たんぽぽ舎【TMM:No2877】 2016年9月9日(金)地震と原発事故情報 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2877】
2016年9月9日(金)地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

                            転送歓迎
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★1.「原発電気は高い」…と白状、電力会社と政府(経産省)
   「廃炉費を新電力も負担」案の本音
   電気料金に上乗せの悪質さ
       柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.伊方原発3号機は再稼働直前に故障した
   それからもわかる延々と続く行政、規制庁の甘い審査基準
   9/3山崎久隆さん講座に参加して
              永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.只今たんぽぽ活動リハビリ中
   救いの神の鳥居さんより「沖縄辺野古行」の原稿
   「権力者の傲慢さや民意を無視した行動に、
   腹が立ち一歩前に出たくなる」
   やっぱり百聞は一見にしかず、ですな
          にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆10/2【さよなら原発!三鷹アクション・パレードその12】
     「このまま行くの?次の事故まで!フクシマはこれからが心配」
   集合:井の頭公園西園 ゼロノミクマも一緒に歩クマ!
★5.新聞より
  ◆福島第一危険手当「未払い」
   元作業員39人がきょう提訴 東電などに請求
             (9月9日東京新聞朝刊1面より)
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・脱原発川柳【懸命に 生きる充実 脱原発】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※9/11(日)「経産省前テントひろば」設立5周年
 『脱原発9・11怒りのフェスティバル』にご参加を!
 日時:9月11日(日)15時より19時
  場所:経済産業省周囲一帯  主催:「経産省前テントひろば」
  かんしょ踊り、スピーチ、経産省包囲ヒューマンチェーンなど
 ▲当日の集会とヒューマンチェーン(人間の鎖)の成功をめざして、
 たんぽぽ舎も全力で参加します。「経産省前テントひろば」撤去に
 抗議する意志表示の場として皆さん、できるだけご参加ください。
 たんぽぽ舎の目印は黄色ののぼり旗です。
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※9/12(月)学習会にご参加を!
 日本はなぜ脱原発できないのか
 安倍政権(経産内閣)の原子力政策−そのウラを読む

 お 話:小森敦司さん(朝日新聞記者)
 日 時:9月12日(月)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
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┗■1.「原発電気は高い」…と白状、電力会社と政府(経産省)
 |  「廃炉費を新電力も負担」案の本音
 |  電気料金に上乗せの悪質さ
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

○廃炉費、新電力も負担、料金に上乗せ−政府調整(1面)
 大手の救済色濃く、利用者の反発必至−新電力も廃炉費負担(6面)
 これこそ原発のリスクだ−大島堅一立命館大学教授
                (環境経済学)の話(6面)

○9月8日(木)の毎日新聞朝刊は1面と6面で「原発廃炉費用を新電力会社にも=電気料金に上乗せして国民からまきあげる」案、プラス東京電力福島第一原発事故の賠償を進めるため、政府が大手電力(原発)会社だけでなく新電力にも費用負担を求める方向で調整に入ったことが7日、わかったと報じた。
 電力自由化で大手電力から新電力に契約を切り替える消費者が増えた場合、原発の廃炉や原発事故の賠償にかかる巨額の費用をまかなえなくなる可能性があるためだ。だが、本来は、大手電力(原発)会社が負担すべきコストを国民全体に求めることになり、議論と反発を呼ぶのは必至だ。私たちは断然反対する。

○原発電気は高い(高額だ)ということを政府(経産省)や9つの大手電力会社(原発会社)が公式に認めて白状したわけだ。
 実は、ずっと前から、「原発電気は安いはウソだ」の指摘は、学者や反原発運動者からは一杯指摘されていた。資料や本もたくさんある。遅れて原発反対・廃止論者になった小泉純一郎元首相(自民党)も、「原発は安いはウソだ」と明言している。
 長年、国民を欺いて、「原発電気は安い」を何十年も宣伝してきた大手電力会社(9社)と政府(経産省)は自分たちのウソ・誤り・いつわりの数字と宣伝を続けてたことを国民にまず謝るべきだと思う。誠意があるならば。 

○大島堅一立命館大学教授の話の紹介

 「原発のコストが高い」ことは前々から指摘したことであり、それは原子力事業者が自己解決すべき問題だ。国が新制度をつくり面倒をみる必要はない。明らかにおかしな新制度であり、原発保護政策だ。
 原子力事業者が原発のコストを払いきれなくなっていることの証明でこれこそ原発のリスクだ。政府や大手電力(原発)会社が事故や廃炉のコストを入れても原発は安いと従来から主張してきたこととも矛盾する。
    「これこそ原発のリスクだ」−大島堅一立命館大学
     教授(環境経済学)の話(9/8毎日新聞朝刊6面より引用)

