第71回憲法を考える映画の会
日時:2023年8月6日(日)13:30~
会場:文京区民センター3A会議室(地下鉄春日駅2分・後楽園駅5分)
プログラム 13:20開会13:30『広島・長崎における原子爆弾の影響
(EFFCTS OF THE ATOMIC BOMB ON HIROSHIMA AND NAGASAKI)』
1946年制作(164分:広島編81分、長崎編83分)
16:20トークシェア(感想など記入タイム)
16:50終了予定
参加費 1000円 学生・若者:500円
(当日、会場でお支払いください。予約不要です。どなたでも参加できます)
1945年9月、原爆投下1ヶ月後の広島と長崎で、科学者とカメラマンの見たものは何か?
そこで彼らは何を知り、何を考えたか?
調査された「原子爆弾の影響」の研究成果は、戦後の世界でどのように活かされたのか、活かされなかったのか?
GHQによって接収されたフィルムが、アメリカでも公開されず、“幻の映画”となったのはどうしてか?
1967年、一度返却されたフィルムが、文部省によって公開を制限された理由は何か?
今、私たちは、この映像によって原爆投下直後、広島、長崎を訪ねた科学者とカメラマンの目で、
もう一度、あの時を追体験することができます。
そこには,いくつもの疑問や問いかけが湧いてきます。
いうまでもなく、この記録映画は、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害の一次映像資料なのです。
私たちは、この幻の原爆映画から、今、あらためて原爆を、核を、それらに支配された戦後を、
そしてこれからも続くであろう世界の戦争を、もう一度考え直します。
これは、私たち自身が、ひとりひとりが、原爆とは、核とは、どのようなものかを考えていく映画です。
次回、第71回憲法を考える映画の会は8月6日(日)、文京区民センターで1946年に制作された記録映画『広島・長崎における原子爆弾の影響』を見て考えます。
この記録映画は、当時の原子物理学の第一人者、仁科芳雄の要請により、文部省の学術研究会議に原子爆弾災害調査研究特別会議が設置、約200名の調査団が編成され、日本映画社の撮影スタッフが同行して撮影されました。
広島・長崎における原子爆弾の影響
映画『広島・長崎における原子爆弾の影響』は、かつて「幻の原爆映画」と呼ばれた映画です。
原爆投下の1945年に製作が開始され、翌1946年に完成。完成した映画の全てのフィルム素材はアメリカによって「没収」されましたが、映画の内容が機密に触れるという理由で、アメリカ国内での公開もされることなく空軍基地に保管されてしまいました。
その後、日本に返還された16㎜縮小版の公開、市民運動による日本語吹き替え版の公開など様々な形で映画は人の眼に触れるようになりましたが、程度の良いオリジナルの画像とオリジナルの音声を観賞することはかなわずにいました。
2009年、東京国立近代美術館フィルムセンターと広島市映像文化ライブラリーはアメリカ国立公文書館より新たにフィルムを取り寄せ日本語字幕版を完成させました。
DVD『広島・長崎における原子爆弾の影響』は、この最新のフィルムをマスターとして製作されました。
「幻の原爆映画」を完成当時の状態のまま観賞できる初めての映像商品が、65年の歳月を経てここに誕生しました。
164分(広島編81分、長崎編83分)