横山秀夫 「64」

単行本:2012年10月/文庫本:2015年02月

 

Webより

警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。
記者クラブと交通事故の匿名問題で揉める中、

昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件(ロクヨン)

への警察庁長官視察が決定する。
だが被害者遺族から長官の慰問を拒絶され、

その理由を探ろうとする三上だが、刑事部から猛反発をくらう。
長官視察をボイコットするという記者クラブ、

刑事部と警務部の全面戦争、

その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知る。
そして最大の危機に瀕するD県警をさらに揺るがす事件が―――。
かつてない驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。
組織と個人の相克を息つまる緊張感で描いた著者渾身の長編ミステリ。

内表紙

これが意味あり・・・

文庫本

久しぶりの長編600ページ超えでした

前回に続きD県警シリーズで知った名前が連なりますが主役は三上広報官

前職は捜査二課刑事で娘が家出したままで奥さんとの葛藤を抱えながら

警察署詰めの新聞記者との確執が拡大し上司の警務部長からは叱咤され

警務部と刑事部の底知れない亀裂を知って奔走します。

時々同期の二渡が見え隠れ・・・幸田メモとは

昭和64年、少女誘拐殺人事件から14年が経って警察庁長官視察で

事件があぶり出され事件後何か隠されている。

意外としぶとい記者クラブの記者たちを少ない部下と切り崩して

いきますがリーダー角が崩れない

過去の事件と刑事部の思惑と隠蔽?

引き込まれましたがページが多く真相につくまで時間かかりました

終盤ではうるっ!とくる場面もありました。

奇しくも終了ページが647(ロクヨン)拍手

もう少し横山ワールド続きそうです。