今野敏 「署長シンドローム」
2023年初版
Webより
『隠蔽捜査』でおなじみ竜崎伸也が大森署を去った後、
さっそうとあらわれた新署長・藍本小百合が、凶悪事件を解決する!
大森署を長年にわたり支えてきた竜崎伸也が去った。
新署長として颯爽とやってきたのは、またもキャリアの藍本小百合。
そんな大森署にある日、
羽田沖の海上で武器と麻薬の密輸取引が行われるとの報が!
テロの可能性も否定できない、事件が事件を呼ぶ国際的な難事件に、
隣の所轄や警視庁、さらには厚労省に海上保安庁までもが乗り出してきて、
署内はパニック寸前!?藍本は持ち前のユーモアと判断力、
そしてとびきりの笑顔で懐柔していくが…。戸高や貝沼ら、
お馴染みの面々だけでなく、特殊な能力を持つ新米刑事・山田太郎も初お目見え。
さらにはあの人物まで…!?
見出しで飛びつきました~
大森署の貝沼副署長以下いつもの面々が藍本署長とどう付き合うか・・・
天然か優れものか中々つかみにくいが判断は正しいような。
事件は大がかりですが、国際的な密輸入を未然に防ぐという前代未聞の
捜査、内容は貝沼副署長目線で流れていきます、これが面白い。
途中で神奈川県警に連絡することに、久しぶりに竜崎刑事部長が登場
(昨日の伏線か・・・・)と言っても貝沼と電話でしたが。
戸高刑事らの活躍で事件解決と思っていたら売り手4人買い手3人の
逮捕、買い手が一人足りないかもと戸高刑事が。
新米の山田刑事が他にない能力を発揮して記憶をたどり、犯人確保
それからまだ一大事が、ここは太っ腹に見える判断の藍本署長。
見事に事件解決、皆が幸せになるように粋な計らいでした。
是非続編を期待します。