<原発短信>能登半島地震で露呈した「原子力災害対策指針」の欠陥-原発をこれ以上動かすべきではない | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

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 賛同募集:要請書:能登半島地震で露呈した「原子力災害対策指針」の欠陥-原発をこれ以上動かすべきではない(1月30日まで

 

みなさま(重複失礼、拡散歓迎)

FoE Japanの満田です。
能登半島地震は、従来から私たちが指摘してきた原子力災害対策指針とそれに基
づく原子力防災計画・原発避難計画の欠陥を改めて浮き彫りにしました。
屋内退避、決められた経路での避難、安定ヨウ素剤の服用、スクリーニング…。
どれをとってもまったく非現実的であることが露呈しました。
原子力規制委は、おそらく小手先の修正で、お茶を濁す気でしょうが、それを見
過ごすわけにはいきません。
原子力防災計画・避難計画は住民を被ばくから守る最後の砦。原発を動かすべき
ではありません。

原子力規制委員会宛てに以下のような要請書を提出しようとしています。
個人・団体の賛同を募集しますので、ぜひご賛同ください。
以下のフォームからご連絡ください。
https://forms.gle/medy3Cd1vbiiatzr5

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要請書:能登半島地震で露呈した「原子力災害対策指針」の欠陥
原発をこれ以上動かすべきではない
https://foejapan.org/issue/20240119/15765/

今年1月1日に発生した能登半島地震では、北陸電力志賀原発も強い揺れと3メートルの津波に襲われ、外部電源の一部から受電ができなくなるなどの影響を受けました。
地震により多くの家屋が倒壊し、広い範囲で道路が寸断されました。広い範囲で地盤隆起が生じ、港が使えなくなりました。孤立した集落もあります。また、モニタリングポストが一部測定不能になりました。
活断層による地震動評価についても過小評価が指摘されており、全国の原発について、徹底した再検証が必要です。
志賀原発は長期停止中であったこともあり、深刻な放射能漏れを伴う事故に進展しなかったのは幸運としか言いようがありません。
一方で、現在の原子力災害対策指針とそれに基づく自治体の原子力防災計画(避難計画)は非現実的であり、住民を守るために役に立たないことが改めて露呈しました。とりわけ、以下は深刻です。
(以下、要請書では表組になっています)
〇5km圏内(PAZ)では、原子力施設の状態の基づき、「全面緊急事態」となった
ら避難始/事前に配布されている安定ヨウ素剤を服用

・家屋倒壊・津波で、一刻も早い避難が求められた。
・ヨウ素剤を探し出し、服用するような余裕はない。
・通信が断絶された地域も多く、避難指示が伝わらない。

〇30km圏内(UPZ)では一定の線量になるまで屋内退避。(屋内退避によって、被ばくを防げるという前提となっている)

・家屋倒壊・津波で、一刻も早い避難が求められた。
・屋内退避で指示を待つような状況ではない。
・場所によっては、農業用ハウスや、車中泊、倉庫などでの避難も余儀なくされ、
被ばく防護などできない環境下に置かれる。

〇30km圏内(UPZ)では一定の線量で避難指示

・モニタリングポストの欠測が生じていた。
・通信が断絶された地域も多く、避難指示が伝わらない。

〇避難は、国道、県道などの主要な幹線道路を使って、決められた避難先に避難

・道路の寸断、地盤隆起で、避難は困難
・避難先も被災

〇避難退避時検査(スクリーニング)の実施

・渋滞および混乱は必至
・自治体職員のキャパシティを超える

〇安定ヨウ素剤は拠点備蓄、避難の途中で配布

・自治体職員に備蓄拠点まで安定ヨウ素剤をとりに行き、途中で配布するような
余力なし

原子力災害は自然災害との複合災害として生じる可能性が高いため、これらの状況は、今後十分起こりえることです。

原子力防災計画は、住民を被ばくから守る最後の壁ともいうべきものであり、原子力災害対策指針はその土台となるものです。これらが現実に機能しないのが明らかである以上、原発を動かすべきではありません。
以 上

呼びかけ団体:国際環境NGO FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会
締切:2024年1月30日AM11:00
以下のフォームからご連絡ください。
https://forms.gle/medy3Cd1vbiiatzr5

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【以下再送】
★緊急オンライン企画「能登半島地震から考える原発と避難」
https://foejapan.org/issue/20240116/15744/

※いずれもZoomミーティングを使用します。参加費無料。要登録。

【第1回 被災地で見た地震被害の実態は?】
日時:2024年1月23日(火)18:00-19:30
ゲスト:藍原寛子さん/ジャーナリスト
主催:国際環境NGO FoE Japan
申し込みはこちらから:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZwuc--rqzgvE9ZTL8WJy0qZRWD9IrSEN1-W

【第2回 能登半島地震で問われたことは?】
日時:2024年1月30日(火)14:00-15:30
ゲスト:北野進さん/珠洲市在住、志賀原発を廃炉に!訴訟原告団長
コメント:中垣たか子さん/金沢市在住、北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会
主催:国際環境NGO FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会
申し込みはこちらから:
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZMrcO6vrjooG9zq2LcvTXHpfb5i257vLpBc

★【署名にご協力を!】原発事故避難者を大阪市営住宅から追い出さないで! 

2011年、東日本大震災と原発事故により、関東地方から大阪市に避難された
Sさん。末期のがんで余命宣告を受けています。そんな状況のSさんは、大阪市
から訴えられ、住居から追い出されようとしています。

「大阪市による避難者追い出しを 許さない会」による署名が呼びかけられてい
ます。ぜひご協力をお願いします。

オンライン署名>https://chng.it/qjMMHQTkwZ
紙の署名>https://drive.google.com/file/d/1y1Y1yAko0JRb8QampN8F3Y-oEpzdWRXa/view?usp=sharing
詳しい情報については、以下を見てください
https://note.com/oidashiyurusanai/n/nc795cf679122