原発GX法、衆議院で3委員会による連合審査/26日にも衆議院経産委で採決か!?! | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

 原発GX法、衆議院で3委員会による連合審査/26日にも衆議院経産委で採決か!?!→国会前連続行動(4/20、21、25)

 

みなさま(重複失礼、拡散歓迎)

FoE Japanの満田です。

GX脱炭素電源法案(原発GX法と呼ぶことにしました)ですが、このままでは26日
にも衆議院の経産委員会で採決されてしまうかもしれません!!
反対の声を可視化することがとても重要です。
前回は40人の参加でした。
がんばっている議員を応援するためにも、明日18:30からの国会前行動、ぜひぜひご参加ください!
https://foejapan.org/issue/20230417/12471/

衆議院で、経産委員会、環境委員会、原子力問題調査特別委員会の連合審査会が
開かれました。
審議されるほどに、この束ね法案のひどさが浮き彫りになってきています。

以下、審議をききながらツイートしていたものをまとめました。まさのあつこさ
んが、たいへん的確なツイートをされていたので、それも入れました。
ツイートされていない方もみれます。雰囲気がわかると思います。
https://togetter.com/li/2128901
(まさのさんのツイートとFoEのツイートが若干のタイムラグがあります)

いくつもの重要な論点がでてきたと思いますが、以下重要な点、私が気になった
点です。

(所管大臣の不在)
・共産党の笠井議員が、原子力基本法の所管大臣である高市大臣不在のまま、審
議が進められていることを指摘。原子力基本法の諸問題点について、気迫あふれ
る追及をされていました。たとえば、原子力推進を固定化してしまう、自主的安
全性と称して事業者まかせになる、などです。

(内部通報者狩り?)
・国民の浅野議員が、例の資源エネ庁と原子力規制庁の事前打ち合わせの際の資
料が、外部に流出した点を問題視。国民の信頼を失ったとして追及。再発防止の
ための徹底調査を行うべきと発言。
資料が流失したことよりも、利用と規制の分離に反するような秘密会合をしてい
たことが国民の信頼を失った理由でしょう。むしろ内部通報者がいたということ
がまだ救いがあり、内部通報者を保護すべきではないでしょうか。それなのに、
内部通報者を威圧するような発言で、背筋が寒くなりました。
(ちなみに浅野議員は、原発推進で、完全に産業よりの人ですが、運転期間を電
事法に入れることには違和感を感じているといった趣旨の発言もしていました)

(点検もれ&規制委検討チームの案)
近藤議員が、高浜原発4号機の事故との関係で点検してももれが生じうることを
指摘。また、「高経年化した発電用原子炉の安全規制に関する検討チームが議論
している案を聞いてからでなければ、白紙委任することになる」とも。
これも重要ですね。

(「むしろ規制を強化する」のウソ)
・山中原子力規制委員長は、今回の法改正が、むしろ規制を厳しくすると言い張っ
ています。そして、そこに西村大臣や原発推進の議員が便乗している感じです。
マスコミもこのような論調で報じてしまいかねません。
実際には、今回、「新設」するとしている30年超の原発を10年を超えない期間ご
とに審査するというのは、現行の高経年化技術評価の延長線上です。
法律に格上げするとはいえ、大きな違いではないと思います。
今まで「長期施設管理方針」を審査していたものを、「長期施設管理計画」を審
査する、その中に劣化評価の手法も含める、というものです。現在も、劣化評価
については、審査する対象の「長期施設管理方針」の添付資料としているので、
見ていないわけではないでしょう。(みていないとしたら、それはそれで大きな
問題)

・逢坂議員が、新たな審査基準をつくるわけではない、40年の炉も、60年の炉も
同じ規制基準で審査するんですね、と確認していました。審査手法については。
原子力規制委員会で議論中ですが、阪上さんが報告しているように、禅問答のよ
うなことになっており、結局、内容のないものを、無理やり「厳しい審査」と見
せかけることに注力しているようです。

