FoE Japanの満田です。メールの数を増やしてしまって申し訳ありません。
昨日投稿したメールに若干の修正と追加情報です。
GX基本方針のパブコメ数
⇒今朝の東京新聞の3面「<核心>「原発反対」国民の声聞かず」によれば、パブコメ総数は3966件、その多くが原発に反対する声だったとのことです。
きちんと報道してくれた東京新聞に感謝です。
政府の発表ですと「3,303件」なので、どういうカウントをしているのか要確認ですね。
東京新聞は、昨日の官邸前の市民による抗議行動についても報じています。
オンラインではこちらで読むことができます。
パブコメでは多くが反対、各地の説明会は途中…でも原発推進を閣議決定 「将来世代に重大な危険」声を無視
https://www.tokyo-np.co.jp/article/230548?rct=national
昨日の投稿で、誤りがありました。お詫びして修正いたします。
https://www.nra.go.jp/data/000420134.pdf
(誤)このまとめ方ですと、意見のほとんどが、運転期間延長であることが見て
取れます。⇒
(正)このまとめ方ですと、意見のほとんどが、運転期間延長に反対であること
が見て取れます。
なお、本日のTBS報道特集の前半の特集は『電気代高騰…エネルギー政策の行
方』とのことです。
あたかも原発が電気代を引き下げることにつながるという、政府のたくみな印象
操作の誤りについて報道してくれるといいですね。
報道特集は、9日の署名提出・政府ヒアリングや昨日の官邸前にも取材にきてい
たので、流れるかもしれません。
----------こちら修正したものです。
原発の運転期間の延長、次世代革新炉の開発・建設を含む、原発推進の色濃い
「GX基本方針」が本日2月10日、閣議決定されました。雨まじりの雪が降りしき
る中、多くの市民が官邸前に集い、抗議の声をあげました。
すでにご存知の通り、8日に開催された原子力規制委員会で、石渡委員が、運転
期間の上限に関する規定を原子炉等規制法から削除すること、停止期間を運転期
間から除外することなどについて反対する意見を延べ、その日決定されるはずで
あった運転期間延長を前提とした規制については継続審議となりました。つまり
GX基本方針の中に書かれている運転期間延長に関しては、規制組織である原子力
規制委員会内での合意がとれないまま、閣議決定してしまったことになります。
GX基本方針はわずか4カ月で超特急で案がかためられ、年末年始をはさみ1か月間
パブコメ。短期間にもかかわらず、政府の公表によれば3033件の意見がよせられ
たそうです。(東京新聞の報道によれば、パブコメ総数は3966件とのこと)
しかし、寄せられた意見に関して、GX実行会議の場で検討したわけでもなく、表
現のわかりづらさの指摘など軽微なものを除いてはGX基本方針に反映されたわけ
ではないようです。パブコメはこちらにまとめられています。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000248593
(このまとめ方ですと、まとめる側類似と考えた意見は一つにまとめてしまって
いるので、どの意見がどの程度の数だされたのかはわかりません。また、公の場
できちんと検討したわけではなく、省庁の中でどのような検討がされたかはわか
りません。)
ちなみに原子力規制委員会の運転期間延長を前提とした規制に関するパブコメに
ついてはこちらにまとめられています。
https://www.nra.go.jp/data/000420133.pdf
原子力規制委員会は、もともとのパブコメについても「机上資料」として公開し
ていますね。経産省よりはまじめ?
https://www.nra.go.jp/data/000420134.pdf
このまとめ方ですと、意見のほとんどが、運転期間延長に反対であることが見て
取れます。
昨日は全国22の市民団体の呼びかけた「運転期間延長に反対」署名75,214筆を、
経済産業省、原子力規制委員会宛てに提出しました。
東京新聞が報じました。
原発運転延長に反対する署名7万5000筆を政府に提出 市民団体が抗議集会
https://www.tokyo-np.co.jp/article/230303
あわせて、経済産業省、原子力規制庁からのヒアリングを行いました。
事前に提出した質問書に対する経済産業省および規制庁からの回答を以下のサイトに掲載いたしました。
https://foejapan.org/issue/20230202/11408/
経済産業省への質問の中に「「説明・意見交換会」で参加者から出された意見は、
GX基本方針に反映されるのか。」というのがあるのですが、「基本方針の策定
に向けては、パブリックコメントを実施しており、反映方針などについて現在検
討を進めている。説明・意見交換会の意見は、今後の政策検討の参考とする。」
とのことでした。
閣議決定のスケジュールありきで、パブコメは(形の上は)とりまとめがなんと
か閣議決定の日に間に合うけど、意見交換会で出た意見の取りまとめはまにあわ
ないから、反映しないことにした、ということなのでしょう。
規制委において、運転期間延長を前提にした規制概要が決まらなかったのも彼ら
としては誤算だったかもしれませんが、なんとか蓋をして、閣議決定してしまっ
たと思います。
マスコミがあまり報じていないことも、政府の傍若無人ぶりに拍車をかけていま
すね。
閣議決定されたのは、まだ「GX基本方針」だけです。これからが本番!
原子炉等規制法、電気事業法、原子力基本法などの具体的な法改正案は、2月下
旬に閣議決定されたのち、国会にかかると思われます。今、反対の世論を可視化
させ、国会議員に問題を伝えていき、メディアにも報じてもらうことにより、ま
だまだ、とんでもない原発回帰政策を法制化していくことを止めていくチャンス
はあると思います。がんばりましょう!
★署名はまだ継続しています。引き続き、ぜひご協力をお願いいたします。
https://foejapan.org/issue/20221010/9607/
★Q&A 原発の運転期間の延長、ホントにいいの?
https://foejapan.org/issue/20221207/10552/
こちらもよろしく!
----------------------
★福島ぽかぽかプロジェクト緊急支援のお願い
福島ぽかぽかプロジェクトでは、活動継続のための支援を募集しています。
https://foejapan.org/issue/20230207/11475/
----------------------
★国際シンポジウム:3.11から12年ー福島と世界の今を知り、核なき未来をつくろう
https://foejapan.org/issue/20230130/11325/
日時:2023年3月4日(土)10:30~13:00(開場10:10)
開催方法:会場・オンライン会議システムzoomを併用 ※同時通訳あり
会場:聖心女子大学 4 号館聖心グローバルプラザ・ブリット記念ホール
-------------------