を通して、脳に指令が行き、私たちは思いを始動させて食べ物を求めようとします。
実はこの一連のプロセスというのは、私たちの実在である「真我」とは何の関係がないものなのです。
ただし、肉体を養い、健康を維持することは私たち個人個人のダルマ(義務)ですから、健康になり、体を養う食べ物を選別して摂取する必要はあります。
この日は、その心を実在である神、パラマートマーに心を留め、本当の私たちを思い出す時に最適なのです。
さまざまな名前で様々な地域の神がおられます。
3億3千とも言われる神々は実は一つである、という事実を忘れてしまいがちですが、
その神に私たちの本来の存在もつながっていて、私たちは分離された存在ではないことを思い出して、
この世での義務を果たすことをさらに進める必要があります。
寝て、食べて、楽しんで、贅沢にふけったり、快楽、楽しみに没頭したり、
愛着、執着に沈んでしまっては、この実在を思い出すことからは益々かけ離れてしまうため、
常に、意識を上昇させるように努めなければなりません。