今野敏 任侠シリーズ① 「任侠書房」

2004年初版  2015年文庫版

Webより

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく任侠道をわきまえたヤクザ。

その阿岐本組長が、兄弟分の組から倒産寸前の出版社経営を引き受けることになった。

舞い上がる組長に半ば呆れながら問題の梅之木書房に出向く日村。

そこにはひと癖もふた癖もある編集者たちが。マル暴の刑事も絡んで、

トラブルに次ぐトラブル。頭を抱える日村と梅之木書房の運命は? 

「任侠」シリーズ第一弾(『とせい』を改題)。

 

単行本

今回から任侠シリーズ

代貸を務める日村誠司が中心で流れで展開、心の声もでてきます

親分は絶対で子分を思いやる今野敏さん特有のやさしさがありますね

極悪非道のヤクザではなく親分が昔気質を貫くオヤジ

それぞれ特徴のある部下?(手下~子分)4人で頑張ります

最初は倒産寸前の町工場にある技術を見出し立て直し、

親分が気まぐれでこれまた倒産寸前の出版社に社長になると言い出し

日村は役員に・・・出版社には個性豊かな社員がそれなりの信念を持って

頑張っているように見えますが、空回りで儲からない。

そんな日村のところへ時々マル暴の甘糟刑事が現れて気を使ってくれます。

この流れはこの後も続くでしょう。

社長や日村の目利きでチョット仕事を入れ替えてやって社員の意気込みを

復活させてV字回復となるのですが、所轄のマル暴に目を付けられ大変な事に

もう止められず一気読みでした~

シリーズは続きます。