運転上の制限の逸脱(水位逆転)は、「少なくとも8回」!!(東電メール) | 脱原発の日のブログ

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東京電力からのメール9:55

運転上の制限の逸脱は、「少なくとも8回」!!

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        東京電力ホールディングスからのご連絡
────────────────────────────────────
報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいただ
いた方にお知らせしています。

○昨日(9月28日)お知らせした、新設サブドレンピットと1~4号機建屋滞留水と
 の水位逆転の可能性(運転上の制限からの逸脱)について、その後の状況をお知
 らせします。

○昨日より1~4号機建屋滞留水の水位と逆転している可能性のある新設サブドレン
 ピット(6箇所)の状況調査を行っておりましたが、サブドレンピットNo.203
 について、使用開始した2017年4月19日から現時点までの水位状況について毎時
 のデータを確認※した結果、サブドレンピットNo.203の水位が1号機廃棄
 物処理建屋滞留水の水位より最大19mm低い位置(水位が逆転した状態)にあり、
 少なくとも8回、運転上の制限から逸脱した状態で
あったことを確認しました。

 <運転上の制限から逸脱していた日時及び水位差>
  ・2017年5月17日 午後10時0分時点 : -11mm
  ・2017年5月19日 午前10時0分時点 : - 4mm
  ・2017年5月19日 午後5時0分時点  : - 8mm
  ・2017年5月19日 午後11時0分時点 : - 2mm
  ・2017年5月20日 午後6時0分時点  : - 3mm
  ・2017年5月21日 午前0時0分時点  : -19mm
  ・2017年5月21日 午前6時0分時点  : - 2mm
  ・2017年5月21日 午後1時0分時点  : - 9mm

○その他の新設サブドレンピット(5箇所)については、使用開始した以降から現
時点までの水位状況を確認※した結果、各サブドレンピットの水位が近傍建屋の建
屋滞留水の水位より低い位置(水位が逆転した状態)にあった期間はないことを確
認しました。

※:使用開始した以降の新設サブドレンピットの水位計の読み値(設定ずれを含んだ
値)から、設定ずれ及び計器誤差を考慮して補正値を算出した結果、および同じ期
 間の各建屋滞留水の水位計の読み値に塩分補正および計器誤差を考慮して補正値を
 算出した結果を比較し、水位が逆転していた状態にあったかを確認(補正値の算
 出・比較は毎時データにて実施)

○また、本日(9月29日)午前8時0分時点で、サブドレンピットNo.203の水位
 が1号機廃棄物処理建屋滞留水より高い位置(水位差:2369mm)にあること、昨日
 の分析結果から、サブドレンピットNo.203および周辺サブドレンピットの放
 射能濃度が1.0×10^5Bq/L以下であることから、午前8時20分の段階で運転上の制
 限を満足しており、運転上の制限の逸脱からの復帰を判断しました。

○あわせて、新設サブドレンピット(6箇所)以外のサブドレンピット(42箇所)に
 ついて、水位計の設定ずれがないか確認した結果、残りのサブドレンピット水位計
 に設定ずれがないことを確認しております。
  
○新設サブドレン水(6箇所)及び各建屋近傍にある他のサブドレン水(27箇所)の
 Cs-134およびCs-137の分析結果は以下の通りです。

 <新設サブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
 サブドレンNo  Cs-134(Bq/L)       Cs-137(Bq/L)
 201     検出限界値未満(6.7)   検出限界値未満(4.9)
 202     検出限界値未満(5.3)   検出限界値未満(4.4)
 203     検出限界値未満(4.5)   検出限界値未満(4.3)
 208     検出限界値未満(5.3)   検出限界値未満(3.8)
 209     検出限界値未満(5.3)   検出限界値未満(4.0)
 212     検出限界値未満(4.6)   検出限界値未満(3.9)

 <各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
 サブドレンNo  Cs-134(Bq/L)      Cs-137(Bq/L)
 1       15            160
 2       検出限界値未満(4.1)  6.3
 8       検出限界値未満(5.1)  21
 9       検出限界値未満(3.3)  15
 27      60           490
 204     検出限界値未満(4.8)  6.4
 205     検出限界値未満(4.6)  12
 206     検出限界値未満(4.4)  検出限界値未満(6.3)
 207     検出限界値未満(5.1)  5.0
 18      30           230
 19      140           1,000
 20      検出限界値未満(5.0)  検出限界値未満(5.1)
 21      検出限界値未満(5.5)  9.3
 22      6.8           39

