リニア新幹線 国土交通大臣意見への抗議声明 南アルプス・リニア市民ネット | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

リニアについての国交相の意見書、本日提出されました。
国交相、JRのリニア建設を容認 環境アセスに意見書
http://www.asahi.com/articles/ASG7K7TGTG7KUTIL05R.html

国交省サイトの意見書 
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo09_hh_000046.html

おおむねOKで抜本的な変更等はなく、JR東海は予定通りの着工になりそうです。


静岡からは以下の様な広義声明が提出されました。

<リニア新幹線 国土交通大臣意見に抗議声明 南アルプス・リニア市民ネット>

本日の太田国土交通大臣のリニア新幹線への大臣意見について下記の抗議声明を出しました。
※※
リニア新幹線に対する国土交通大臣意見に対する抗議声明         
2014年7月18日
南アルプスとリニアを考える市民ネット静岡
    静岡市葵区鷹匠3-3-1地球ハウス気付
     ℡054-209-5676 fax054-209-5675
     Mail chikyu_house@yahoo.co.jp


本日、リニア新幹線計画に関し太田昭宏国交大臣意見が提出されました。JR東海はこの意見を受け、評価書を修正し、正式な工事認可を申請することになります。この大臣意見では、1都6県の知事意見書が十分に反映されることなく、私たちが求める「建設計画を凍結し国民的議論の中でリニア新幹線の是非を問う」ことなく、秋の着工に突き進んでいくことになります。

例えば、6月5日の環境大臣意見は、静岡市長、県知事が求めた扇沢への土砂置き場の回避について何ら直接的意見を述べず、自治体任せとなる内容でありました。例えば、大井川の水の減少するメカニズムを住民や自治体に理解できるように説明すべきであるとの求めにJR東海は何ら答えていません。こうした様々な問題に対して、国土交通大臣がどのように対応するか注目されましたが、極めて遺憾な大臣意見と言わざるを得ません。

国土交通大臣意見は、概ね、環境大臣意見(6月5日)を踏襲したものです。全体的な問題点としては以下の点が挙げられます。①各論(1)は静岡県大井川上流部の残土置き場を念頭においたものとみられますが、環境大臣意見同様、計画の変更を求める各県知事意見に対し、具体的な措置を述べていません。②知事意見に対し、JR東海は評価書の中で環境保全措置を上げていますが、その環境保全措置について突っ込んだ意見を出していません。③各論(5)で磁界について触れています。リニアの磁界が「ICNIRPのガイドラインを下回っていることが確認されている」としたうえで、丁寧な説明を求めていますが、JR東海がこれまでの説明を繰り返すだけです。④あれだけ問題になっている、技術信仰、人口減少・需要予測・採算性や三大都市圏中心主義と地域振興の等関係については全く触れていません。国交大臣として責任を持って、国民の不安に対し答えを出すべきです。

最大の問題は、多くの不十分さの中で、大臣意見をJR東海が努力義務ではなく、計画を進める上で必要条件として受けとめるかどうか、になります。私たちは、今後、静岡県、静岡市の果たす役割が極めて高くなってくる中で、全国の住民グループと連携して「一旦の凍結、国民的議論、国会審議」を求めて活動し続けていきます。