赤神 諒 「火山に馳す」

2023年12月初版

Webより

故郷はすべて、灰砂の下に埋もれた。頑固者たちの復興事業の行く末は――

天明の浅間焼け(大噴火)で土石流に襲われた鎌原村。

村人の8割が死に、高台の観音堂に避難した者など93人だけが生き残った。

現地に派遣された幕府勘定吟味役の根岸九郎左衛門は、

残された村人を組み合わせて家族を作り直し、

故郷を再建しようとするも、住民達の心の傷は大きく難航していた。

出世頭の若き代官・原田清右衛門が進言するとおり、

廃村と移住を選択すべきなのか、根岸は苦悩する。

さらに幕府側にも不穏な動きが――。

「故郷」と「生きる意味」を問い直す物語。

たまたま図書館のチラシの新刊紹介に載っていたので気になり

今野敏さんも一段落していたので読むことに

時代が江戸時代で浅間大噴火と地震発生直後です言葉は方言で

時代もピンとこないまま読み進んでいきましたが、重機も何もない中

ほぼ人力で復興するというある意味凄いことです、そこに立ちはだかる

人の心のまじわりの難しさと家族を亡くした悲しさの中、

幕府の意見は廃村意見が多い中で根岸は何とか復活させようと幕府と村を

行き来して村人を励まし意見を聞き復活へ導きます。

後半は村人の葛藤と根岸の前向きは姿に感動しました。

これは読まないと判らないと思います。

いい本に出合いました。

赤神 諒さんの他の本が気になります。