・山岸一生議員が、運転期間から除外できるとしている、電気事業法の第二十七
条の二十九の二 第4項 五 イロハニホについて追及。
事業者の責任ではない停止期間、ということだが、その境目が難しいと。
司法判断による仮処分命令で運停止したことにより、事業者が被害を受け救済を
求めるのであれば裁判に持ち込むという手段がある。電気事業法で救済措置を盛
り込むのはおかしい、などと追及。
(というか、これを経済産業省が認定するのは越権行為ですし、さらに、「電力
の安定供給」という基準に照らして、過去の停止期間の理由は関係ありませんよ
ね。)

(参考) 第二十七条の二十九の二 第4項 五
延長しようとする運転期間が20年を超える場合、その20年を超える期間が次に掲
げる期間(平成23年3月11日以降の期間に限る。)を合算した期間以下であるこ

イ:法令や審査基準の変更に対応するため、運転を停止していた
ロ:行政処分で停止していたが、必要がなかった
ハ:行政指導で停止していた
二:裁判所の仮処分命令によって停止していたが、必要がなかった
ホ:その他事業者が予見しがたい事由(経済産業省令で定める)に対応する理由で運転を停止していた期間

(原発のコスト)
・堤かなめ議員が、フランスのフラマンビル原発について追及。
資源エネ庁の答弁によれば、フラマンビル3号機は、2007年に建設を開始。当初
2012年の運転開始、33億ユーロを予定。2022年12月の記事によれば、2024年に燃
料争点。132億ユーロににもふくれあがったとのこと。
・前川議員も、原発事故のコスト、高レベル放射性廃棄物の処理コストについて
追及されていました。

可能であれば、衆議院TVでアーカイブをぜひ。
https://www.shugiintv.go.jp/jp/

★このままでは26日にも衆議院経産委員会で採決されてしまいそうです! 
経済産業委員会の理事のうち、自民・公明の議員に電話をかけて、丁寧な審議を
求めていきましょう!

笠井議員や山崎議員も求めていたように、原子力基本法については、所管する高
市議員の出席が筋ですし、内閣委員会での審議も必要でしょう。
また、国会による福島での公聴会も、ぜひ求めていきましょう!

衆議院経済産業委員会
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0090.htm
環境委員会
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0110.htm
原子力問題調査特別委員会
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_t5190.htm

★#原発GX法の廃案を! 国会前連続行動に結集を!
一人でも多くのみなさんのご参加をお待ちしております。
https://foejapan.org/issue/20230417/12471/

明日→4月20日(木)18:30~19:30 衆議院第二議員会館前
4月21日(金)19:00~19:30 原子力規制委員会前(六本木一丁目)
【拡大デー】
4月25日(火)18:00~19:30 衆議院第二議員会館前
           ↑ ↑ ↑
(天候が許せば)25日には各地のみなさんとzoomでつなぐことを予定しています。
国会周辺を反対の声で満たしましょう!

主催:原子力規制を監視する市民の会、国際環境NGO FoE Japan、原子力資料情
報室、さようなら原発1000万人アクション、許すな!憲法改悪・市民連絡会
Fridays For Future Japan

★ツイッターアクション提案
次の衆議院・経済産業委員会は4月21日(金)です。おそらく朝9時からだと思い
ます。(変更になる可能性もあります)

4月21日、8:00-10:00を中心に以下のハッシュタグをつけてつぶやいてください!
#原発GX法の廃案を
#原発GX法を廃案に
#原発の運転期間延長に反対します
#原子力基本法の改悪に反対します
#原子力産業を手厚く保護するGXに反対します

例1)原発GX法は、原子力基本法に「国の責務」と称して、原子力産業に対する
国の手厚い支援を盛り込みます。本日(4/19)9:00から衆議院経済産業委員会の
審議にご注目! #原発GX法の廃案を! #原子力基本法の改悪に反対します

例2)福島第一原発事故は終わっていません。原発GX法は、運転期間の実質延長
などの規制緩和を盛り込み、事故の教訓を蔑ろにします。
#原発GX法を廃案に!#原発の運転期間延長に反対します #原子力基本法の改悪に反対します


がんばりましょう!