 <各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
 サブドレンNo  Cs-134(Bq/L)      Cs-137(Bq/L)
 23      9.4           73
 24      66            480
 40      740           5,900
 210     検出限界値未満(5.6)  6.9
 211     検出限界値未満(4.8)  検出限界値未満(4.4)
 45      検出限界値未満(4.1)  7.3
 51      検出限界値未満(4.7)  検出限界値未満(4.0)
 52      検出限界値未満(4.1)  検出限界値未満(4.3)
 53      検出限界値未満(5.3)  検出限界値未満(3.4)
 55      検出限界値未満(5.7)  検出限界値未満(4.7)
 213     検出限界値未満(4.4)  検出限界値未満(4.7)
 214     検出限界値未満(2.8)  検出限界値未満(4.4)
 215     検出限界値未満(4.5)  検出限界値未満(4.3)

 ※( )内に検出限界値を示す

○新設サブドレン水の分析結果については、全て検出限界値未満です。また、各建
 屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果のうち、一部のサブドレン水で放射能
 濃度が検出されておりますが、いずれも過去の変動範囲内となっております。

○今後、準備が整い次第、1~4号機建屋周辺のサブドレンの汲み上げを再開する
 予定です。

○なお、新設サブドレンピット水位計の設定ずれの数値に誤りがありましたので、
 以下の通り訂正します。
【正】690mm ← 【誤】709mm

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

<以下、お知らせ済み>
-----------------------------------------------------------------------
○新設サブドレン水位計設定誤りに伴う運転上の制限逸脱の件について、その後の
 状況をお知らせします。

○6箇所の新設サブドレンピットの使用開始日及び、汲み上げ停止前(午後3時時
 点)のサブドレンピット水位計の読み値(709mmの設定ずれを含んだ値)は以下
 の通りです。

サブドレンNo. 使用開始日    サブドレンピット水位(水位計の読み値)
201       2017年8月8日  1936mm
202       2017年8月9日  2028mm
203       2017年4月19日  3960mm
208       2017年7月25日  1805mm
209       2017年6月30日  2016mm
212       2017年8月5日  3920mm

○また、新設サブドレンピット近傍にある1~4号機建屋滞留水の水位(午後3時
 時点)は以下の通りです。 

建屋名称        建屋滞留水水位(水位計読み値) 近傍の新設サブドレンNo
1号機原子炉建屋  1045mm               203
1号機タービン建屋   645mm               201,202
1号機廃棄物処理建屋  980mm               203
2号機原子炉建屋   1007mm              208
2号機廃棄物処理建屋  879mm               208
3号機原子炉建屋   890mm               209
3号機廃棄物処理建屋  906mm              209
4号機原子炉建屋   979mm               212
4号機廃棄物処理建屋  912mm               212

○ただし、新設サブドレンピットの水位計は709mmの設定ずれがあること、また、建
 屋滞留水を含めた各水位計には計器誤差が含まれていることから、現在、各水位計
 の実際の水位を確認していますので、結果は分かり次第お知らせします。

○また、現在、新設サブドレン水(6箇所)及び上記表内の各建屋近傍にあるサブド
 レン水(27箇所)の採取を行っていますので、分析結果も分かり次第お知らせしま
 す。

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○福島第一原子力発電所構内の1~4号機建屋周辺に設置している6か所の新設サ
 ブドレンピット※において、水位計の設定に誤りがあり、測定していた水位より
 も実水位が709mm低いことが分かりました。
 ※サブドレンピットNo.201、202、203、208、209、212

○このため、最初に使用開始したサブドレンNo.203の使用開始日(2017年4月
 19日)以降、新設サブドレンピット水位と1~4号機建屋滞留水の水位が逆転し
 ている可能性があると判断しました。

○以上のことから、本日午後3時55分、本件については、2017年4月19日より、特定
 原子力施設の保安第1編第26条「建屋に貯留する滞留水」において、各建屋の
 滞留水水位が「各建屋近傍のサブドレン水の水位を超えないこと」を満足してい
 ないと判断しました。

○1~4号機建屋周辺のサブドレンについては、同時刻、午後3時55分に全台汲み
 上げを停止しています。

○また、運転上の制限を満足していないと判断した場合に要求される措置として、
 今後、1~4号機建屋近傍のサブドレン水の放射能濃度を測定します。

○詳細については、現在確認中です。

                                  以 上

 

過去ブログに経緯

【報ステ】水位計に誤り 汚染水漏えいの恐れが…さらに1Fで「汚染土壌不適切管理」発覚