○原発の廃炉にかかる費用を政府・電力会社は、100万キロワット級の原発で570億から770億円とみている。50万キロワット級の火力発電所の廃炉費用30億円程度と比べて15から20倍超の巨額だと試算している。
 私は「この原発廃炉の数字は大甘だ」と思う。
 たとえば、英国では原発の廃炉は(事故なし原発でも)100年とみており、従って、かかる費用はもっともっと数倍ふくらむとみる。
 オリンピック費用が当初予定の何倍もの額にふくらんできたように原発廃炉費・事故処理費は当初予定費よりうんとふくらむ。国民よだまされるなと、警告したい。

○政府は総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の下に小委員会を設け、年末までに一定の方向性を出した上で来年の通常国会に電気事業法の改正案を提出するという。まだ反対の時間はある。

○わたしたちはこんなひどい悪法案に断固反対する。原発のコストは大手原発会社が負担すべきで、すべての国民へ転嫁するのはおかしい。
 原発電気がなくとも2011年3月の東電福島第一原発事故以来、電気はほぼ足りた。日本は原発電気なしでやれる。ことがわかった。(事実で証明された)
 来年予定の悪らつな法案を大衆運動でつぶそう。
 今から討論し、私たちの戦略・戦術を立ててしっかり悪法をつぶそう。
 みんなで知恵をもちよろう。力を合わせよう。


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┗■2.伊方原発3号機は再稼働直前に故障した
 |  それからもわかる延々と続く行政、規制庁の甘い審査基準
 |  9/3山崎久隆さん講座に参加して
 └──── 永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)

  9月3日「スペースたんぽぽ」で行われた山崎久隆さん講演会に参加した。
  タイトルはズバリ《原発再稼働の問題点を探る−地震と原発》である。
 ○各原発の再稼働を見据えた地震動再検証や再点検等対応が続く中、政府自治体の肝いりで実施された避難訓練は目を覆いたくなるような、今までの教訓が生かされておらず、非常事態対策とは思えないひどい有様であった。
 折しもの悪天候と重なりはしたが、気象条件に左右される避難計画しかできないことにも問題が山積みだという事を露呈させるだけとなっていた。
 本来、避難訓練とはそう言った非常事態を想定し実施されるものではなかろうか。
 
 ○まして原発事故発生となれば、近隣数都道府県が避難対象ではないだろうか。こういうことからもわかるように、「再稼働、再稼働」と御旗を掲げ推進する割には、行政の対応は中身が全く伴っていないカラの仏像を拝むようなものではないだろうか。
 山崎久隆さんの講座は、伊方原発の構造上の問題提起から始まり、いかにずさんかつ、おうような対応での再稼働実施、甘く行政稼働側に都合の良い審査基準で点検、認可を行っているかを説明する流れで、とてもわかりやすかった。
 東京電力に比べると他の電力会社は本当に小さな規模であり、一度事故を起こせば補償どころではないだろう。国の補償対策の狼狽ぶりも見ての通りである。
 
 ○伊方原発は、狭い半島の細い突端に位置しており、中央構造造線が沖合数キロに位置する。沖合数キロということは地下では直下にも等しい位置関係となるという極めて危険な原発立地である。
 中央構造線は、熊本地震発生前後から活発となり、さらに活性化し、構造線に関わるあらゆる地域で地震活動の活発度合いが加速しているようだ。
 難解な言葉ばかりが先走りする原発等の問題だが、自分たちも知りたいという気持ちをもって、自分たちなりに知ろうとすることも大事だということだと感じた。
 そんな中での再稼働に次ぐ再稼働の動き、私たちができる限りの声を上げ、再び大きな事故が起こるのを止めなくてはならない。


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┗■3.只今たんぽぽ活動リハビリ中
 |  救いの神の鳥居さんより「沖縄辺野古行」の原稿
 |  「権力者の傲慢さや民意を無視した行動に、
 |  腹が立ち一歩前に出たくなる」
 |  やっぱり百�は一見にしかず、ですな
 └──── にしざきやよい (たんぽぽ舎ボランティア)

  職場のごたごたで、金曜行動、東電前抗議と1カ月以上休んでしまいました。スピーチも、コールも、ぐずぐずです。
 な、わけで、只今たんぽぽの活動リハビリ中、金曜官邸前でうろうろするだけで、疲れて足がつるような状態ですがとりあえず、がんばります。
 で、メルマガ原稿もずーっとサボっておりましたが、久しぶりに鳥居さんから、原稿を頂きましたので、リハビリ代わりに送らせていただいた次第で有ります。

  沖縄の基地と、日本各地の原発は皆さんもご承知の通り根っこは一緒ですよね。私も辺野古や高江の現状をこの目で見てみたいけど、諸事情により今のところは、現地に行った方の報告を聞くぐらいしか出来ません。
 というわけで、以下、鳥居さんの原文ママ。


