横山秀夫 「顔」

単行本:2002年10月/文庫本:2005年04月

Webより

「陰の季節」の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。
彼女の描く似顔絵が凶悪犯をあぶり出す

「わたしのゆめは、ふけいさんに、なることです」
小学1年生の時の夢を叶え警察官になった平野瑞穂。
特技を活かし、鑑識課機動鑑識班で似顔絵捜査官として任務にあたっていた。
「だから女はつかえねぇ!」
鑑識課長の言葉に傷つき、男社会の論理に苦悩しながらも、

忠実に職務に立ち向かう。描くのは犯罪者の心の闇。
追い詰めるのは「顔なき犯人」。
女性主人公の活躍を鮮やかに描く異色のD県警シリーズ!

平野瑞穂と名前を読んで似顔絵の婦警が浮かんできました。

似顔絵の改ざんで打ちひしがれたことを思い出し、この女性が

主人公で色々な経験をしていく姿を描いています

「だから女はつかえねぇ!」に追い打ちをかけるような男性社会が

現実で回りに翻弄されながら、女性同士でも葛藤があります。

最後の「心の銃口」は犯人も女性、対峙するのも女性でも

真相には悪徳刑事がいた・・・

瑞穂を中心とした短編集でした。

D県警シリーズの次回作が楽しみです。