(前回のつづきです)


ある日の休み時間。

教室で次の授業の準備をしていると


「うさ子ちゃん‼️大変大変‼️ガーン


他クラスの女の子が教室の入り口からわたしを呼びました。

その子は、A子が属し始めた女子グループの一人でした。


「どうしたの!?びっくり

と聞くと、

その子は息を切らしながら


「A子が先生に連れてかれた‼️

…イジメの加害者として」


と答えるではありませんか。



やはり何の説明もなくB美ちゃんを一人にし、

他の女子グループに属したA子の行動はイジメと見なされたのです。


一人ぼっちにされたB美ちゃんが泣きながら親や先生に相談し、

A子は先生に別室にて叱られることになったのです。






「大丈夫!?」

放課後ふらふらと帰ろうとするA子を廊下で見つけ、

声を掛けました。


A子はゆっくりとこちらを振り向くと、

半泣き顔で言いました。


「ねえ、ひどくない!?

なんで私ばかり怒られるの!?

そもそもB美が悪いのに!!

私まっっったく悪くないのに!!」


いや…

まったく悪くないことは無いでしょうよ。


ハブってたのは明らかだし。


(もちろんそれをクラスが違うからって止められなかった私も同罪なのでしょうけど…)


私の高校はイジメをすると停学、

ひどいものだと退学になるのですが、

A子はそれらの罰は免れました。


おそらく、移動教室の際などにB美ちゃんを一人にはしたものの、

完全無視をしたわけではなく、少しは口をきいていたからでしょう。


「私は悪くない❗️」

と鼻息を荒くしているA子に

わたしも本当の友達ならこう説教をすべきでした⬇️

「でもねA子、

私からみてもA子はB美をハブっているように見てたよ。

そりゃ、合わない人とは距離をおくのは悪いことじゃない。

でも距離をおくのがイキナリすぎたのよ。

いくらB美に不満があるからって

本人に何も説明せず、話し合いもせずB美を置いて

他のコたちとつるみだしたら、

そりゃB美も傷つくよ」

と。


しかし、わたしはそれをしなかったのです。

A子に嫌われたり、反論されるのが怖くて億劫だったから…。


そして、そのツケはちゃんと私にまわってくることになるのでした…。


(つづく)