「辺野古・高江のためにできること 陳情書アクション」 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

川口真由美さんからの呼びかけ

「辺野古・高江のためにできること 陳情書アクション」の陳情書サンプルをそのまま使って神戸市会(市議会)に出したところ、陳情は受付けられ、そのうえ口頭陳述もできるということだったので、今日は早起きして神戸市役所(の中の市議会の総務財政委員会)に出てきました。
持ち時間は5分ということで、他にも陳述する人がたくさん来てるのかなと思ったら僕一人。
広い委員会室に委員が10人くらいに事務方の人が数名。
さすがお役所と思ったのは、写真やビデオ撮影はだめ、拍手や大声もダメ、はちまき、腕章、ゼッケンもだめ、コートや帽子もダメ、飲食(ガムを含む)喫煙もダメなどなど細かく書いた注意事項で、委員たちは座っているのに陳述するのは立って話すのはいいとして、マイクがかなり低い位置だったので、委員たちに顔も向けずにずっとうつむいたまま話すようなかっこうでした。
しかし神戸市役所は30階だてくらいの高層ビルで、市会の場所は25階より上なので、
見晴らしがいいこと。終わったあと、24階にある喫茶店で眺めを見ながらコーヒーを
飲んでから帰りました。
市役所のすぐ南隣の東遊園地は神戸での脱原発や憲法などなどの集会場所によくなるので何度も来てますが、15年ほど神戸に住んでるのに市役所に入ったのは初めてでした。さて、参考になるかどうかわかりませんが、5分で話したことを下に貼り付けておきます。
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今回出した陳情書は、沖縄県議会が出した意見書、「米軍北部訓練場ヘリパッド建設に関する意見書」を支持する意見書を神戸市会からも出してほしいというものです。
私は沖縄には何度か観光で訪れたことがある程度ですが、基地問題には関心をもってきました。

神戸にも戦後はたくさん米軍基地があったと聞きます。しかし神戸ではねばり強くすべての米軍基地を撤退させ、
そのうえ神戸市会が40年ほど前に議決した「非核神戸方式」によって米艦船は入港していないと聞き、市民としてとても誇りに思っています。
しかし本土から米軍基地を次々撤退させたかわりに、沖縄にはどんどん基地が集中していったという歴史を見る必要があります。いやなものは人に押しつけて、自分はもう関係ないですむのか、ということです。また一方で、現在も神戸が狙われているのではという話しを聞いたことがあります。神戸には海上自衛隊基地があるし、潜水艦の製造拠点もあります。


またポートアイランドに先端医療センターなど医療施設がそろっている上に、すぐそばに神戸空港もあることから、医療面などで米軍を支える後方拠点にされてしまう可能性があるとあすわかの弁護士さんから聞いた。(あすわかとは、明日の自由を守る若手弁護士の会)
そのため、この神戸が沖縄のようになればどうなんだろうと想像することがあります。

沖縄では今年の5月に島袋里奈さんが米軍属によりレイプされ殺されました。
もし自分の娘や孫がそういう目にあったらと想像してみると、沖縄の人たちの怒り・悲しみ・やりきれない思いがわかると思います。
また米軍機の墜落事故なども繰り返し起きています。米兵による飲酒運転・交通事故は日常茶飯事となっています。
そういった状態が戦後70年間ずっと続いているわけです。

 

しかし日本政府は基地はいらないという沖縄県の民意を無視して、強引に米軍基地を建設しようとしています。
そしてそのためには自衛隊機で工事用の重機を輸送したり、あるいは昨日TVや新聞で報道されたのでご存じだと思いますが、本土から動員された機動隊員が抗議している市民に向かって「土人が」「シナ人」などと差別的な暴言を吐いて、問題になっています。

これはその機動隊員個人の差別意識や警察内での教育という問題があるわけですが、それを言わせるような国による問答無用の強行姿勢が背景にあるのは疑いないことです。
国防に関することだから、国策だからと、沖縄県民の気持ちを踏みにじって国は強引に基地建設を進めていますが、憲法では地方自治は尊重すべきものと定められており、国が無視していいわけではありません。

たとえば、2000年4月に施行された地方分権一括法では、国と地方の関係を「対等」なものであると規定しています。

また憲法では、自治権を制限する「法律」は、「地方自治の本旨」に沿ったものでなければならず(92条)、かつ、特定の自治体だけに適用される法律を制定するには、その自治体の住民投票の承認が必要と定めています(95条)。

 

国と地方自治体との争いという点で見ると、沖縄の現状は神戸市にとっても他人事ではありません。
沖縄でいま起きていることを見過ごしていたら、神戸をはじめ全国で同じようなことが起こりうると思います。
(同じようなことというのは、基地問題に限らず、地方自治が国によって壊されていくという意味でもあります)

 

どうか、住民の意志を代弁し、住民の安全安心を守る立場の地方自治体議会として、基地はいらないという沖縄県民の民意、
そして地方自治を守ろうとしている沖縄県議会の動きを支持する声を神戸からあげてください。

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ついでに、上記の陳情書アクションのファイル(3種類あります)をそのままプリントして使えるように
PDFファイルにしてあり、下記URLからダウンロードできます。
地方自治体はたいてい12月に定例議会を行うので、それに向けて陳情や誓願を出すのはまだまにあうと思います。
http://amanakuni.net/takae-chinjo.zip

 

 

<神戸市 Hさん Facebook投稿を承諾を得て転送>