たんぽぽ舎【TMM:No1817】 2013年4月25日(木)地震と原発事故情報 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

たんぽぽ舎です。【TMM:No1817】
2013年4月25日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                            転送歓迎
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★1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
   「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
   継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
                  工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
   全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
                 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
  ◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜
      会場:スペースオルタ
★4.新聞・雑誌より
  ◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
   IAEA廃炉調査団が報告   (4月23日茨城新聞より抜粋)
  ◆節電、数値目標設けず 今夏  (4月24日朝日新聞より抜粋)
★5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、今後のために報告します。
   脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
   不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え   多辺田 政弘
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┗■1.浜岡応援ツアーに参加して(4月20日から21日)
 |  「強固な岩盤」…実はぼろぼろの岩が露出
 |  継ぎ足しの防潮堤…東日本大震災で襲った津波にとても耐えられず
 └──── 工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)

 4月20日(土)、21日(日)の2日間、浜ネット総会の参加と浜岡原発、
今話題の防潮堤を見学した。
 たんぽぽ舎主催、協力・再稼働阻止全国ネットワークのツアーは参加者8名。
20日は午前、浜ネットの総会、午後は神田香織さんの記念講演会に参加した。
反原発運動を続けてこられた神田さんの、故郷福島で起きた原発事故に対する怒
り、悲しみが伝わる講演だった。「はだしのゲン」、「チェルノブイリの祈り」
の講談の一部をはさんだ迫力ある講演に聴衆の中に涙していた人もいた。
 講演の後、神田さんも交えた浜ネットの懇親会が行われ、たんぽぽ舎から「故
郷は原発を許さない」の横断幕を贈呈した。
 翌日21日は、浜ネットのメンバー鈴木さん、大塚さんの案内で、浜岡原発P
R館、相良層、今現在、継ぎ足し工事中の防潮堤を見学した。PR館での見学の
後、「強固な岩盤」とPRしていた地層を見に行った。しかし、そこではボロボ
ロとした岩が露出しており、明らかに断層とわかるズレも見える。浜岡原発が海
側から見える地点にも案内していただいた。そこから見える継ぎ足し最中の防潮
堤は、東日本大震災で襲った津波を想像すれば、とても耐えられないだろうとい
うことがわかる。
 「百聞は一見にしかず」というが、まさにこれがその良い例だろう。中部電力
の「再稼働したい気満々」が伝わってきたが、私たちはこの危険な行為を絶対止
めさせなくてはならないという思いを強くして帰ってきた。


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┗■2.再稼働阻止ネットワーク-石川県羽咋合宿に参加して (下)
 |  全国の原発現地(九州川内、大飯、志賀、伊方)から報告と提案
 └──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)

○ 川内、玄海原発現地から。川内原発周辺の桜の花びらを調査した結果、川内
原発ゲート前の異常花率は、例年と比べかなり低かった。再稼働していないこと
との因果関係を全国の調査結果を待って明らかにしたい、と述べた。
 原発は平常運転でも放射性物質をまき散らしていることをもっと流布すべきで
ある。
 大飯原発現地から。「原発なき町づくりは可能か」という視点でシンポジウム
を行う。原発の怖さは認識されたが、雇用など現地の人にこたえる必要がある、
と述べた。
 志賀原発現地から。3人の方の報告があった。1人目は「志賀原発は活断層の
上にあるのは明らかなので、規制委員庁はしっかり止めてほしい」と訴えた。2
人目は「志賀原発は2号機しかないので、常に原発で働く人は200人前後であ
る。原発に仕事を依存していないので、要請が来るわけではなくやりやすい自治
体である」と利点をあげた。3人目は「30キロ圏は『被災現地』であると同時
に、原発の廃炉を求める『拒否現地』でもある」と30キロ圏にチャンスを見出
した。新しい運動が展開されるであろうと確信した。
 この後の討論会でも、活発な意見が飛び交った。「安全や安心という柱だけで
反原発するのは限界がある。安全な原発はないとストレートに反対する。資本主
義の権化として原発は生まれた。」確かに、原発は利権がらみ以外の何物でもな
く、正当性が全くないと思う。「閉ざされたところから出た者同士で集まり、話
し合い、センスを磨く。そしてまた地元に帰って、運動が始まる。」言い得て妙
である。
○ 二日目は、伊方原発現地から堀内美鈴さんの報告があった。前日、淡路島で
地震があり、新幹線が遅れて、金沢で足止めされたのである。「各地で地震が起
こっているのに、再稼働してはいけない。」これほど、実感のこもった言葉があ
ろうか。
 最後に、たんぽぽ舎代表の柳田真さんの言われる如く、東京も東京湾に原子力
空母が2基あり、原発現地であることを指摘しておきたい。
 集会の後、志賀原発の外観を車内から見て、隣接する団結小屋で橋タキさん
(80歳代)と小川さん(80歳代)の話を伺った。運動を始めたころ、仲間に
おにぎりをふるまったら、自分たちを監視していた警官が、後日「おにぎりを食
べたかった」と言ってきたと、橋さんが遠い目をして語られたのが印象的であった。
 行動のしめとして、志賀町でビラ配りをした。都会と異なり、一軒一軒が広い
うえ、畑もあるので、ビラ配りに時間を要した。戻る際、桜の続く於古川のほと
りを歩き、一瞬の安らぎを覚えた。


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┗■3.メールマガジン読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
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 ◆5/14「福島 六ケ所 未来への伝言」上映会@新横浜

