<原発短信> 能登半島地震を受け島根原発再稼働同意撤回要請 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

この度の能登半島地震の被災状況を受けて、「原発震災」が起きれば、屋内退避も避難することも困難であることが一層明確になりました。

また、能登半島北端を東西に横切るいくつもの断層が150㎞に渡って連動したと言われていますが、断層が連動するかどうかを判断するに当たっては、北陸電力は、宍道断層と鳥取沖西部断層との連動を否定した中国電力同様に「判断基準」に従って東西の断層が連動することを認めていませんでした。

このことは、北陸電力に判断能力がなかったと言うより、断層評価や連動評価のあり方自体に問題があると見るべきで、島根でも問題にされなければならないことだと思います。

 

中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議では、この状況を受けて、島根県知事に対して島根原発2号機の再稼働同意を撤回するよう緊急の申し入れを行うことになりました。

緊急要請文書を添付していますので、団体賛同をお願いします。

皆様からの返信をお待ちします。 (期日1月19日)

 

緊急要請文書

 

2024年1月  日 
 
島根県知事 丸山達也 様 
 
    中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議 
代表幹事:芦原 康江(賛同した団体は最後のページに記入) 
 
能登半島地震を受けての島根原発2号機再稼働の中止を 
求める緊急要請
 
 日ごろより県民の安全・安心な暮らしのため、県政を担っておられることに対し心より敬意を表します。 
一昨年6月2日、貴知事が島根原発2号機の再稼働に同意を表明したことから、中国電力は本年8月に再稼働させる計画です。 
本年1月1日能登半島大地震が発生し、能登半島一帯においては多数の死者や行方不明者、負傷者、避難生活者が発生するなど、まさに未曾有の被害が起こっています。 
同県志賀町においては、北陸電力志賀原発から9km離れた地点で震度7、加速度2826ガルを記録しています。志賀原発では震度5を観測しました。
同原発が運転停止中であったことは幸いでしたが、2系統の外部電源を喪失するなど、重大な事故となり地震の影響を無視することはできません。 
また今回の地震について、原子力規制委員会の会合において、能登半島北部に連なる細切れの活断層が、およそ150㎞以上に渡って連動したとされています。 
このことを、北陸電力は想定することができていませんでした。これは活断層評価及び連動評価のあり方に対する信頼を消失させました。
この度の地震によって、能登半島西側道路は通行止め等で、集落が孤立し避難・救援ができないという状況が続いています。島根原発近傍の「宍道断層」による地震が発生した際にも、同様の事態が生じることは十分に考えられます。そして原発で重大な事故が起きた際、屋内にとどまって被ばくを避けるといった国の指針にもかかわらず、屋内退避や避難が物理的に困難な状況になることを示しました。原発事故と地震災害という複合災害発生時の「避難計画」が機能しないことも明確です。
この度の能登半島地震の教訓は、島根原発2号機を動かそうとすることへの、強い警告と受け止め、私たちは貴知事に対し、下記のことを緊急に要請いたします。 
記 

1,一昨年6月2日に行った島根原発2号機再稼働同意を撤回し、中国電力(株)に対し、そのことを伝えること。   
以上 
連絡会議事務局の連絡先: 
       事務局長 木原省治(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表) 
広島市佐伯区海老園2-17-9  
090-6837-8236