  権力者の傲慢さや民意を無視した行動に腹が立ち一歩前に出たくなる
  沖縄辺野古へ行ってきました
                   鳥居光代 (東京在住)

 沖縄辺野古。関連する映画を何本か見た。講演を聞いた。新基地反対の新宿デモも行った。翁長知事の会見報道も読んだ。でも物足りない。その思いは辺野古関連のものに接する度に膨らんでいった。
 「経産省前テント」が強制撤去された翌週、私は辺野古テントに行った。横に細長くテントが立っている所に「この地にテント等の設営を禁ずる」という主旨の看板が立っていた。

 経産省前と同じだ。以前はこの手の看板を見ると“怖い”と思い、一歩下がりたくなるようになったが、今は違う、怖さではなく、権力者の傲慢さや民意を無視した行動に腹が立ち「ちょっと待った、もっとよく考えて」と一歩前に出たくなる気がする。

 毎週金曜日に配布されるたんぽぽ舎のチラシが218号になった。私も200回以上国会前に通っている。そこで積み上げられた情報や知識。真実を知るということ、等々が逃げ腰の怖さから脱皮して、向かっていく前進に、私を成長させてくれたと思っている。

 8月下旬、沖縄県庁前から辺野古直通バスに乗った。毎日運行されていたこのバスは、高江へ行く人が多くなり赤字続きでひとまず8月で中止とのこと。今後このバスを高江行きにすることを検討しているそうだ。この日は11名の参加。そのうち県外は3名。辺野古に着くと少人数での集会。
 司会者が「今はここ辺野古より高江へ行く人が多い」と。それでも、集会の途中に東京の大学生が10人。そのあと愛知の学生が7名と、個人が何人か来ていた。
 午後にも集会があったが、集会では10代の方々の政治に対する率直な気持ちが聞けたし、福島の話も沖縄と同じ重さで語られていた。

 また、高江から帰ってきた方から、高江での行動、現在の状況。警備の異常さなどを聞くことができた。「今は辺野古より高江が気になる」と誰もが言うように高江が大変なことになっている。同行した方が「友人は毎朝3時過ぎに那覇を出て車で高江に通っている」と言っていた。今回高江行きも調べたが、高江に宿はなく車でなければ行けない事を知り断念した。
 お昼時は、19年前から運動していると言う海辺のテントへ行き、真っ青な海を前に辺野古の歴史と現状を、たっぷり1時間レクチャーしていただいた。おかげ様で辺野古の知識が倍増した気分。

 ゲート前のテントの道の反対側は、鉄条網のある米軍基地。集会の最中も、そこからジープが何台も出てきて、乾いた道路に土煙りを上げていた。荷台の幌の中に米兵が乗っているのを見て、不気味さを感じた。あの迷彩服はだれが着ていようと、どうしても好きになれない。
 バスで県庁前に戻り、解散する時「次は高江に行ってね。そこでお会いしましょうよ」と言われ「はい」と答えた私。実現したいなあ。


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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆10/2【さよなら原発!三鷹アクション・パレードその12】
    「このまま行くの?次の事故まで!フクシマはこれからが心配」

 日 時:10月2日(日)13:00集合 13:30出発
 集合/解散:井の頭公園西園(吉祥寺駅南口から15分)
?      三鷹市内を歩きます。ゼロノミクマも一緒に歩クマ!
                 小雨決行、荒天中止
 主 催:さよなら原発!三鷹アクション実行委員会
        http://mitaka2011nonukes.blog.fc2.com/
 連絡先:080-5465-8138


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┗■5.新聞より
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 ◆福島第一危険手当「未払い」
  元作業員39人がきょう提訴 東電などに請求

  東京電力福島第一原発の事故収束作業で支払われる割り増し手当(危険手当)を受け取っていないとして、元作業員39人が9日、東電や元請けの東芝、下請け4社の計6社に対し、未払い手当計約6860万円の支払いを求める訴えを福島地裁いわき支部に起こす。
 提訴するのは、下請け計3社の22〜65歳の配管作業員や鍛冶工ら。
 元作業員側の代理人によると、39人は2012年10月〜14年6月、福島第一原発のがれき撤去作業や汚染水浄化装置の配管工事、1、2号機原子炉建屋内のロボット調査などに従事。元作業員らは、東電が危険手当分として13年12月まで1人当たり1日1万円、14年1月以降は2万円を元請けに支払ったと算出。
 しかし、いずれかの段階で中間搾取されたため、大半を受けとっていないという。
 東電は中間搾取を認識し、監督する義務があったのに放置した責任があるとしている。  (9月9日東京新聞朝刊1面より)

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