 日 時:5月14日(火)
   第1回13:45~15:30(上映)15:30~16:00(監督講演)
   第2回18:30~20:15(上映)20:15~20:45(監督講演)
会 場:スペースオルタ (JR横浜線新横浜駅徒歩6分)
     http://spacealta.net/#map
 入場料
   ・一般 1000円(前売)/1300円(当日) 
   ・学生・障がい者 800円(前売)/ 1000円(当日) 
   ・高校生以下 無料
 チケット購入方法
 1.郵便振込 00250-4-31574
   「プルトニウムフリーコミニケーション神奈川」
 通信欄に必要なチケットの種類と枚数を明記して申込み
 2.FAX予約  FAX番号 045-922-2083(田代)
 3.メール予約 pu-free-com@k.nifty.jp(水澤)
  2と3は当日受付で前売代金とチケットを交換
 主催と問合せ先:「ストッププルトニウム神奈川連絡会」
   TEL 045-423-0341(水澤)  PCメール3と同じ


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┗■4.新聞・雑誌より
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 ◆最大課題は汚染水 対応の改善を促す
  IAEA廃炉調査団が報告

 東京電力福島第一原発の廃炉作業を検証するため来日した国際原子力機関(I
AEA)の調査団は22日、敷地内で増え続けている放射性物質を含んだ汚染水へ
の対応について「継続して改善していくべきだ」などとする報告書案を公表した。
都内で記者会見したフアン・カルロス・レンティッホ団長は「汚染水の問題が、
直面する最大の課題だ」と述べた。(中略)
 レンティッホ団長は「長期的に解決するには地下水の侵入を食い止めなければ
ならない」と指摘。貯蔵タンクなどからの汚染水の漏えいを監視する必要性を訴
えた。(中略) 
 また「東電のトラブルに関する情報提供のあり方を検証して、国民の信頼向上
を図るべきだ」と助言した。(後略) (4月23日茨城新聞より抜粋)


 ◆節電、数値目標設けず 今夏

 経済産業省の電力需給検証小委員会は23日、この夏の電力が全国で足りること
を確認し、「無理のない形での節電」を求める報告書をまとめた。これを受け、
政府は近く企業や家庭に数値目標をもうけずに節電を求める。昨年夏は「15パー
セント」の関西をはじめ7電力会社の管内で数値目標つきの節電を求めた。今年
夏は全国で8月のピーク時の電力の余裕(予備率)が最低限必要とされる3パーセ
ント以上を確保できるため、数値目標を見送る。(後略)
  (4月24日朝日新聞より抜粋)


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┗■5.明治公園での逮捕(3月9日)、私の経験について、
 |  今後のために報告します。
 |  脱原発運動の今後に少しでも役立てば(連載その8)
 |  不起訴・釈放になった-妻と娘と友人の迎え
 └───多辺田 政弘(元沖縄国際大学教授、元専修大学教授・環境経済学)

 地検の裁定が護送係の四谷署員に伝えられたのは二時を回っていたように思う。
一人の署員が、取り調べ控室の中に居る私に声を潜めて「不起訴・釈放です」と
教えてくれた。予想通りとは言え、ソレを聞いて心底ホッとしました。
 湾岸署に護送される帰りの車の中で、同行の四谷署員が「検事の指示は、釈放
は身受け引き取り人(家族か弁護士)が迎えに来てからという条件が付いていた」
と話していた。
 地検から湾岸署に着いたのは三時過ぎごろだったと思う。四谷署員から湾岸署
員に身柄を渡され、取りあえずもう一度前の留置場の部屋に戻された。しかし、
その際にもう手錠を嵌められることはなかった。部屋では「親分」がゴロリと寝
転んで昼寝をしていた。もう一人の「六法君」は警察の取り調べ室に呼ばれて居
なかった。私も「親分」の昼寝を妨げないように部屋の片隅でごろ寝をした。何
故かこの部屋が急に懐かしく遠いものに見えてきた。あとから、「六法君」が
「取り調べ中、ずっと黙って刑事と向かい合っていたよ」と言いながら取り調べ
室から戻ってきた。釈放になったことを言うと「よかったですね」と喜んでくれた。
 身受け引き取り人として「私の妻」を指定したが、家とは連絡が取れないと何
度か湾岸署員の留置係が言いに来た後で、別室に呼ばれた。「他にすぐに連絡を
付けられる者はいないか」と言われたが、「妻がこちらに向かっているはずです
から。弁護人の小竹先生に連絡すれば妻に連絡が付いているかどうかも分かるは
ずです」と言って、妻との連絡を再度頼んだ。湾岸署員が身受け人との連絡にか
なり焦っている様子が読みとれたが、何でも待たせる警察官が何故そんなに慌て
ているのか、よく分からなかった。また三人部屋に戻された。
 やっと「身元引受人が来たから」と房から出されたのは四時頃だったと思う。
私は、で一宿一飯の恩義を受けた二人の同居人に挨拶をして出た。
 別室で留置場に預けた財布その他のリストと照合しながら身の回り品を確認し
返却された。それから、湾岸署員から、四谷署の奥迫刑事と二人の署員が三時ご
ろから待っていたと知らされ、押収していたジャンパーなどを返却に入ってきた。
なるほど、湾岸署員が身受け引き取り人との連絡を焦っていたのはそういう事情
だったのかと分った。悪びれた様子もなく、しかしいつになく神妙な顔で三人は
現われて軽く会釈した。その後から、妻と娘と友人の三人が入ってきた。私は、
ニコニコ笑ってご苦労様と言ってちょっぴり雑談をした。(つづく)

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